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  • 2015.01.13

【ライヴレポ】UVERworld VS 男1万2千人、380日目の約束に熱狂!横アリが揺れた

あの日の男と男の約束は、380日後、ついに実現した───2013年12月26日、日本武道館のステージ上からUVERworld・TAKUYA∞は、1万2千人の男性ファンに「横浜アリーナで男祭りをやろう!」、そうメッセージした。そして2015年1月10日、UVERworld VS 1万2千人の男の、横浜アリーナ史上初の男だけのライヴが行われた。男どもの熱狂に、横浜アリーナが揺れた。

隣の誰かの汗を感じる。肩に回された腕から熱が伝わってくる。そして自分もまた、両隣の誰かの肩に腕を置き、最後の曲「MONDO PIECE」の大きなリズムに合わせて、横浜アリーナに居る1万2000人の男子と共に体をスウィングさせ、歌っている。それが極自然なことに思えていた──。2015年1月10日、横浜アリーナ。『Ø CHOIR TOUR 2014-2015 UVERworld KING’S PARADE at YOKOHAMA ARENA』と銘打たれた、男限定のライヴ、通称“男祭り”の、それがラストシーンだった。さらには、11月5日から始まった『Ø CHOIR TOUR 2014-2015』の締めでもあった。

開演前の横浜アリーナでは、ステージを覆う幕の中央にデジタル表示の時計が映し出されている。それがスタート予定の18時に向けて1秒進む毎に、歓声が大きくなり、期待が膨らんでいく。センター席はブロック分けされたスタンディング。座席が設けられたアリーナ、スタンドまでビッシリ人で埋まっている。

17時59分55秒、野郎どもが雄叫びを上げる。56秒、“Oi Oi……”というコールがビシッと揃う、57、58、59、00。客席の電気が消され、幕が落ちる。露わになったステージに、早くも上半身裸という出で立ちでスタンバイしていた真太郎がドラムを叩き始める。その引き締まった音が感覚的な距離を奪い去っていく。姿を現した彰、克哉、信人。走り出てきたTAKUYA∞が、客席に向けて「ガッツリ来いよ!」と挑発する。口笛が響くイントロ、オープニングナンバーは「7th Trigger」だ。上手(かみて)、下手(しもて)の立ち位置を入れ替えた彰と克哉が体を前に折りエッジの立ったリフを刻む。“no リスク no冒険”というTAKUYA∞の歌が胸に突き刺さってくる。

「俺たちにしかできない音楽があるって信じてんだよ!」、そんな想いと共に届けられた「ENOUGH-1」。信人がハジくアップライトベースに刺激されて弾む心に、ステージ上の6人の姿を焼き付く。様々な音楽要素を飲み込み、自在に自分たちのものへと昇華してしまうUVERworldの音楽。それを巨大なステージで堂々と奏でる姿は、“音楽シーンという険しい山道に沢山の人が歩いてできた道”があるにも関わらず、“横の森に飛び込んできた”男の生き様を目の当たりにしているよう。

「No.1」ではTAKUYA∞がステージを降り、センター席のど真ん中に“凸”状にせり出した花道で歌う(その花道は低く作られており、周りから見るとまるでTAKUYA∞が客席の中に居るみたいだ)。その歌にオーディエンスが、“我らこそがNo.1”と誇り高く歌声を重ねていく。

「UVERworld、7回目の男祭りです。7回目で横アリに辿り着きました。ここ横浜アリーナが男祭りの聖地と言われるライヴをしような」と真太郎が話す。これを受けTAKUYA∞が言う。

「横浜アリーナでの男祭りは、日本武道館でお前らと約束したことだよな。俺たちが一緒に見た夢なんだよ」。

──2013年12月26日、日本武道館で男祭りを行なった際、「次は横浜アリーナでやる」と宣言し、その夢を共有してきた。この道程をTAKUYA∞は「近道はなかった」と言葉にする。あれから380日後の今夜その夢を叶えたことは勿論、ここまで一歩一歩突き進んできたことそのものがメッセージだ。そして、25周年を迎えた横浜アリーナの歴史において、この場所での男限定ライヴは初でもある。

そんな金字塔を打ち建てる只中で放たれる「KINJITO」では、ここまで奥の一段高い場所でプレイしていた真太郎が、新たに前方に設置されたドラムセットへ移動して叩く。ステージ左右に伸びるウイングでサックスを吹いていたSEIKAが中央に戻り、6人が狭い空間に揃うと、その塊感は、強靭な繋がりを伝えてくる。

「本気で生きろ」「格好いい生き方をしろ」

今夜のライヴの節々でそんな言葉をTAKUYA∞は発している。

メンバーそれぞれが、この言葉のままの生き方をしている。それをお互いが知ってるから認め合い、心の底から繋がっていられるんだと思う。そして、彼らの生き様は音楽に宿り、聴く者を強く惹き付ける。その音楽を嗅ぎ分け、好きになって集まったオーディエンス一人ひとりも、6人のようにありたいと、彼らの背中を追いかけていることが、会場に充満する熱気と汗の臭いが物語っている。

そんな想いが飛来した心に流れ込んできた「23ワード」は、カッコ良く生き抜こうという、メンバーと1万2000人との男同士の約束そのもの。約束の同意を込めて、歌が、ドラムが、ギターが、ベースが、サックスが轟き、観る者の歌声がそこに乗っていった。

「このメンバーと信頼できるスタッフと、誰にも媚びない世界を作る。カッコいいバンドになるために、今日は男同士の話合いだと思っている」、そう意志を表してから演奏されたのはミディアム・スローの1曲「7日目の決意」だった。ステージ上部に取り付けられたモニターに水平線で赤く燃える太陽が映し出される。CD音源では入ってなかったサックスの音色が鳴り、聴き手の体内に広大な風景を浮かび上がらせる。彰の澄んだギターフレーズがギュッと心の奥底を掴み、TAKUYA∞が歌う丁寧な歌に存在する意志の強さが、彼らは自身のなりたい姿を明確に見据えていることを教えてくれた。

ライヴ後半戦、UVERworldはまだ高みに横浜アリーナを連れて行こうとする。「Wizard CLUB」ではTAKUYA∞がセンター席に降り、グルッと観客ブロックの間を歌いながら歩き、ついには信人も花道に出て、ファンにモミクチャにされながらプレイする。

そして、最後の曲「Øchoir」を大合唱で終えた時だった。TAKUYA∞は笑顔で「サイコ−だな」と言い、「言葉でひとつになるなんて俺は嘘だと思ってたんだ。でもそれがあることをUVERworldが教えてくれた」と気持ちを紡ぐ。そして、「もう1曲歌わせてもらう」と言い、最高の仲間へ予定外の曲「MONDO PIECE」が始まる。

それは、心を通わせる本当の仲間への歌、本音の歌、だ。彰と克哉が歌いながらギターを掻き鳴らしている。SEIKAがサックスを手に歌っている。真太郎も歌いながら叩き、信人は込み上げてくる感情を噛みしめてベースを弾いている。いつしかオーディエンス同士が肩を組み、揺れている。そんなフロアにTAKUYA∞がスタンドにつけたマイクを向ける。今夜は男同士で生き様をさらけ出し合った。ただ、UVERworldは、理想の生き様を手に入れたわけではなく、そこに向けてあがき、もがき、闘いながらそうなれるよう進んでいる途中でもある、それも伝わってきた。

そんな6人の生きる姿が音楽になった時に、同性はとてつもなく憧れ、ああいうふうになりたい、と願って未来を進むための糧とする。この男祭りにはそういう人たちが集まったのは間違いない。でも、その糧となるということは、女性でも、それこそ世代を超えて変わりはない、のではないだろうか。今日より少しだけでもいい未来に向かって、UVERworldは進み、その力はベターな未来に進もうともがく全ての人に届くはずだ、そう思えた。

横浜アリーナには「本当に出会えてよかったと思っている」、そんな混じりけのない想いが響いていた。

文/大西智之

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