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  • 2014.06.02

【ライヴレポ】MAN WITH A MISSIONが世界規模のバンドサウンドで2万3千人を未知の世界へ

“文明が退化してしまった未来”を舞台にした物語が展開されるコンセプトアルバム『Tales of Purefly』のリリースに伴う全国ツアー『MAN WITH A MISSION Tales of Purefly Tour 2014』がついに終盤戦に突入。3月からスタートしたこのツアーは基本的には“対バンツアー”だったのだが(ゲストはcoldrain、テスラは泣かない。、TOTALFAT、RIP SLYME、ストレイテナーなど)、5月25日の大阪城ホール、5月31日の千葉・幕張メッセ 国際展示場1〜3ホール、13日の沖縄ナムラホールでの公演はワンマン。そして、過去最大級のライヴとなった幕張メッセ公演でMAN WITH A MISSION(以下MWAM)は、壮大なストーリーをもとにした演出と世界標準のバンドサウンドによって、2万3千人のオーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだのだった。

会場に入ると、レンガ造りの壁、巨大な城の門をイメージさせるステージセットが目に入る。映画音楽のようなSEを含め、開演前から今回のツアーの世界観がしっかりと伝わってくる。続々と集まってくるオーディエンスも多種多様。メロコアが好きそうなゴツイ男子、フェス系ファッションの女の子から普段はJ-POPを聴いていそうなカップル、親子連れまで、客層がじつに幅広い。こんなにも広い層のオーディエンスを獲得していることに、改めて驚かされる。

ライヴがスタートすると、まずはアニメーション映像で『Tales of Purefly』のストーリーが紹介される。文明が退廃し、汚染が広がる世界。その後、汚染を除去する力を持った“Purefly”を巡る争いが起こり、主人公の3人(少年2人、少女1人)が究極の生命体であるMWAMとともに戦いを始める——という導入部が終わると、ステージに黒いマントをまとったメンバーが登場し、大歓声の中、アルバムのタイトル曲「tales of purefly」(ハリウッドのSF映画を想起させるような、重厚かつドラマティックナンバー)が演奏される。続く「evils fall」ではステージ前方から炎血が立ち上がり、一気にテンションが上がっていく。強烈な速弾きギター、ラウドな爆発力を備えたリズムセクション、しなやかなグルーヴを生み出すDJスクラッチ、そして、ジャン・ケン・ジョニー(G/Vo/Rap)の猛烈なラップとトーキョー・タナカ(Vo)のダイナミックなボーカルがひとつになり、唯一無二のMWAMサウンドが生々しく立ち上がる。

「遂ニコノ日ガ来テシマイマシタネ。2万3千人デスッテ!ハンパネエ。私ノ言イタイ事ハヒトツダケ。コンナニ集マッテクレテ、アリガトウゴザイマス!デモ、ステージ上ノオオカミ達、相手ガ2万3千人ダロウガ、オマエラ二負ケルツモリハビタ一文モゴザイマセン!カカッテコイヤー!!」(ジャン・ケン・ジョニー)という感謝と兆発がゴチャマゼになった後は、MWAMが持つ多彩な音楽性をダイレクトに体感できる場面が続く。10人以上のストリングスセクションを交えた「Wake Myself Again」、“サイケデリックなフォークロア”とでも形容すべき不思議な音像が広がった「vitamin 64」、アニメの主人公たちに扮した外国人の子役(みなさん、とても可愛らしかった!)が登場、MWAMがアリーナのど真ん中に設置されたサブステージで演奏する「Searching life」。「(『Tales of Purefly』は)アル物語ヲ主軸ニ制作シタ、コンセプトアルバムデス。ライヴデモ、ソノ物語ヲ、目ト耳ト心デ、楽シンデクダサイ」(ジャン・ケン・ジョニー)という言葉通り、奥行きのあるストーリーと最新鋭のラウド・ミクスチャー・ロックが有機的に絡み合い、未体験のライヴ空間を作り出していた。

再びストリングセクションが登場、研ぎ澄まされた緊張感と強烈なダイナミズムがひとつになった「Smells Like Teen Spirit」のカバー(原曲/ニルヴァーナ)をきっかけにしてライヴはクライマックスへ突入していく。イントロが鳴った瞬間に大歓声が巻き起こり、高速のファンキービートともに圧倒的な高揚感を生み出した「Get Off My Way」、「皆サン一人ヒトリノ物語ニ、タクサンノ喜ビト、タクサンノ刺激ト、何ヨリ、タクサンノ幸セガアリマスヨウニ。アリガトウゴザイマシタ!」(ジャン・ケン・ジョニー)という心のこもった言葉とともに披露された「Dancing On The Moon」。MWAMのスケールが急激に巨大、それに伴って音楽そのものも激しく進化していることを証明する、驚愕のステージだった。

ライヴ本編が終了した後、様々な告知が行われた。まずは6月からの全米ツアー『NORTH AMERICAN TOUR 2014』の全日程、そして、10月からスタートする全国ツアー『PLAY WHAT U WANT TOUR』(セットリストはファンのリクエストで決定。関東での公演は、キャリア最大規模となるさいたまスーパーアリーナ)の開催。残りわずかとなった『MAN WITH A MISSION Tales of Purefly Tour 2014』と本格的な全米ツアーを経験することで、オオカミたちはさらに大きくスケールアップするはず。“世界規模のバンド”というビジョンが現実味を帯びてきたMWAMはこれから、キャリア史上もっともスリリングな状況に突き進んでいくことになるだろう。

文/森朋之

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