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  • 2019.12.14

【インタビュー】宮野真守「自分の体でできることはボーダーを感じない」濃密な“たった1日だけ”を全力で生きる!

世界中で再演を重ねているミュージカルの金字塔『ウエスト・サイド・ストーリー』の日本キャスト版Season1にて、主人公・トニーを演じている宮野真守。声優だけではなく様々な表現に貪欲な彼だけに、ブロードウェイ・ミュージカル初挑戦、ミュージカル初主演にして、舞台上で実に堂々とトニーとして生きている。その確かな手応え、さらにはダブルキャストでトニーを演じる蒼井翔太へのリスペクトも滲むインタビューとなった。

文/杉江優花

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カンパニーの絆で“僕ら”の物語が動き出す!自分の人生とも言える濃密な時間

――宮野さんにとって、初のミュージカル主演作『ウエスト・サイド・ストーリー』。公演を拝見して、仲間を想いマリアに恋するトニーがそこにいる!と感じましたが、何公演か重ねた今、どんな想いを抱いているのでしょうか。
宮野 まずは、カンパニーの絆ですね。みんなのエネルギーとポテンシャル、ポジティブな力が、この舞台をひとつにまとめて、動かしていて。公演を重ねる中で見えてくるものをちゃんとみんなで共有し、気付いたことがあればそれを言葉にして伝えているから、各々はもちろん、チームとしても高めていけるんですよ。本当に素敵なメンバーに恵まれて幸せだなと思いながら毎回舞台に立たせていただいています。
――これまで、アニメ、映画、舞台など多くの作品で様々な役柄を演じてこられている宮野さんですが、愛を信じて真っ直ぐにひたむきに生きるトニーを演じながら感じること、共鳴する部分は?
宮野 本番期間中、ほぼ毎日その役を演じるのが舞台。特に今回は、大恋愛をして死を迎えるというあまりにも濃密な“たった1日だけ”を毎日生きますからね。そうやって向き合っていくと、やっぱりその役が自分の人生になるなということを改めて強く感じます。
――あまりにも濃密な“たった1日だけ”を全身全霊で生きるのは、簡単なことではないと思いますが……。
宮野 まさに、最初に抱いていた悩みはそこでもあって。1950年代当時のアメリカの文化、価値観の中で生きる若者の心情を、現代の日本で生きる、いまや少年ではない僕がどれだけ実感して表現できるかというのは映画版や先に上演された来日公演を観ても、考えても考えても、なかなか辿り着けない感覚があったし……おまけに、ミュージカルの経験自体多くはない自分が、真ん中に立って本当にトニーを演じきれるんだろうかという不安があったんですね。
――その不安感や難しさは、どう乗り越えたのでしょうか。
宮野 不安を拭ってくれたのは、まずはみんなで作品やお互いのことを理解するために行った、稽古前のテーブルワークですね。作品の時代背景や当時の出来事、常識、習わしなんかを、演出補のマイケル・マストロさんと薛珠麗さんから学びながら、トニーはこういう理由でジェッツ(プエルトリコ系グループ・シャークスと対立する白人グループ)を抜けたのかもしれないとか、ジェッツのリーダーだった頃にはこう思っていたのかもしれないとか、トニーが抜けたあとのジェッツのリーダー・リフとはこうやって関係性を築いていったんだろうなとか、トニー像を自分なりに膨らませたり、キャスト同士で話し合って共有できたりもできたんですよ。そのおかげで、自信を持って“僕のトニーはこうだ”“僕らのジェッツはこうだ”“僕らの『ウエスト・サイド・ストーリー』はこうだ”って胸を張れるようになりました。
――だからですね、時代や国境を越えて、今回の『ウエスト・サイド・ストーリー』に感情移入してしまうし、心が動かされます。
宮野 そう感じていただけたらそれはすごく嬉しいことだし、なんだかこの人たち生き生きしているなというのが観てくださった方に伝わったらいいなって。様々なカンパニーが素晴らしい表現をしてきた『ウエスト・サイド・ストーリー』がある上で、“自分たちの『ウエスト・サイド・ストーリー』”を作り上げられていっているんじゃないかなという実感もあります。

ダブルキャストの蒼井翔太を尊敬!自身の人生を変えた出会いも明かす!!

――なお、今回ダブルキャストでトニーを演じられるのは、宮野さんを兄と慕う蒼井翔太さん。蒼井さん演じるトニーの魅力を、宮野さんはどう感じているのでしょうか。
宮野 稽古のときから感じていることは、トニーがジェッツのリーダーとしてどうあったのかとか、トニーがどうリフと関わってきたのかとか、彼のお芝居はいろいろ想像させてくれるということ。翔太の男らしい部分とチャーミングな部分の両方が見えるところもおもしろいし、みなさんご存知の通り、彼はやっぱり歌が抜群に上手いですよ。あと、僕自身、声優の自分がブロードウェイ・ミュージカルの主演に挑戦させていただくというのはものすごく大きなことで、同じく声優である翔太にとってもまた、プレッシャーはあったと思うんですね。でも、彼はトニーに真っ直ぐ向かっていって。そのバイタリティと覚悟は、本当に尊敬します。
――ちなみに、トニーはマリアに出会って人生が大きく変わるわけですが、宮野さんを変えた出会いを教えてください。
宮野 声優の仕事ですね。どうしていいかわからなかったときに、声優の仕事に道を開いてもらえましたから。
――どうしていいかわからなかったときがあったのですか。
宮野 子役から始めて、この世界でやっていくんだろうなとなんとなく思っていたものの、大きくなってもあまり仕事に繋がらなくて。危機感を覚えていた高校3年生の頃、オーディションを経て声優の仕事が決まったんですよ。もう辞めたほうがいいのかなって思っていたタイミングですからね、本当にギリギリ(笑)。それまで、自分が声の仕事ができるなんて、考えたこともなかったのに、NHKの海外ドラマの吹替えで1年間レギュラー出演させていただくことになって、そこからアニメのレギュラーや、ゲームの役をいただけるようになったんです。声優としての初仕事の海外ドラマのオンエアを自分で観たら、あまりにもヘタクソすぎたんですけど、監督が僕の何かをいいと思ってくれたんだろうなと思うと本当にありがたいし、それがあるから今の僕がいます。
――今や、声優、俳優、アーティスト、ナレーターと幅広く活躍されている宮野さんですが、まだまだご自身の可能性を感じられてもいるのでしょうか。
宮野 自分の体でできることはボーダーを感じないし、僕はやっぱり、エンターテインメントが好きなんですよね。だから、この先も自分の体でできることだったらいろいろチャレンジしたいという想いはありますし……あと何ができますかね(笑)。
――例えば……超絶アクションとか。
宮野 お、ワイヤーアクションとか!そういえばですね、役所広司さん主演の日中合作映画で僕は吹替えで共演させていただいたんですけど、なんと役所さんがワイヤーアクションに初挑戦されていて。偉大な先達の姿勢にいくつになってもチャレンジはできると改めて感じましたし、僕も何かを求められたときに躊躇せず挑んでいける自分ではありたいです。

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【作品情報】
ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1


上演期間:〜2020年1月13日(月・祝)
場所:IHIステージアラウンド東京

出演:宮野真守/蒼井翔太 北乃きい/笹本玲奈
樋口麻美/三森すずこ 小野田龍之介/上山竜治 中河内雅貴/水田航生
小林隆 堀部圭亮 吉田ウーロン太 レ・ロマネスクTOBI ほか

<STORY>
舞台は、1950年代後半のニューヨーク、マンハッタンのウエストサイド。セントラルパークを挟んで、イーストサイドが高級住宅街で、ウエストサイドには多くの移民が住んでいた時代の物語。この頃のニューヨークは、世界中から多くの移民が夢と富を求めて集まってきた時代だった。彼らはそれぞれギャング集団を作り、お互いに敵対し合う。しかし、ポーランド系移民のトニー(宮野真守/蒼井翔太)と、プエルトリコ系移民のマリア(北乃きい/笹本玲奈)は偶然出会い、激しい恋に落ちてしまう。禁断の愛は、多くの人を巻き込み、悲劇の連鎖を生む…。



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