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  • 2019.11.28

【インタビュー】斎藤工 いくつもの顔を持つ“斎藤工”の頭の中を探る!「今はちょっと特殊なゾーンの中にいる感覚」

斎藤工が芸人・永野やミュージシャン&俳優の金子ノブアキらと組んだ、映像制作プロジェクト・チーム万力製作の長編映画『MANRIKI』が世間をざわつかせている。それはとんでもなくブラックでカルト、でも、あらゆる既製の枠をぶち破ってくる怪作であり快作。その誕生秘話と、『R-1ぐらんぷり』出場など意外すぎる(笑)、ここ最近の活動についてインタビュー。常に予想の斜め上をいく斎藤工の頭の中を探ります!

文/若松正子

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女性の美に対する追求心に恐怖!?“死”と向き合ったからこその生き様を明かす

――映画『MANRIKI』は好き嫌いの次元を超えて、自分の中の“何か”をかき回され乱されるインパクト絶大な作品。そもそも女性の顔を万力で小さくするという、ぶっ飛んだ発想はどこから?(笑)。
斎藤 まず、日本を含めてアジア圏の女性たちの美に対する追求心のすごさというか。“どう見られたいか”より、もはや“そうしなくてはいけない”と輪の中に自然と入っている集団的心理に僕はかなり恐怖を感じていたんです。で、そんな時に「物理的に顔を小さくしたらどうだろう」と、ある種の“纏足”のようなアイディアが永野さんからあって。彼はテレビだと“ラッセンの人”みたいになっていますけど、それは本当に氷山の一角の一角。頭の中には映画的でおぞましいほどの深い世界を持っていて、それを軸に物語を作ったら類を見ないものになるだろうと直感的に思ったんです。だから、今作は単に小顔スプラッター映画ではない。そこはドアノブにすぎず、物語はいくつものフェーズに分かれていて、最後の死刑のシーンだけがリアルな世界というか。美を入口にしながら最終的には死を題材にしたメメント・モリになっているんです。
――そこに着地するまで徹底してエグい人達が出てきますけど、なぜか目を逸らせない。怖いもの見たさもあって引き込まれました。
斎藤 僕は信頼のおける作品の条件のひとつは“善人がひとりも出てこないこと”だと思っていて。だから観ている側は感情移入をできないんですよね(笑)。集中力がない人はそこで入れなくなると思うけど、いつの間にか映画が示す矢印、つまり“死”というものが自分自身に向けられ対峙している。それが僕の中の“いい映画”なんです。
――ちなみに斎藤さん自身も19歳のときに死を実感した体験があり、それ以降は「余生だと思っている」とインタビューで読みました。
斎藤 そうですね。それ以来、毎朝“超ラッキー”と思って目覚め、見るもの聞くもの味わうもの、感覚のすべてが感謝ベースにはなっています。もちろん、どうしても慣れてくるから戻っている感じはあるけど、日々死に向かっていることは間違いない。じゃあ悔いを残さないためにはどうするか。そこから逆算していけば日常に注げるエネルギーというものを算出できると思っています。
――無駄なエネルギーを使わなくなりそうですね。
斎藤 無駄という部分では僕、バラエティとかで自分がカッコつけていたら終わりだと思っていて。だって、そんなお花畑の中にいるような僕を観ても視聴者はつまらないでしょ?(笑)。その一方で、ズキズキするような現実を払拭する清涼剤的な意味合いもこの仕事にはあって。ときにはその中にいないといけない自分もいるから複雑な気持ちではあるんですけど。

“昼顔”以前の自分は何者でもなかった!役者、監督、芸人…幅広い活動に至るキッカケとは?

――そこは常に理想的なカッコ良さを求められる、イケメン俳優のジレンマかもしれないですね。
斎藤 いや顔に関しては僕、中の下なので。しかも、母・チエコと同じ顔だから中3くらいから鏡を見るたびに“ずっとこの型かよ”って、めちゃめちゃ飽きていたんですよ(笑)。役者としても20代の頃は同じようなタイプが死ぬほど並べられるオーディションばっかりで。その中で僕自身が自分に魅力を感じていなかったから、じゃあ、せめて“こいつが何をしたらみんなが認めてくれるだろう?”って考えたのが今に至るすべての発想の元。そこから人体実験のように覆面芸人をやったりして、自分の“味変”をしているんです。
――斎藤さん自身が“斎藤工”に飽きたくない?
斎藤 飽きたくないです。僕の中にはドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系)以前、以降の線引きがあって、“昼顔”前の僕は何者でもない存在で、その時代が長かった分、ベースの筋肉はついていた感じがある。そこを踏まえて今はちょっと特殊なゾーンの中にいる感覚で日々過ごしているから、今後、これがなくなっていくことも想定はしていますね。
――謎の覆面芸人・人印(ピットイン)はいつかはいなくなると?
斎藤 そうですね。その中で作品を残すということは明確に自分に課しているので、作品を生み出せる環境である限りそこにできることは注いでいくつもりです。ただ、その一方で今『シン・ウルトラマン』という作品に入っていて、僕の役は脚本の庵野秀明さんがあて書きをしてくださったんですけど、何層にもなった僕の奥の奥を切り取られている感じがして、とんでもなく自分と同期してしまう瞬間があるんです。最近は自分で作品を生み出す方にシフトしてきてはいますけど、役者としてもそうやって外から自分の気持ちを引き上げてくれるような出会いがあるとやっぱり救われる。それが腐らず飽きず、この仕事をやっていける理由だと思います。

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【作品情報】
映画『MANRIKI
2019年11月29日(金)公開


出演:斎藤工 永野 金子ノブアキ 小池樹里杏 SWAY 神野三鈴
戸塚純貴 前野朋哉 三田尚人 ナタリーエモンズ/木下ほうか

監督・脚本・編集:清水康彦
企画プロデュース:齊藤工、永野
原作:永野
脚本:永野
音楽監督:金子ノブアキ
共同配給:HIGH BROW CINEMA/東映ビデオ
©2019 MANRIKI Film Partners

<STORY>
日本。秩序と混沌の国。美と醜の国。過度な経済成長で得た豊かさの代償として、国民は様々なコンプレックスを抱えている。醜きを覆い隠し、美しきことのように振る舞う。奥ゆかしさとも言えるその性は、この国の様式美そのものなのだ。整形しているモデルの方が仕事が多い。駆け出しのファッションモデル(小池樹里杏)が仕事欲しさに小顔矯正を決意。美容クリニックを営む美しき整顔師(斎藤工)に小顔矯正施術を依頼し、モデルは変身を遂げる。整顔師の猟奇的哲学と万力によって…。ざる蕎麦を食べたのち、整顔師はクリニックを去り、新たな野望の地へ向かう。場末の街で美人局をするフーテン(SWAY)と年増(神野三鈴)。彼らと整顔師が突如遭遇することにより、物語は加速していく。光と闇。主観と客観。偽善と必要悪。美と醜。我々は、万力の間で暴かれる。世は、人は、すでに醜く美しい。


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