• ミュージック
  • 【インタビュー】KEYTALK 意識したのはスタートライン ツインボーカルが光る新しい世界
CONTENTS
Home
  • スペシャル
  • 2014.05.23

【インタビュー】KEYTALK 意識したのはスタートライン ツインボーカルが光る新しい世界

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひと筋縄ではいかないバンド、それがKEYTALK。でも、どの曲にも通じるのがメロディと歌詞の独自性だ。ロックファンだけに留まらない幅広いリスナーに届くポテンシャルを持っている。今の自分たちを封じ込めたと語る本作についてインタビューした。

文/山口哲生

33曲の中から選び抜いた13曲。今後の方向性が見えてくるような予感。

──『OVERTONE』は、いつ頃から制作されていたんですか?

八木 半年ぐらい前には録り終わっていたんですよ。去年の末ぐらいから録り始めて、1月末には終わっていたので。出来たけど聴いてもらえない期間のもどかしさみたいなのはありましたけど(笑)、やっと聴いてもらえると思うとすごく楽しみです。

──メジャーでは初のフルアルバムですね。

小野 KEYTALKとしては2枚目ですけど、メジャーでは初のアルバムになるので、もう一度、1枚目のようなアルバムにしたというか。初期衝動とかKEYTALKらしさを詰め込んで、今一度ここから発信して行くっていう、スタートラインに立つような意識のもと、作ったところもあります。
寺中 僕らはKEYTALKらしさを詰め込んだつもりだったんですけど、作曲者が4人いることもあって、自然と幅が出たりしていて。僕らがあんまり想像していなかった今後の方向性が見えてくるような予感がする作品になったなと思います。

──結果としてそういうものにはなりつつも、根底には自分達のスタンダードを作ろうという意識があったと。

小野 はい。今回、プリプロで33曲録ったんですけど、その中にはテンポ感だったり、ジャンルの感じが違うものだったり、振り幅は結構あって。もちろんそういう曲も入れてますけど、中心となる曲は、アップテンポで、4つ打ち、裏打ちの曲になりましたね。

首藤 33曲の中から選び抜いた曲たちなので、どれを推し曲といっても何の違和感もないものになったと思います。

──ちなみに、推し曲の「MURASAKI」は首藤さんが作曲されていて。

寺中 デモ段階はメロディも歌じゃなくてピアノだったし、歌詞も乗ってなかったんですけど、個人的には一番頭に残ったんですよ。仮題に「和風」って(首藤)義勝くんが付けていて、それにすごくピッタリだったし、本当に身体にスーッと入って行くような感じもあったし。

首藤 KEYTALKの特徴って日本っぽいメロディと、踊れるビートが合わさっているものがあると思っていて。個人的にもそういうメロディがすごく好きなので、この曲はそこに特化して作ったところもありますね。やっぱりメロディと歌詞の2つは、リスナーさんがその曲を一聴したときに、良いか悪いかを一瞬で判断されちゃう材料だと思うので、そこに関しては良いものを作ろうっていうのはいつも思っているんですけど。

──仮題が「和風」だっただけあって、歌謡曲テイストな雰囲気ですね。

首藤 まさにそういう風にしたいなと思ってました。80年代の歌謡曲、特にアイドル歌謡とかって、意外と僕らがやってるぐらいの速いBPMで4つ打ちのビートの曲が既にあったんですよ。それを今のバンドサウンドで作ったら面白いんじゃないかなと思って。

八木 僕も聴いていてスッと入ってきたんですけど、そこは構成が僕ら的にも結構王道だったからなのかなとも思っていて。イントロ〜A〜B〜サビっていうのは、僕らの曲でも結構多いし。

──その反面、1曲目の「バミューダアンドロメダ」は、A〜B〜サビ〜B〜Aみたいな複雑な展開の構成になってますね。

八木 最初に聴いたときはビックリしましたよ。「Bメロに戻ってきたぁぁぁぁぁ!!」みたいな(笑)。

小野 「(構成を)覚えらんねぇぇぇぇぇ!!」って?(一同笑)

首藤 アルバムの1曲目にしては結構ブッとんでるのかなと思いますけど、メジャーに来てもこういう毒っ気のあることをやれるのは、いちミュージシャンとしては楽しいことだったりしていて。こういうところは忘れずにしていきたいです。

──小野さん作曲の「BEAM」も、なかなか奇天烈な感じというか。

小野 KEYTALKらしさを考えつつ、自分のやりたいことも織り交ぜて作ったんですけど、「BEAM」のああいう変なフレーズが絡み合う感じは、どこかに織り込みたいなと思っていて。なんか、ひねくれポップみたいな。XTC的な変なニューウェーヴ感を、今風に調理するみたいなイメージでしたね。

──そして、八木さんが今回初作曲をされていて。

八木 楽しかったです! みんなはいつも大変なことをやってたんだなぁって、すごい思いました(一同笑)。

小野 「自分の曲も覚えられねぇぇぇぇぇ!!」って?

八木 でも、最終的に何が良くて何が良くないのか全然分からなくなってた(笑)。

──その「YGB」の歌詞は、寺中さんが書いていると。

寺中 何かちょっと面白いことがしたいなと思って、2パターンぐらい書いてたんですけど、あんまりしっくりこなくて。でもまぁ、単純に八木君の初めての曲だから、ライヴのときの彼が思い浮かぶような歌詞にしようかなって。そこからはスラスラ書けました。

──ちなみに「YGB」って「八木ビート」で合ってます?

寺中 正解です! もうハッキリ言ってダサいです。超ダサい。漢字にすれば良かったですね、「八木ビート」って。

小野 変にカッコつけてるところがダサくていいんじゃない?

寺中 でもまぁ、このタイトルは曲が呼びました。

小野 じゃあしょうがない。

──(笑)。あと、寺中さんは「お祭りセンセーション」という曲を作っていて。前のアルバムには「祭りこぞう」という曲もありましたけど。

寺中 これは勝手な自分らしさというか。ひとつのテーマを決めてから何かを作業した方がはかどるんですよ。「YGB」の歌詞もそうですけど、作曲も同じで。今まで祭をテーマにした曲を作って来たから、今回も作ろうと思って。多分、今後も勝手にそう思っちゃうかもしれないですね。あ、祭りの曲を作らなきゃって。

小野 お祭り男の使命感。

──お祭り男だったんですね(笑)。あと、ほとんどの曲に単音のギターフレーズが入っていますけど、そこもこだわりとしてあるんですか?

小野 ギターソロはなくても、隙あらば歌の裏で何かしらやりたいっていうのはあるんですよ。そこにソロもあればさらに楽しいっていう。

──曲に対しては絶対に入れたいぐらいの感じ?

小野 いや、そんなことはないですけど、首藤と寺中が歌っていて、ギターソロがあってそこからまた歌に行くと、曲として締まるなっていう感じですかね。絶対に入れないといけないっていうわけではないです。個人的には絶対入れたいですけど、曲的にはそんなことはないですね。でも個人的には…。

八木 それ絶対に入れたいんだよ。

一同 (笑)。

「占い師に「ステージネームは“さやまん”が良い」って言われて…」

──音の話からは離れちゃうんですけど、ホームページのバイオグラフィーに、“a.k.a.”(※also known asの略で、別名の意)として、皆さんのあだ名が書かれていますが。

小野 ラジオとかライヴのMCのときに思いつきで言ったやつを、スタッフが勝手に資料に書くっていう事件があって。それが世の中に浸透して行くという大事件が勃発して、今のKEYTALKになってます。

──じゃあ、あんまり呼んで欲しくはなかったり?

小野 いやいや。ガンガン呼んで欲しいですよ。

──でも、小野さんの“カラフルバカ”って、ただの悪口ですよね?

一同 (笑)。

小野 それは八木が付けたんですよ。

八木 でも、載ってる8割方は彼(小野)が付けてますから。だから小野君のが少ないから増やそうかなと思って。

小野 マジで恨んでっから!

──すごい睨みつけてますけど(笑)。あだ名は首藤さんが一番多いんですかね。

首藤 僕は普通にイヤですけどね(苦笑)。でも、最近新しいのが出来たんですよ。占いに行ったら「ステージネームは“さやまん”が良い」って言われて。

一同 (爆笑)。

──なんでまた“さやまん”(笑)?

首藤 僕、埼玉県の狭山市出身なんですけど、その占い師さんが言うには、地元を大事にした方が良いと。将来住むのも地元にした方が良いから、名前を“さやまん”にしなさいって。

小野 これは浸透させていかないと。狭山市のゆるキャラに任命されるまで。

八木 なんか、さやまんのマネージャーみたいになってるけど(笑)。

──寺中さんは、なんで巨匠なんですか?

寺中 大学1年生のときに先輩から付けられて。そのときは髭もボーボーで今よりも太っていたんで、多分、巨匠感がヤバかったんだと思うんですけど(笑)。

──なるほど。アルバムタイトル『OVERTONE』の意味するものは?

八木 僕らを主音に例えたときに、この13曲は僕らを構成する倍音のようなものになったんじゃないかなと思って。僕らの主音だけじゃ成り立たなくて、僕らから出ている倍音に曲を例えてみた感じです。

──イメージ的にはKEYTALKという主音があり、それを構成する音だったり、お客さんだったり、それこそ新しい自分達が倍音としてあって。それがここからどんどん広がって行くようなイメージもありました。

八木 それいいですね! あの、そうなんですよ。僕らを主音としたときに、倍音がどんどん大きくなって行って…。

小野 早速変わってる(笑)。でも、今のKEYTALKが凝縮されたアルバムが出来たと思うんで、楽しんで聴いてもらえればいいなと思います。あと、ライヴもいろいろ決まってきていて。最近フェスにお呼ばれすることも多くなったので、ライヴを観れるタイミングがあったら是非とも足を運んでもらえると嬉しいです。

関連リンク

公式サイト
RECOMMEND

【インタビュー】黒木渚 表現したのは“私自身” 決意と覚悟を込めて響く凛とした歌声

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

【インタビュー】TAMTAM キャッチーな個性と歌心を持つ 21世紀型新感覚ダブバンド

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

TAMTAM・Kuroが大好きなマンガBEST3

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

【ライヴレポ】OKAMOTO’S、AXでツアーファイナル デビュー5周年記念ツアー&初野音を発表

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

【ライヴレポ】RADWIMPS、1万8000人を導いたのは “幸福の溜まり場” 楽しみに込めた真摯な想い

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

ブンブンサテライツ、RIZEと2マンライヴ敢行 進化し続ける唯一無二のパフォーマンス

メジャーレーベルからの初のフルアルバムを5月21日にリリースしたKEYTALK。『OVERTONE』と名付けられた本作は、ひとことでは表現できないジャンルレスな楽曲が詰め込まれている。疾走感溢れるギターロックナンバーから哀愁漂うミディアムチューンまで、まさにひ . . . 続きを読む

CONTENTS

あなたへオススメの記事

注目記事

アクセスランキング

AdSense