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  • 2014.05.21

【インタビュー】ダウト 人間関係に悩む人へ向けた救済ソング これがダウト流応援歌だっ!

“愛国心エンターテイナー”をコンセプトに、ロックにムード歌謡の要素を取り入れるなど、独自のスタイルで突き進むV系バンド、ダウト。彼らの通算7枚目のシングル「ざんげの花道」が5月21日に発売された。彼らの得意技のキャッチーなサウンド&言葉遊びが面白い歌詞は、この曲でもギラリと光っている。またドラムのミナセが本作を最後にバンドからの卒業を発表。幸樹(Vo)、威吹(G)、ひカる(G)、玲夏(B)、そしてミナセという現メンバー最後に作りあげた 「ざんげの花道」について聞いた。

文/星野彩乃

「火消し倶楽部」から「ざんげの花道」へ。狙ったのはポップなイメージ。

――7枚目のシングル「ざんげの花道」がリリースされますが、この曲はどのようにできたんですか?

幸樹 駐車場から家までの5分ぐらいの間にふと歌メロが出てきて、それを携帯に録音して、家に戻ってそのまま作業に取り掛かり、コードをそこから拾っていって全体像を完成させました。

――他のメンバーは、その元曲を初めて聴いたときどう思いましたか?

威吹 イントロの一音目からテンションが上がる曲だと思いました。

ミナセ 何より楽曲自体にパワーがあるなと思いましたね。

玲夏 曲頭から最後まで止まることなく進んでいっている、ベタな言い方をすれば疾走感を感じられる曲がわりと今までなかったなと。新鮮でしたね。

威吹 メロディーがすごく綺麗で、スッと耳に入ってきて、一度聞いただけで覚えやすいし、気づいたら体が動いてましたね(笑)。

ひヵる ノレて歌える、ライヴ映えする曲だと思いましたね。じつはすでにライヴでも披露しているんですけど、みんなが一体となって盛り上がってくれて、僕らのテンションもどんどんあがってきますね。

威吹 何も僕らが言っていないのに、ファンのみなさんが自発的に体を揺らしてくれて。

ミナセ 初披露したときから反応がダイレクトで、みんなが笑顔でノッてくれているのを見て、僕自身も楽しみながら演奏することができました。

――「ざんげの花道」というタイトルですが、非常にインパクトがありますね。

幸樹 最初は「火消し倶楽部」というタイトルだったんですけど、「ざんげの花道」のほうが自分の中でしっくりきて。ざんげという単語に花道が付くとちょっとポップな印象に変わるのがいいなと(笑)。ざんげと聞いて僕が思い浮かべたのが、ただ罪を償うというよりも、教会とかでいろんなものを包み込んでくれるというイメージで。結果、そこでどう自分が解釈するか、自分なりの花道を最終的に歩けたらいいなというところもあり、2つを組み合わせたんです。とはいえ、この曲は必ずしも被害者だけの視点ではなく、加害者側も「これ、私じゃん」って、いろんな側面からとらえることができるので、タイトルも含めて、聴き手の人それぞれの解釈をして頂ければと思います。

――歌詞もまた独特なワードが散りばめられていますが、今作で伝えたかったこと、テーマとは?

幸樹 大まかなテーマは5月病、人間関係に悩む人たちへ向けた救済ソング。いろんな応援歌が世に出てるけど、自分たちなりのフィルターを通すとこうなったという、ダウト流応援歌ですね。とはいえこの曲では、俺を頼ってくれないかと手は差し伸べるけど、それが必ずしも100%求めてるところじゃないよ、それぞれによって松竹梅は違うんだよと、最後に言い放つ、いい意味で無責任なところが僕は好きなんです。

――<とことん気が済むまで話を聞こう>とか<どうにかするさ 泣き上戸>とか、無責任といいつつも完全なる無責任ではなく、むしろ懐が深いなと。

幸樹 ファンの人たちから人間関係で悩んでいるとか、いろいろ相談されることが多くて。でも、話に耳を傾けることはできても、その悩み自体を僕らの手で解決することはできないじゃないですか。頼られる存在であることはとても誇らしいんですけど、結局、のるかそるかはその人次第なんですよね。

――つまり相手を思いやったうえでの無責任さといいますか。

幸樹 大切なものを守りたいという思いは誰かしらあると思うのですが、中途半端にするのが一番よくないと思うんです。だったら、いっそのこと突き放してしまったほうが、その人のためだったりするんじゃないかって。

――現実をちゃんと受け止めることの大切さが、言葉遊びを取り入れながら描かれている分、プレッシャーや重々しさを感じさせることなく、すんなり入ってきますね。

幸樹 刺さる人にはすごい刺さるんじゃないかと思います。でも、意識して言葉遊びをしているわけじゃなく、個人的に倒置法が単純に好きという。倒置法にすると、言葉に力が出やすいんですよね。

――また<ザンバラザンその心、ザックバラン解き放て>、<ひかえおろう さがりおろう かなえたもう(我らで)クロニクル>など、和風情緒漂う歌詞もまた“愛国心的エンターテイナー”をコンセプトにしたダウトならではといいますか。サウンドもロックを軸にこれまでもムード歌謡の要素を取り入れたりするなど、いい意味で雑食性の高いバンドだなと。

玲夏 そもそも個々が、好きな音楽のジャンルが違う雑食メンバーなので、よくも悪くもそれがダウトの個性に繋がっていると思いますね。

ミナセ 今回のシングルのカップリングに収録した「妄想天国」「ストロベリィ」に関しても、3曲3様全く異なる作風になっていますし。

玲夏 「妄想天国」は、単純にライヴでワチャワチャできる曲、ラウドなパーティーチューンにしたいなというのが大前提にあり、そこに彩りで女性コーラスを入れたり、音的にもいろいろとおもしろい試みをしてみました。

幸樹 「ストロベリィ」は、人の情念ではあるんですけど、薄っぺらい恋ごっこをしていると、最終的に置いていかれるよという内容で。

――「ストロベリィ」は、これでもかと容赦なくグサグサ心を刺しまくりますね(笑)。しかも、最後に<残念無念また来週>と完全に突き放し、<あざとい恋話ですが アナタには当てはまりましたか?> で締めくくるという。

幸樹 歌詞カードに「はい、いいえ」のマスをつけたんですよ、チェックマークがつけられるように。そうすると否応なしに考えるじゃないですか。そこはむしろ強制的にやりなさい、自己を顧みて反省しなさいと(笑)。

――なんだか先生と生徒みたいな(笑)。

幸樹 でも、答え合わせはしないので、自分で結論を見つけて、自分なりの信念を持って行動してもらえたらと思います。

威吹 やっぱり最後まで無責任でしたね(笑)。

幸樹 まあ、そこは一貫しているところですね。

「試練は好きなんで(笑)。これからも己の信じた道を突き進んでいきたい」

――ちなみにみなさんはダウトとして7年間バンド活動を続けられてきているわけですが、5月病にかかることってあるんですか?

一同 ないですね。

幸樹 季節だからというのはないですけど、例えばずっとライヴが続いていたり、長期間のツアーが終わったあとの空白の期間は、5月病に近い感覚なのかもしれないです。

玲夏 終わったあとは、ただただ虚無感ですね。

――なるほど。3月にドラムのミナセさんがダウトを卒業すると発表しました。ミナセさんにとっては、これが最後のシングルになってしまうんですよね。

ミナセ はい。でも、レコーディングのときはまだ何も決まっていなかったので、いつもと変わらず楽曲に集中してレコーディングしました。

――7年間この5人で苦楽をともにわかちあいながら活動をしてきて、さらに現在バンドとして上昇気流に乗っているなか、ミナセさん自身はもちろん、メンバーのみなさんにとっても今回の決断はものすごく覚悟がいったと思うのですが。

ミナセ 正直、7周年を迎えて、これからさらにバンドとして前進しようという状況の中で、辞めると言わなければならないのは僕自身つらかったですし、その結論に至るまですごく悩みました。でも、理由(家庭の事情)があってのことなので、覚悟しなくちゃいけないといいますか。3月の7周年ツアーの最終日に発表したんですけど、誌面上ではなく、どうしても僕自身の口からファンの子に直接言いたくて。発表してファンの子の反応を間近で見て、改めてダウトを卒業することを痛感しました。

――突然のことで戸惑っている人も多かったと思うのですが、ミナセさん自身は意外と冷静だったと?

ミナセ とにかくちゃんと伝えなきゃ、伝えたいっていう気持ちが強かったので、自分なりに冷静な状態を保とうとしていたんですけど、そうもしていられなくて(苦笑)。頭では冷静でいられても、気持ちは嘘がつけなかったですね。

――他のメンバーさんはそのときどんな心境でしたか?

幸樹 正直、話を聞いてからライヴの前日までは実感することができなかったんですけど、ライヴのときにやっぱり現実やったんやと、一気にいろんな思いが込み上げてきましたね。

ミナセ でも、それからまた今まで通りダウトとしての活動を続けているので、今は暗い気持ちとかいうのはなく、この5人でひたすら前進あるのみという感じですね。

ひヵる また実感がなくなってきているというか(笑)。ダウトの音楽をたくさんの人たち聴いてもらえるように、今まで通りひとつひとつ誠実に精一杯やるだけですね。

幸樹 ミナセの卒業は決まっているのですが、そこを考えず、何より5人のバンドとしてどこまで上を目指せるか、今までの7年間の5人の活動を振り返るというのではなく、今後へ向けて前向きに、全身全霊やっていきたいと思います。

玲夏 ダウトとしてはいろいろ変化の時期……変化というと語弊があるかもしれないですけど、現状に満足していない自分たちというのが常にあって。それは何十年バンドをやっても変わらないことだと思うし、満足しちゃったらバンドを続けている意味がないと思うし。でも、過去の自分たちがなければ今の自分たちはないと思うので、すべてをポジティブに考えて、バンドとしての在り方をもう一度見つめ直しながら、どうやってひとつずつクリアしていくか、試行錯誤しながらも乗り越えていけたらと思います。何気にそういう試練は好きなんで(笑)。これからも己の信じた道を突き進んでいきたいと思います。

――これまでも瞬間、瞬間をみなさん受け止めてきたとは思うのですが、今回のことでよりダウトというバンドに対する自身の想いの深さを垣間見たのでは?

玲夏 メンバーもファンもみんな裏切れないなって思いましたね。今やるべきことをまっとうしなきゃ中途半端な人間に終わっちゃうと思うし、その辺の責任感がより芽生えてきたと思いますね。

威吹 ミナセの卒業の発表はあったけど、今まで以上にバカバカしいことをとことん真剣に楽しんでいきたいと思います。

――では、最後ミナセさんお願いします。

ミナセ 発表してから、ファンの子にはつらい想いをたくさんさせてしまったと思うのですが、逆に今回のことでファンの子に僕自身が助けられた部分もあったんです。そのぶんこれからもっと楽しい想いをしてもらえるように、ただ前だけを見て、みんなが喜ぶ裏切りをたくさんしていきたいと思います。

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