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  • 2019.07.14

【ライヴレポ】シド、『SID collaboration TOUR 2019』3本目は“白SID vs 赤シド”!「お前らがかかってこねぇとこのシド二度と来ねぇからな!」

シドの対バンツアー『SID collaboration TOUR 2019』、6月21日に行われた3本目のZepp Osaka Bayside公演のゲストは、なんとシド。“SID vs シド”、そのまさかの対決は予想の上をいくエキサイティングなものとなった。

まず登場したのは、それぞれにホワイト系のトップスを来た4人。1曲目は、丁寧に歌と音を紡ぎ重ねていく「君色の朝」だ。マオの歌声はもちろん、3人のコーラスも美しくて、彼らが16年間歩んできた中で大切にしてきた“想い”が胸に染み渡っていく。

きらびやかなアレンジの「アリバイ」では、ステージがカラフルにライトアップされる中、マオがShinjiの肩に手を回して立ったり、Shinjiがゆうやに向き合ったり、歌詞に合わせてマオと明希が投げキッスをしたり。ラストの<笑顔一つ>では4人それぞれに1本指を高く上げる姿も。

「コラボツアー、今回のお相手は“あの”シドさん。みなさんから問い合わせがホントに多かった(笑)。相手は映像なのか、はたまたコピーバンドなのか、いろんな憶測を呼びましたけどね、お楽しみに」と含みを持たせたマオ。「明希と恋する?Shinjiと恋する?ゆうやと恋する?俺とも恋して……やでやで?」とお茶目な関西弁でも沸かせて、「夏恋」へ。寄り添うマオと明希も、向き合うShinjiを見るゆうやも、なんていい笑顔!

「超レアな企画へようこそ!あらかじめ言っておきます、今日はヤバいです。とことん楽しんでいきましょう」と明希が期待感を高めれば、“自分で限界を決めたくない男”であるゆうやは、牛丼屋で出会った活力みなぎるおじいちゃんに刺激を受けたという話から、「僕たちもみなさんのモチベーションが上がるようなライヴを繰り広げていこうと思います!」と決意表明。「黄色い声援をありがとうございます。ある程度アダルトになった私たちに黄色い声援をくださるなんて、本当にありがたいことです。いつまでも黄色い声援をいただけるように頑張りたいです」と感謝を噛み締め、「ラーメン作りの場合も6、7時間スープを見張り、化学調味料は入れずに天然素材にこだわるわけですけど、それは音楽も同じだし、混じり気のない天然のシドを見てもらいたいと思っています!」と、自身の好きなラーメンになぞらえながら改めて信念を語るShinji。楽曲やパフォーマンスだけでなく、それぞれのキャラクターも味わい深いバンドだ。

マオが「いいね、「ミルク」から「その未来へ」への流れ、すごく気に入った」と言った2曲ではシドならではの透明感を提示しつつ、「サマラバ」ではマオが高まるあまり、Shinjiの両足の間をかがんでくぐり抜けたり、タオルを持った手で明希をチョンとしたり、Shinjiと明希が仲良く隣り合ったり。オーディエンスも、「エール」では体を折りたたむように大きく揺らせたり、ジャンプしたり。ラストの「one way」では、マオの望み通りにオーディエンスがフロアでぐしゃぐしゃにかき混ざって、その幸福感はたくさんの笑顔の花を咲かせた。

さて、注目の2部である。ゆうやの力強いドラムサウンドが響く中、幕が開くと……赤い衣装に全身を包んだ4人の姿が!1部がホワイト系の衣装で爽やかなSIDなら2部はブラック系の衣装でダークなシドだろうなという予想は大胆に裏切られて、フロアも騒然だ。

マオ、Shinji、明希がゆうやのドラム台に足をかけ、マオがタイトルコールした1曲目は「CANDY」。ピンクのライトに浮かぶ赤い衣装の4人は、先ほどとはまるで別人のような“危険な香り”を漂わせているではないか。

「踊りましょう!」とマオがフロアを誘った「隣人」では、ゆうやの見せ場からのShinjiのギターソロでも沸かせて、ブレイクでは大歓声を浴びる4人。勢いづいてなだれ込んだ「赤紙シャッフォー」ではステージが真っ赤なライトで染まり、拳を振り上げ全力でコールするオーディエンスも、実にカッコいい。

マオが「大阪!「必要悪」!」とだけ咆えて始まった「必要悪」では、ダウナーなサウンドといい、ファルセットと巻き舌という両極に振り切るマオの歌といい、赤と緑が交錯するライティングといい、眠っていた何かを呼び覚ましそうなほど。

かと思えば、作曲者のゆうやがスタンディングで電子ドラムを演奏しコーラスでも彩る「低温」では、一気にディープな世界へ。

「大阪!もっと声を聴かせて」と言ってマオがタイトルコールした「できそこない」では、大きくクラップしながらステージに声を届けるオーディエンスを眺め、「懐かしいな」と笑顔を見せる一方、「若かりし頃のお前らはもっと声が出ていた!腹から声出せ!」とマオが喝入れ。

さらに、「プロポーズ」ではマオが「俺とお前ら全員、結婚しよう」と猛然と求婚、明希がステージドリンクをフロアにまき散らしたり、どんどん火に油を注いで、気付けばフロアはとんでもない熱気に包まれている。

不穏なギターリフと強面リズムで攻めた「敬礼ボウイ」から、「頭トバせ、バカになれバカに!」とマオが息巻いたラストは「眩暈」。オーディエンスのたくましいかけ声とヘドバンの嵐はだいぶ壮観で、曲終わりには明希がフロアに拍手を送ったほどだった。

アンコールに応えたのは、凄味ありすぎな赤いシド。マオが「俺たちを呼んだっていうことは、責任取れよ!」と迫り、驚きのスクリームから「dummy」へ。Shinjiが機材トラブルによってギターを放り投げることになったが、その荒ぶる姿もまたエモい。

「お前ら、ちょっとだけ温まってきたね。でもまだまだこんなもんじゃないだろ?お前らがかかってこねぇとこのシド二度と来ねぇからな!」というマオの言葉が決定打となって、「吉開学17歳(無職) 」ではフロアが完全にリミッター解除。結果、「それでいい!」とマオが満足げな表情を見せるほど、シドとファンががっつり求め合った到達点は至高の一体感で満たされていた。

“もしシドというバンドがふたついたら”というイメージを基に実現した、貴重なコラボライヴ。またひとつ新たな可能性を見出してしまったシドの貪欲さは、まだまだこれからをおもしろくする。

文/杉江優花



<セットリスト>
1部
1.君色の朝
2.アリバイ
3.夏恋
4. V.I.P
5.ミルク
6.その未来へ
7.サマラバ
8.VOICE
9.エール
10.one way
2部
1.CANDY
2.隣人
3.赤紙シャッフォー
4.必要悪
5.低温
6.ノイロヲゼパアティー
7.できそこない
8.プロポーズ
9.敬礼ボウイ
10.眩暈
-アンコール-
EN1.dummy
EN2.吉開学17歳(無職)


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