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  • 2019.03.13

【ライヴレポ】シド、結成15周年のアニバーサリーイヤーを8年越しの横浜アリーナで締め括る!「浮いたり沈んだりするのがシドであり俺なんだと思って、これからも応援してください」

シドが、3月10日に神奈川・横浜アリーナで『SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ ~その未来へ~』と題し、結成15周年アニバーサリーイヤーを締め括るグランドファイナルライヴを開催。2011年3月19日、20日に開催予定だった同所での初ライヴは東日本大震災のために中止となったわけだが、8年越しに初ライヴが実現することとなった。

パノラマLEDビジョンに映し出されたのは、まるでロールプレイングゲームの始まりのような、ファンタジックで美しいオープニング映像。時空を旅する飛空艇が2018年から結成年である2003年に遡り、やがて辿り着いたのは2011年。ゲートが開く映像とリンクしてステージ後方から姿を現した4人は、飛空艇の乗組員を思わせる、ディティール違いの揃いの衣装をまとっている。

マオの歌い出しから大歓声が上がった1曲目は、「NO LDK」。マオがのちのMCで「今回のライヴは2011年のリベンジの意味合いが強かったから、当時のツアーでやっていた「NO LDK」を1曲目にやりました」と明かしたが、メンバーにとってもファンにとっても、実に感慨深い幕開けだ。

ローブを脱いだマオが笑顔で歌い、Shinjiと明希が会場の楕円形状を生かした広いステージを移動しながら演奏して沸かせた「ANNIVERSARY」。ゆうやのカウントから勢いづいた「V.I.P」では、マオがステージからアリーナサイドまで伸びる通路を歌いながらどんどん歩いてオーディエンスを歓喜させたりして、何度も聴いて、何度もライヴで楽しんできた曲たちが、一層色鮮やかに感じる。

ファンキーな「cosmetic」、ジャジーな「KILL TIME」、トレンディーな「罠」では、大きな会場にしっかりと響く巧みなバンドアンサンブルにも改めて脱帽。4人それぞれに、なんて華があるのだろう。

「この景色、圧巻です。素晴らしい。15年バンドをやってきて本当に良かった」と明希がしみじみ語ると、大好きなラーメンと15周年を絡めて「昔ながらのラーメンは細くて長いけど、最近は太くて長い麺もあって。シドも太くて長いバンド活動をしていきたいと思います!あ、下ネタじゃないですよ(笑)」と笑いを誘うShinji。「どれだけこの光景を見たかったことか。8年越しの想いをすべてぶつけます」と噛みしめるようにゆうやが言えば、「今日は本当に楽しみにしていました。そして今、すでに楽しいです。メンバーもすごくいい顔をしていると思います。さっき、Shinjiがギターソロを弾いている横顔を見て、女ってこういう男に落ちるんだよなって思った」とマオが言い出して、Shinjiが「見てたの!?」と急にドギマギする場面も。自然と滲んでしまう仲の良さ、それもまた、バンドが長く続く秘訣なのかもしれない。

メジャーデビュー曲「モノクロのキス」や「嘘」といった彼らが広く知られるきっかけとなった曲に続いたのは、哀愁漂う「ホソイコエ」、キャッチーな「2℃目の彼女」、シティポップな雰囲気をたたえた「スノウ」といった、それぞれにガラっと異なる表現で“冬”を感じさせる曲たち。春目前の時期にぴったり、マオのラストのロングトーンが儚くも美しい余韻を残した「ハナビラ」にしても然り、骨太なロックバンドである一方、情緒を丁寧に歌い、奏でることもできるのがシドだ。

一転、「dummy」からは途端にハコノリに。疾走するビートで牽引するゆうや、高まるままジャンプする明希にくるくるターンするShinji、巻き舌でシャウトしながら煽りまくるマオ。手を広げ“咲き”、ヘドバンして、体を折りたたんで、全力でコールするオーディエンス。ライヴハウスで叩き上げてきたバンドの底力、生み出す一体感は、やはり圧巻だった。

熱烈なアンコールに応えて登場した4人は、ゆうやと明希がアンコールらしいカジュアルコーデなのに対して、Shinjiはメガネにスーツ姿、マオはファー付きのコートに白いハット姿。「てか、あなた、すげースターじゃない?」と明希にツッコまれたマオが、Shinjiに「名刺持っているの?」と思わず尋ねたりして、それぞれに我が道を行くところもまた、シドのおもしろいところ。

そして、<流した汗に裏切られたことも 信じた道に疲れ果てたことも>あったけれど、<“君”がいてくれたから歩いてこられた>と歌う新曲「君色の朝」には、15年の歩みがあるからこその未来を見ることもできた。

さらに、座席があるにもかかわらずオーディエンスがぐるぐる回転した「循環」、マオが「Dear Yokohama!」と曲コールをした「Dear Tokyo」、またまたオーディエンスが座席なんておかまいなしでモッシュした「one way」。マオがShinjiや明希、ゆうやの側に行って肩に手を回して歌ったり、Shinjiと明希が向き合ったり、ゆうやも立ち上がって歌ったり。シドのライヴは、何年経っても、いくつになっても昂ってしまう。

ラストの曲は、4人とオーディエンスが歌声を重ねた「その未来へ」。会場上部からハート型のカードが舞い散るというスタッフの粋なサプライズ演出に、思わず涙が溢れたマオ。そこには、温かな幸福感が満ちていた。

明希「今夜は本当に最高でした。この15年、もらったすべての歓声と拍手に感謝します。次のツアー、もっともっとカッコいいバンドになって帰ってきます!」

Shinji「最近ね、幸せってなんだろうってよく考えていて。普通のこと、些細なことが幸せなんだなと思うんだけど、今日みたいな日は、とっても幸せです」

ゆうや「小さかろうが、大きかろうが、いつもみんながステージを用意してくれて嬉しいです。僕らはまだまだずっと走り続ける姿を見せていくので、これからも応援よろしくお願いします!」

マオ「最高のライヴ、最高の景色をどうもありがとう。俺たちだけのシドじゃない、応援してくれる人や支えてくれるスタッフも含め、みんなにとっての大切なシドなんだってライヴをしながら思いました。今日の映像に出てきた飛空艇みたいに、シドもマオも不安定だし、浮いたり沈んだりして(涙をこらえながら)……なんで上手に飛べないんだろうって思ったこともあったけど、浮いたり沈んだりするのがシドであり俺なんだと思って、これからも応援してください。その代わり、みんなが沈んだときには力になるから」

15年分の言い尽くせない感謝、この先への誓いを、それぞれの言葉に託した4人。4月、5月にメンバーズクラブ限定ツアーを、6月からはコラボレーションツアーを、秋には全国ホールツアーを開催し、ニューアルバム制作も予定している。15年の豊かな実りは、この先のシドをますます輝かせていくはずだ。

写真/緒車寿一、今元秀明 文/杉江優花



<セットリスト>
1.NO LDK
2.ANNIVERSARY
3.V.I.P
4.cosmetic
5.KILL TIME
6.罠
7.モノクロのキス
8.嘘
9.ホソイコエ
10.2℃目の彼女
11.スノウ
12.ハナビラ
13.dummy
14.隣人
15.プロポーズ
16.眩暈
-アンコール-
EN1.空の便箋、空への手紙
EN2.君色の朝(新曲)
EN3.循環
EN4.Dear Tokyo
EN5.one way
EN6.その未来へ


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