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  • 2018.12.21

【ライヴレポ】乃木坂46、『アンダーライブ 2018』完遂!卒業の川後陽菜「乃木坂46に入れて、アイドルになれて幸せでした!」

“アイドル”という単語を聞いて、あなたは何をイメージするだろうか?眩いばかりのスポットライト、割れんばかりの喝采——いずれにせよ、華やかなステージに生きる選ばれた存在を思い浮かべるケースが大半だろう。しかし“当たっていないスポットライト”を知るからこその輝きを放ち、アイドルとしての新しい生き方を提示してくれた少女たちがいた。表舞台でシングル曲を歌い、グループをアピールする選抜メンバーを、陰で支えるアンダーメンバーのみで開催された『乃木坂46 アンダーライブ2018』の最終日。この日、座長を務めた北野日奈子は「たとえスポットライトが当たっていなくても、アンダーメンバーは自分自身が光を放てるメンバーだと思っています。そこが良さであり強みだと思っています」と力強く宣言した。1万人を収容する東京・武蔵野の森総合スポーツプラザという大舞台で間違いなくスポットライトを浴びながらも、何より輝いていたのは、陽の当たらない場所でなお力強く歩み続けてきた彼女たち自身の汗と涙だったのだ。

5月の中部シリーズ、10月の北海道シリーズと回ってきた『乃木坂46 アンダーライブ2018』の終着地点となる関東シリーズ。チケットが即日完売した2Days公演の2日目は、センチメンタルなピアノの音色から「初恋の人を今でも」で幕を開けた。ゆったりとしたスローナンバーにオーディエンスの逞しいメンバーコールが被り、各々振られる推しメンカラーのサイリウムが場内をクリスマスツリーのように彩る中、冬らしい茶色のコートを身にまとった18人のおっとりとした佇まいも、シャイな仕草も、ユニゾンで届けられる歌唱も、とにかく可憐!お嬢様オーラ全開でうっとりさせたかと思いきや、「みなさんアンダーライブへようこそ!最後まで楽しんでいってね!」という北野の叫びを合図にコートを脱ぎ捨て、アリーナを縦にブチ抜く花道をダッシュして「転がった鐘を鳴らせ!」を元気いっぱいに届けるという変貌ぶりにも胸が高鳴る。

以降、樋口日奈を先頭にバレエ風の華麗なフォーメーションで魅せる「My rule」、体調不良で前日は一部分休演となった寺田蘭世がセンターを務めたアンニュイな「ブランコ」、鈴木絢音が渇望をドラマティックに訴える「自由の彼方」と、次々に主役を変えてシリアスなオーラを放出。「みなさん盛り上がっていけますか!」という中田花奈の号令からは、ノンストップでユニット曲を次々に投下し、本舞台と花道から交互にメンバーが現れるスペクタキュラーなステージ展開で場内を沸騰させた。岩本蓮加の力強い歌唱が響きわたる「遠回りの愛情」を皮切りに、「私のために 誰かのために」では久保史緒里、伊藤かりん、伊藤純奈が美しいハーモニーを聴かせ、「君は僕と会わない方がよかったのかな」では全員で花道を進んで優しく夜の訪れを告げる。と、月が映し出されたモニターをバックに、デジタリックなビートの利いた「満月が消えた」で、阪口珠美を中心にクールなダンスを叩きつけるドラマティックな流れも見事。さらに北野、中田、寺田の3人が花道の真ん中に現れて、自身がメンバーであるサンクエトワールの「君に贈る花がない」をキュートに届けると、そこに本舞台に立つ15人の歌声が加わって「誰よりそばにいたい」へと雪崩れ込んだ。誰がステージに立っても空間を埋められる底力を示しながらも、珠玉のバラードを切々と歌い上げる18人の厚みある歌声はやはり圧巻。この総合力こそアンダーの真骨頂なのかもしれない。

それを証明するべく「続いての曲はこちらです!」と告げるなり、全員が黒いコートを脱いで真冬から真夏へと180度転換した鈴木がセンターを務める「自惚れビーチ」以降は、アンダー曲をアッパーに畳みかけて全員でオーディエンスと共に盛り上がりまくり。客席からパワフルなコールが湧く「シークレットグラフィティー」では、センターの樋口が恥ずかしそうに投げキスを贈り、「13日の金曜日」で笑顔いっぱいに花道を行進すると、和田まあやが「騒げ!」とシャウトした「狼に口笛を」でオーディエンスのテンションは最高潮に。しかし、本公演の最大の見どころは、ここからだった。

北野が「それでは最後のブロックになります。聴いてください」と告げて届けられた「アンダー」は、まさしく<当たっていないスポットライト>を横目に、それでも与えられた場所で輝こうと奮闘する姿の美しさを歌った、まさしくアンダーメンバーのために書かれた楽曲。そのあまりの赤裸々さゆえに、リリース当時センターに指名された北野は「どういう感情で歌ったらいいかわからなくて、正直、今も何が正解かわからないです」とアンコールのMCで語った。そして「でも、それでいいと思います。与えられたポジションでどう輝くかは自分次第。数年後みんながここを飛び立って、どんな風に輝くかはわかりませんが、今日過ごした時間は私たちにとって人生の財産になると思います」と続けられた言葉は、与えられた状況を活かすも殺すも全ては自分次第なのだという真理に彼女が辿り着いたことを示していた。そんな決意と覚悟の籠もった「アンダー」のパフォーマンスに満場の拍手が湧くと、今回センターを務めることへの想いを語った彼女のインタビュー映像を挟み、なんとスモークの中から花道に現れた北野が4つ打ちビートに乗ってソロでダンスアクト!映像中で「ダンスは苦手」と語っていた彼女の堂々たるパフォーマンスに大歓声が上がり、さらに「制服のマネキン」「インフルエンサー」とシングル表題曲で真ん中に立って他の17人を牽引するという実に頼もしい姿を見せていく。デジタリックな前者でのアグレッシブなダンスは、無機質なトラスや白く瞬く照明と相まってスリリングな高揚感を掻き立て、そこから間髪入れず繋いだ後者では、ラテンなサウンドでセクシーに踊り咲く18人に凄まじいコールも。苦汁を舐めた経験のある人間は、やはり強い。

さらに、この日はもうひとつの新たな門出を祝う舞台でもあった。アンコールを待つ場内のサイリウムは全て赤——本日の公演をもって卒業する川後陽菜のカラーに。本編のMCでも伊藤かりんが1曲目から泣いていたことを告白すれば、佐々木琴子は「アンダーライブでユニット曲はいつも川後さんと一緒だったから悲しい」と別れを惜しみ、向井葉月は「狼に口笛を」の歌い出しで出遅れる自分のために川後が合図を出してくれていたことを暴露。後輩たちからも慕われてきた彼女を笑顔のうちに送り出そうと、アンコールでは「帰り道は遠回りしたくなる」からの3曲を全力で駆け抜け、北野が「みんなと同じ空気の温度になれたことが本当に幸せに思います。思い残すことのないように一緒に歌ってください」と前置いたのは「乃木坂の詩」だ。曲中、照明が暗くなるとグループカラーである紫のサイリウムを振るメンバーの頭上に、乃木坂46の巨大なロゴマークが出現して、客席からは“後ろを向くな!”“正面を見ろ!”の大合唱も。このメンバーでは最後となるステージに乃木坂46の、そしてメンバーとファンとの絆をしっかりと刻みつけ、前に出た川後は「言葉足らずになるのが怖いので」と想いをしたためた手紙を読み上げた。

「乃木坂46に入って7年と4ヶ月、私を成長させてくれたのはこのアンダーライブです。私は1回目のアンダーライブから全ての公演に出演してきました。自分に誇れるものがあるとしたら乃木坂のメンバーで一番ライブをやってきたということです。最初は想像もしていなかった、こんなに素敵な景色を見られて悔いはありません。数あるアイドルの中から乃木坂46の川後陽菜を見つけてくれて、本当にありがとうございました」

「最後に私の大好きな曲をみなさんと歌いたいなと思います」と続け、「ハルジオンが咲く頃」をタイトルコールすると場内からは歓声が湧き、客席のサイリウムもアリーナは黄色、スタンドは白という綺麗な“ハルジオンカラー”に!センターで歌う川後の周りに中田、樋口ら同期の1期生メンバーが集まり、和田は「ごっち、卒業おめでとう。本当に出会えて良かったです。大好き」と間奏でハグ。次々と泣き出すメンバーに川後は「ありがとう」と微笑みかけ、「7年間で大切なものがたくさんできました。私は乃木坂46に入れて、アイドルになれて幸せでした!」と万感の想いで感謝を述べた。そんな彼女に北野は「川後さんの未来が輝かしいものであるように願っています。私たちもひとりひとりが輝けるように、これからも頑張っていきます」と、涙目ながらも凛々しく決意表明。輝く場所、方法、輝き方は人によって違っても、真心を込めて目の前のものに対峙していけば、きっと自分自身が満足のいく結果を得られる——。2時間半にわたる渾身のステージは、私たちにそんなメッセージを伝えてくれた。

文/清水素子



<セットリスト>
SE.Overture
1.初恋の人を今でも
2.
あの日僕は咄嗟に嘘をついた
3.
転がった鐘を鳴らせ!
4.My rule
5.
ブランコ
6.
自由の彼方
7.
遠回りの愛情
8.
私のために 誰かのために
9.
傾斜する
10.
君は僕と会わない方がよかったのかな
11.
満月が消えた
12.
君に贈る花がない
13.
誰よりもそばにいたい
14.
自惚れビーチ
15.
シークレットグラフィティー
16.
左胸の勇気
17.13
日の金曜日
18.
狼に口笛を
19.
アンダー
20.
北野ダンスインスト
21.
嫉妬の権利
22.
制服のマネキン
23.
インフルエンサー
24.
ここにいる理由
25.
日常
アンコール
EN1.
帰り道は遠回りしたくなる
EN2.
孤独な青空
EN3.
サイコキネシスの可能性
EN4.
乃木坂の詩
EN5.
ハルジオンが咲く頃

オフィシャルサイト:http://www.nogizaka46.com/


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