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  • 2014.04.23

【インタビュー】SCREW キーワードは“毒々しいパーティ” 刺激に満ち溢れた新しき刃

メジャーから4枚目となるシングル「FUGLY」を4月23日に発売するSCREW。タイトル曲はバンドが本来持つ毒々しさと、デジタルサウンドがミックスした刺激的なロックナンバーだ。激しい中にも踊れる要素を盛り込んだメロディは、ギラリと光る個性を放つ。バンド結成8周年をこのシングルで祝い、飽くなき挑戦を続けるメンバーにインタビューした。

文/清水素子

“歪んだ言葉”と“ダンサブル”の融合=新しい武器

――メジャーでは4枚目のシングルになりますが、SCREWといえばハードでダークでラウドな音を鳴らすバンドというイメージが強いのに、ここまでデジタリックでダンサブルに振り切った楽曲を提示するとは正直驚きました。

 発売日の4月23日っていうのが、実はSCREWの8歳の誕生日なんですよ。2006年の4月23日が初ライヴだったんで、毎年その近辺に周年のライヴはしてきたんですが、今年は不思議な巡り合わせでリリース日が重なって。これは皆でお祝いできるような、騒げて踊れて楽しめる曲を出したいなと。ただ、単にハッピーなだけだとSCREWらしくないんで、“毒々しいパーティ”をキーワードに作っていった結果がコレです。

――それで“非常に醜い”という意味のスラングである“FUGLY”というタイトルを持ってきたんですね。

 そうです。バンドもオーディエンスも心の奥底に眠る醜い部分までさらけ出して、ひとつに結ばれたい……そんなイメージからワードを探したんですよ。やっぱり、もっともっと暑苦しいライヴをしたいんですよね。

ジン そういった鋲のイメージを元に、原曲は僕が持っていきました。SCREWらしい毒々しさを交えつつ、ダンスチューンということでシンセものに力を注いで、最終的には躍動的なエレクトロのテイストも強いですね。とにかく“ノリ”推しの曲なので、CDでもライヴでも“聴いて”もらうというよりは“感じて”もらいたい曲です。

ルイ ベースも生っぽくないほうがいいような気がしたんで、一回頭から最後までフレーズを作り、まったく同じものをシンセベースで打ち込んで。ところどころで音のバランスは変えつつ、2本一緒に鳴らしてます。ただ、トータルで考えるとデジタルなほうに寄っちゃうんで、どこかにロックなバンド要素を残したいと、間奏にスラップを入れました。昔は好きじゃなかったんですけど、バリエーションを広げるためと尊敬する方の影響もあって、少しずつスラップ覚えていったら、今は結構楽しいんですよ(笑)。

――あのスラップが、まさしく毒を醸し出していますよね。一方でギターは?

マナブ ベーシックなものはリズムとベースで出来上がっているんで、ギターの役目はその土台にバンド感を足すことだなと。なので、最初はクリーンっぽい音を装飾として入れようかとも思ったんですけど、それだとバンド感が失われるなと判断して、最終的には歪んだ力強いギターで通しました。

和己 そういったバンドサウンドとダンスミュージックのバランスが、この曲の肝だと思うんですよ。ミックスも今までの倍くらい時間をかけて作り込みましたし、歌詞もわかりやすい英詞なので身体に馴染みやすくて、メロディも一回聴けば口ずさめる。

 ただ、自分的なポイントは英詞の中に一瞬出てくる“崩れゆく”とか“落ちてゆく”っていう日本語なんです。そういう歪んだ言葉が入ることで、単にポップな印象になってしまうのを回避しながら、SCREWらしさも出してるんです。もちろん海外にもファンの方は大勢いますけど、メインは日本で活動してるんで、日本語を大事にしたいんですよね。実際、最近ライヴでやり始めたら、すごく解放された空間が生まれて。コーラス部分はコール&レスポンスになったり、ファンも好き勝手に暴れてくれて、制作前に思い描いてた世界がちゃんと見えるんです。この先やり続けて、どこまで自分たちの武器になるのか、楽しみで仕方ないですね。

「マイキー・ドーリングのプレイは大人で、ソロになった瞬間、バンドが変わったかと思った(笑)」

――一転、カップリング曲の「呪縛は永劫に…」はSCREW王道のパワフルなヘヴィチューンですが、途中、透明感あふれる穏やかな場面と狂気に満ちた場面がジェットコースターのように交錯するブロックがあって、これまた度胆を抜かれました。

ジン ずっと同じことをやってても変化が無いので、思い切り緩急をつけてバックだけでもストーリーを感じられる曲にしたかったんですよね。

 曲自体すごく硬派で、戻れない過去に縛られて動けないような情景が見えたから、タイトルもとことん硬派にしてやりました。あのブロックは狂人と、それをなだめる天の声のイメージです。

ルイ ここまで極端に展開が変わる曲も初めてなんで、ライヴでは踏み替えをしないと表現し切れないでしょうね。普通ベーシストはやらないんですけど。

和己 レコーディングのときは表情を作らず、無機質で力強く弾いていたので、ライヴでは感情を入れ込んで弾きたいです。

――そして、注目すべきが、ギターソロにマイキー・ドーリング(元SOULFLY、現SNOT、CHANNEL ZERO)が参加していること。

ジン 特に僕と和己はヘヴィ系のルーツを辿ってきたので、話を頂いたときはすごく嬉しかったです。まさか自分たちのバンドに参加してもらえるとは思ってなかったので、すごくテンションの上がる1曲に仕上がったなと思います。

マナブ さすがにマイキーさんのプレイは大人で、ギターソロになった瞬間、バンドが変わったのかと思うくらい(笑)。でも、それくらい違ってないと意味が無いので良かったです。

和己 弾いてるギターの本数がすごく多くて“こういうやり方もあるんだな”と勉強になったり、アレンジも音色も自分とはまったく違っていて。じゃあ、自分のソロもやっちゃおう!ってことで、ソロ部分を僕のプレイに差し替えたものを配信限定でリリースすることにしたんです。で、マイキ‐さんのソロは結構柔らかい印象が強かったので、僕はもっとシャープに、尖ったソロを弾きました。

――おかげで1曲を2度楽しめます。「至幸を狂わす半解な天秤」(通常盤B収録)もメロディックな部分もありつつハードな仕上がりですが、これは2006年にリリースされた楽曲の新緑だとか。

ジン 8年やってきて持ち曲も100曲以上あるので、中には良い曲なのにライヴでやり切れてない曲もたくさんあるんですよ。そういう曲たちをリアレンジしようとリストアップした中の1曲なんですけど、実は個人的には5年くらい前にリアレンジしていたので、そのときのデモを元に、リリース当時はやりたくてもノウハウが無くてできなかったことや、今の5人になったSCREWの勢いを加えた形です。

マナブ 僕とルイにとっては加入する前の曲なんで、ライヴでも2~3回しかやったことがなくて。もう、ほぼ新曲的な気持ちでした。

ルイ もともとすごく好きな曲だったので、再録の話が出たとき、おれは真っ先にこれが頭に浮かびましたね。

――オリジナルに比べると、具体的にどこが変わりました?

 もうすべてが変わりました。Bメロやサビのメロディを残してる以外はほぼ変わっているので、当時からのファンが聴いても違う曲に聴こえるでしょうね。サウンドからして大人になったというか、ライヴで扱いやすい曲に化けたので、これからガンガンやっていきたいです。

――そしてラウドな曲たちの中で異彩を放っているのが「delete」(通常盤A収録)。こちらはずいぶん明るいというか、爽快な曲ですね。

 「FUGLY」で表現しようとしていた“毒々しいパーティチューン”とは別に、スカッとする曲が欲しかったんです。最近ずっとラウドでへヴィな楽曲が多かったから、普通のロックをやりたくて、そういう曲が一番得意な和己にイメージを伝えてデモを作ってもらいました。歌詞もモノクロから始まって、世界が一気に鮮やかに切り替わるようなポジティヴなものを久々に書いてますね。

ジン 他の3曲とは違って歌いながら叩けたというか、いい意味で力まずに出来たんですよ。最近こういうテイストの曲はやってなかったんで、ちょっと昔を思い出すというか、SCREWの原点回帰にもなったかな。

和己 ギターソロも僕っぽくないというか“16分の中に休符を入れる”というのをキーワードに、スケールに沿って休符を意識しながら弾きました。

――ギターソロに続くベースソロも、爽やかな曲に似合わずゴリゴリですが、その理由は?

ルイ 最初はもう少し軽めの音で作っていたのが、途中で“なんか違うな”って思って。シングルの中でこの曲が普段、自分の聴いている音楽に一番近かったので、すんなり身体に沁み込んでくれましたね。激しい曲を弾くのは好きなんですけど、聴くのはそうでもないんですよ。今日もココに来るまでに聴いていたのはサカナクションさんとmiwaさんでした(笑)。

マナブ こういう異色な曲が入ることで他3曲の色も際立つだろうし、それでいて全部がSCREWらしいシングルを、この8周年というタイミングで出せて嬉しいです。

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