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  • 2014.04.21

【インタビュー】クリス・ハート “紅白”出場の“歌うまキング”がオリジナルで勝負 僕が歌い続ける意味

2012年3月『のどじまん ザ! ワールド』(日本テレビ系)でその歌声は、日本中に知れ渡ることとなった――。2013年5月にメジャーデビュー、12月には『第64回 NHK紅白歌合戦』へ初出場を果たすなど、この1年間で一気にスターダムへの階段を駆け上ったクリス・ハート。彼の原点ともいえるJ-POPのカバーを収録したアルバム『Heart Song』は、ロングヒットとなり、30万枚を超えるヒットを記録した。そんなクリスの2ndアルバム『Song for You』が早くも到着。前作とは一転、オリジナル楽曲で構成された本作に込めた想いや、彼が歌い続ける理由と共に、デビューから駆け抜けた怒涛の1年間を振り返ってもらった。

文/根岸聖子

初のオリジナルアルバムは“リスナーへの手紙”

——J-POP好きで、名曲をカバーして幅広い年齢層のファンから支持されているクリスさんですが、オリジナルで構成したアルバム『Song for You』を制作するときは、どのような作品にしたいと思ったのですか?

クリス カバー曲を集めた1stアルバム『Heart Song』は、自分が日本のことが好きになって、日本に来るまでの間に好きな曲や影響を受けたアーティストさんの曲だったんですね。いろんなことを思い出しながら作った作品の後は、新しいサウンドを探したくなったんです。『Heart Song』を作る前に、すでに2、3曲はレコーディングしていたんですが、どんな方向性にしたいのか、とても悩みました。僕の音楽ヒストリーには、ロック、クラシック、R&B、ラップ、ファンクと、いろいろあったから(笑)。全部やったらおかしなことになっちゃうので、スタッフとも話し合って、まずは原点であるJ-POPからスタートしようということになったんですね。カバー曲を歌っていくうちに、手紙やブログのコメントで、みなさんがどんな想いで僕の歌を聴いてくれていたのかがわかってきたので、『Song for You』では、そういう“リスナーのみなさんへの手紙”を意識して、曲を選んで歌いました。

——人生のいろんな場面を切り取った曲がたくさん詰まっていて、通して聴くと映画を観終わったような気持ちになります。

クリス 僕の歌を聴いてくれているリスナーは本当にいろんな年代の人たちなので、どういう歌でメッセージを送ろうかと考えたんです。それはやっぱり人生ストーリーなんですね。昨年のツアーが終わってオリジナルアルバムを仕上げる段階になったときに、最初に見つけた曲が1曲目の「スタートライン」と、ラストの曲の「幸せをみつけられるように」で。これをアルバムの最初と最後の曲にしようと決めたときから、自然の流れで、中身ができていきました。入学や、新しい環境に入るスタートの曲や、ラブソング、別れの曲、もう一度自分のことを信じて立ち上がる曲、再び恋に落ちて結婚する曲。子供に向けた「Sweet Heart」も、失った家族を想う「いのち~My song for you~」といった曲もあります。

——失恋したばかりの心情に寄り添う「I LOVE YOU」は、とても切なく泣ける曲ですが、逆に愛する人への気持ちを歌った「たったひとつの贈り物」は、とてもパワフル。こんな風に想われたら幸せだなと思いました。

クリス 「たったひとつの贈り物」は、デビュー前の僕の結婚式のタイミングで作って頂いたんです。男性らしいパワーに溢れていますよね(笑)。でも、このアルバムのポイントは、“聴いてくれる人のストーリーを歌う”こと。男性だから男性の歌、女性だから女性の歌っていうのは、当然みなさんやられていますが、僕はできるだけユニセックスでいたかった。「I LOVE YOU」は、歌詞を見ると女性の曲っぽいですが、フラれた経験がトラウマになったり、男性だってこういう気持ちを持っているんです。これは聴いたその人のための曲だから、男性だって聴きながら泣いてもいいよ!って思うんです。気持ちを解放する瞬間は大事だし、それは僕にも経験がある(笑)。でもあるとき、立ち直っている自分に気付くんです。それが「最後のラブレター」っていう曲。逆にこの曲は、男性よりの歌詞だけど、女性だってきっとこういう力強さは持っていると思うんです。

——「いのち~My song for you~」は、死という別れに際して、その人を悼む曲ですが。

クリス 僕は日本に来る前に、自分の周りの人が何人か亡くなってしまったんです。それがキッカケで“早く日本に行かなきゃ!”って思ったんです。人生のスピードは速いし、短いなって。この曲はKiroroの玉城千春さんに作っていただいたんですが、うまく歌うより、気持ちに正直に歌いたいなって思いました。なので、テクニックではなく、気持ちを優先させてシンプルに歌いましたね。たぶん、アルバムの中でも一番難しかったなぁ。サビが他の曲と違って、ゆっくり上がっているのに急に落ちるんです。歌っている瞬間に、会いたくても会えない人のことを考えてしまう。玉城さんは、本当に素晴らしい作曲家であり、作詞家です。

チャンスに恵まれた怒涛の1年間 クリスが目指すアーティスト像とは!?

——フリーライヴを含めて、とても精力的にライヴ活動を行っていますが、聴いてくれる人たちの顔が見える場というのは、クリスさんにとってもとても大事な場なんでしょうか。

クリス ライヴができて、本当に良かったと思っています。会場で曲を聴いて泣いている人が本当に多くて。ステージからそういうリスナーの顔を見てきたので、レコーディング中もずっと、みなさんの表情を思い出しながら歌っていました。歌う理由がなくならないように、できる限りその表情や、メッセージやコメントでくださるみなさんのストーリーはきちんと覚えておきたい。

——デビューしてからの1年間を振り返ってみて、今はどんな風に感じていますか?

クリス この1年間は、他の人には理解できないようなものだったと思います。かなりハードでした(笑)。何回も風邪を引いちゃって、声が出ないときもありましたね。それも、たくさんの人のサポートがあったお陰で乗り越えられました。急に、『第64回NHK紅白歌合戦』への初出場させて頂いたりとか、いろんなチャンスがあって、周りから「人気だね」って言われるようになったんですよ。そのせいか、それまで聴いてくれていた人が、僕が遠い存在になってしまうんじゃないかって、とても不安になったみたいなんですね。でも僕はオリジナルだけじゃなくて、カバー曲も今まで通りずっと歌っていくから。だから、大丈夫だよ、みんなのストーリーはちゃんと聞いてるし、読んでるよって。そういう気持ちでいることを、きちんと伝えていきたいですね。

——では、歌い手として、どんなアーティストでありたいですか?

クリス 僕は歌をCDにして、それを買って頂いているわけだけど、それがただの商品にならないようにしたいんです。ビジネスというより、気持ちの部分で、これは自分の力になると思った人が手に取ってくれたら本当にうれしい。みんな僕のことを応援してくれるけど、僕もそんなみんなを力づけたいと思っているから。そんな応援サイクルをずっと続けていけたら幸せですね。いろんなアーティストさんがいて、いろんな存在理由があると思うけど、僕はこの先も、わかりづらい音楽は作りたくないんです。いろんなスキルを身につけて、歌うのが上手くなっても、それを使うかどうかはまた別の話。これからもずっと、“お母さんの作ったカレー”みたいな、そんなアットホームな空気を出していける歌を、J-POPを届けていきたいです。

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