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  • 2018.09.07

【ライヴレポ】シド、ライヴハウスツアー『いちばん好きな場所 2018』開幕!「ここから31本、みんなとたくさん愛し合えるかと思うと幸せです」

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「みんなに会いに行くため」と語るツアーで、ボーカルのマオは何度も「また会いに来てください」と繰り返した。会いに行くから会いに来てほしい――そんなシンプルで、温かな人間関係をファンとの間に示すためのツアーであることは、事実、初日の光景を見ても明らかだった。結成15周年を迎えたシドの『SID 15th Anniversary LIVE HOUSE TOUR 「いちばん好きな場所 2018」』。それは8月にリリースしたばかりの同名ミニアルバムを引っ提げてのツアーだが、そもそも『いちばん好きな場所』とは2008年と2010年に彼らが行ったライヴハウスツアーのタイトルであり、その心は“ライヴハウスこそがシドのいちばん好きな場所”であるということ。これまでホールにアリーナと、着実にオーディエンスのキャパシティを広げてきた彼らが、ライヴハウスというファンと極めて近しい距離感で創り上げるものに、興味が募らないわけがない。全31公演は全て即日ソールドアウトし、初日の神奈川・CLUB CITTA’にも満員のオーディエンスが詰めかける中、15周年ツアーの幕は開いた。

登場するなり「行こうか!」とマオが号令して「VOICE」が始まれば、フロアからはクラップが沸き、ゆうやのドラムが軽快に駆ける。<一人残さず連れていく><世界でいちばん熱い夜にしよう>と、明らかにファンに向けて綴られたリリックに、楽器隊のパワーコーラスが熱いエナジーを注ぎ込んで「reverb」へ。曲を繋ぐShinjiのブルージーなギターフレーズやテクニカルなソロに今度は満場の拳が上がって、昼から夜へと場の空気をガラリと変える。ミニアルバムの始まりと同じ2曲で、ふたつのベクトルから示すファン一体型の楽しみ方は、まさしくオーディエンスと距離の近いライヴハウスならでは。さらに既存曲の「XYZ」で拳と声の勢いを高めれば、作曲者の明希はニューベースで骨太な音を鳴らしながら「もっと!」と煽り、マオはすし詰めの前方フロアにその身を委ねる。「またここから31本、みんなとたくさんたくさん愛し合えるかと思うと幸せです。愛し合うっていうのは最初が肝心」という彼のMCを納得させる、まさしく“愛”に裏打ちされたアクションだ。

カッティングギターに始まりベーススラップが映える「cosmetic」など、オシャレなナンバーでも聴き入るのみならず、オーディエンスが共に踊るのがシド流。さらに「硝子の瞳」など、アニメタイアップ曲を並べたセクションでは、キャッチーなメロディにマオの伸びやかな歌声が際立って、その歌唱力の高さを思い知らせてくれた。そんな彼はシドのワンマンでCLUB CITTA’に立つのは初めてと話し、「歌詞を書きながら、この歌を31公演届けていくことで、何かが変わったらいいなと思っていた」と、ミニアルバム収録のバラード「その未来へ」を初披露。繊細なギターとファルセットも交えて紡ぐ牧歌的なナンバーは、ライヴになると一歩一歩前へと踏み出していくような力強さが加わって、楽器隊を加えたサビの大合唱に心奮い立たせられる。続いて「懐かしい曲です」と贈られた「マスカラ」では一転、気だるげなオーラを纏って、マオがステージから下りるシーンも。聴かせるときはしっかり聴かせる彼らの高いスキルに曲が終わるたびに拍手が沸いたが、「今はセットリストの流れを大切にしたい」とも語ってくれたので、今後の公演の参加者は楽しみにしていてほしい。

そして「ここからめちゃめちゃライヴハウスになるけど大丈夫?お前らだから初めてやるとか関係ないよね?」と新作収録の「ラバーソール」を放てば、フロアも疾走するアッパーチューンに拳を振り上げ、“Oh Yeah”の大合唱でマオを「歌ってくれんの?」と驚かせる。以降も拳に掛け声、速弾きにシャウトが交錯する熱狂のうちに本編は終了。「NOMAD」で壮大に幕開けたアンコールでも、フロアは一斉にクラップを繰り出して、熱の余韻を味わおうとする。その後、若干のアクシデントもあったが、巧みな話術でこの日だけの貴重なストーリーに変え、楽しそうにオーディエンスを飛び跳ねさせる手腕はさすがだ。

「川崎、メチャメチャ盛り上がってんな!今日は熱くなりたくて、扇風機ひとつもつけませんでした。お互いがお互いを高め合って、どんどん気持ちの良い場所を作る……ライヴってそうだよね」

今ツアーの核心とも言える部分を告げ、さらにマオが口にしたニュースに、フロアは歓喜の渦となった。 

「15周年のグランドファイナルを、来年3月に(神奈川・)横浜アリーナでやります!『dead stock』ツアーのときに、震災でやれなかった会場だから絶対にやりたくて、エントリーしていたら前日の3月10日が取れて。今回のツアーは入れなかった人も多いので、最後はみんなが入れる場所にしました。横浜アリーナも俺たちの“いちばん好きな場所”にできるはず。ぜひ会いに来てください」

こういった告知事は映像で公開することも多い彼らだが、「みんなに会いに行くツアーだから自分の口で伝えました」と納得の説明も。そして「15周年で生まれた大切な曲」とツアー名でもあり、新作の表題曲でもある「いちばん好きな場所」をプレイ。回るミラーボールが煌めく下で贈られる温かなバラードで、<今すぐ君に会いに行こう>のワードが優しく胸に沁み渡る。こうして彼らが“会いに来てくれた”ライヴハウスで、実際に彼らの音を聴けるのは、なんという幸せだろうか。

「15年いろんな会場でやってきて、『いちばん好きな場所』ツアー3回目の今回、“何がいちばん好き?”って考えたときに、“やっぱりライヴハウスじゃない?”と言える俺らが素敵だと思います。20年、30年経ってもそう言えるように、これからも応援してください」

謙虚な言葉とマイクレスで「愛してます!」と叫んで初日を締め括ったマオの顔は、幸せそうな笑顔に満ちていた。残り30公演、各地でどんな出会いと物語を積み重ね、どんな“いちばん良い場所”を横浜アリーナに創り上げてくれるのか?期待は尽きない。

写真/今元秀明 文/清水素子



オフィシャルサイト:http://sid-web.info


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