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  • 2014.09.30

【イベントレポ】日本のポップカルチャーを世界へ!秋葉原代表のでんぱ組や原宿代表のきゃりぱみゅらが集結

日本のポップカルチャーを世界へ発信——と謳った複合イベント『もしもしにっぽんFESTIVAL 2014』。外国籍の人は入場無料ということで、欧米系、アジア系、ヒシャブ(スカーフ)で頭を覆った中近東系と様々な国籍の観客が目についた。中には、セーラー服などコスプレで来たOTAKUリテラシーの高い外国人も。東京体育館メインアリーナの「もしもしステージ」では、ライヴの一番手にでんぱ組.incが登場した。

秋葉原を拠点に活動し、デビュー当初から楽曲に日本テイストを取り入れ、アメリカ、フランス、インドネシアなどでもライヴをしてきた彼女たちは、このフェスにうってつけ。そういえば、キャッチフレーズも「萌えキュンソングを世界にお届け」だし。

1曲目から“サムライ、フジヤマ、カップヌードル”のCMソング「ちゅるりちゅるりら」。戦国時代がモチーフの詞に和楽器をフィーチャーしたアレンジで、高速で歌を叩き込むファンにはお馴染みのスタイル。目まぐるしいフォーメーションに呼応して、客席ではCMさながら“光る刀”=サイリウムが振り回されていた。続く「でんでんぱっしょん」では、6人が新体操のリボンを大きくクルクル回し、セリフもまくしたてる。「サクラあっぱれーしょん」は相撲風のコミカルな振りから、途中で転調して盆踊りが始まったり。

でんぱ組.incのステージは「初めて観ても面白い」と言われる。だからこそファンを加速度的に増やしてきたわけで、今回もたった3曲で独自の世界に引き込んだ。このイベントで観て改めて考えると、彼女たちの一発で魅了する力は外国人にも通じるのだろうなと。

一方、サブステージの「にっぽんステージ」では、総勢27組のアイドルや女性シンガーが入れ替わり立ち替わり、ノンストップでライヴを繰り広げていた。

日本ツインテール協会発の4人組・dropは、王道のブリッコ風の可愛い声で歌い、クリエイターとしても活動する“つくれるアイドル”=“つくドル!”プロジェクトから生まれた10人組・虹のコンキスタドールはヨーロッパテイストのポップチューンを。何でもアリの多様性もまた、日本のアイドルならでは。

こちらの前半で特に目を引いたのがアイドルネッサンス。奥田民生、YUKI、西野カナら多くの人気アーティストを輩出したソニー・ミュージックアーティスツが、創業40年で初めて手掛けたアイドルグループ。7人組で“名曲ルネッサンス”を旗印に、先輩アーティストの曲をカバーしている。

似たコンセプトのアイドルは他にもいるが、彼女たちがカバーするのは往年のアイドルではない。この日歌ったのは「ミラクルをキミとおこしたいんです」(サンボマスター)、「初恋」(村下孝蔵)、1stシングルの「17才」(Base Ball Bear)。いずれも原曲は男性ボーカルで青春期を呼び起こすもの。それをリアル10代の彼女たちが踊りながら歌うことで、曲が違う輝きを見せる。

ダンスは全員の動きに力がこもってエネルギッシュ。センターの石野理子のボーカルも光る。「17才」のワンフレーズ<檸檬が弾けるような日々>の真っ只中の躍動感と揺らぎがそこにあり、胸にグッときた。

「もしもしステージ」では休憩を挟んでライヴが再開。4人組ガールズバンドSilent Sirenのメンバーが1人ずつ現れ、楽器ポジションについた。読者モデルで結成したバンドだけに、赤と白のツートンカラーでミニスカートやショートパンツの衣装もお似合い。1曲目「Sweet pop!」は跳ねながらプレイしていた。

彼女たちも香港でワンマンの経験があり、ドラムの梅村妃奈子はインドネシアからの帰国子女。ボーカル&ギターの吉田菫は、外国人もいる客席に「国境をぶち壊して、みんなで盛り上げていきましょう!」と叫んだ。新曲「爽快ロック」は拳を突き上げてさわやかに。「ぐるぐるワンダーランド」は「タオルでも何でもぐるぐる回して!」と呼び掛け、ステップを踏んで演奏。

最近、他にもガールズバンドの活躍が目につく。先にデビューしていたSCANDALに、赤い公園、ねごと、たんこぶちん……など。特にヴィジュアルも可愛らしいサイサイをこの日本カルチャーのイベントで観て、ふと思い浮かんだのが5年前に大ヒットしたアニメ『けいおん!』。

サイサイや他のバンドが観ていたのかは知らないが(すでにデビューしていたSCANDALは音楽番組で『けいおん!』の曲をカバーしたことがある)、女子中高生バンドの底辺を広げたのは間違いない。日本でのアニメの影響力は、時にとてつもなく大きい。

そして、アニメ『マクロスF』で“銀河の妖精”シェリル・ノームの歌を担当してブレイクしたMay’nが「もしもしステージ」に登場した。数々のアニメ主題歌をヒットさせ、今年でデビュー10周年。来年にかけて「Japan&World Tour」を開催中だ。インドネシア、台湾、アメリカ、韓国、中国と回る日程で、アニメ作品と共に世界に人気を広げている。

ダンサー6人を従え、「最高に楽しみましょう!」とステージへ。『ブラッドラッド』のテーマ「ViViD」、『M3』の「Re:REMEMBER」などをたたみ込む。パワフルなハイトーンも響かせ、堂々とした歌いっぷりに貫録すら漂う。

『いなり、こんこん、恋いろは。』のテーマ「今日に恋色」、『アクセル・ワールド』の「Chase the world」はさらに力強く歌い上げ、ランウェイの一番前まで歩み出ると「もっと体を動かしてくれますか!?」と煽った。歌い手としての聴き入らせる力量と共に、熱さもみなぎるパフォーマンス。これも世界標準で伝わるものなのだろう。

「にっぽんステージ」でも熱っぽいライヴが続いていたが、グループアイドルが多い中、ソロで圧倒的な印象を残したのが武藤彩未。ファンの手拍子に迎えられてスタンドマイク前に立ち、両手を大きくしなやかに動かす振りの「ナウシカREMIX」から。小柄で可愛らしい18歳ながら、ボーカルは抜けが良くパンチがある。続く「Seventeen」ではマイクを手に持ち、笑顔で片足ずつ跳ね上げたりとキュートな振りで見入らせる。「RUN RUN RUN」は「ひとつになっていきましょう」とタオルを振り回し、手拍子を誘ったり、「ラン、ラン、ラララン」などコール&レスポンスを煽ったりと、盛り上げ方もうまい。

“プロのアイドル”という感じで、たった1人で多くの観客をここまで引き込むとは。80年代アイドルのカバーアルバムも出している彼女は、松田聖子や松浦亜弥らから連なる、日本の良質なアイドル遺伝子を継いでいるようにも感じた。

メインの「もしもしステージ」もいよいよ大詰めに。アニメイトコスチューム館とのコラボで、モデルたちが『うたの☆プリンスさまっ♪』『魔法少女まどか☆マギカ』などのキャラクターコスプレをしたファッションショーに続き、大トリはきゃりーぱみゅぱみゅが務めた。ロス、NY、パリ、バンコクなど11か国16公演の世界ツアーも大成功させ、日本のポップカルチャーの象徴的存在でもある彼女が、このフェスを締めるのは当然。

お馴染みのナンバーの「インベーダー インベーダー」「きゃりーAN AN」と続けて、満員の場内は最初からノリノリ。シルバーの特大リボンに紫色の髪。軽やかに歌う彼女は “可愛い”というより“Kawaii”が似合う。

「Hello、everybody! 国籍関係なしに楽しんでいってください」と言うと、振り付け講座からの「にんじゃりばんばん」はパンパンと手拍子が一斉に起き、「Let’s jumpin’together!」と歌い出した「PON PON PON」でも、きゃりぱみゅと一緒に、観客も跳び跳ねる。何とも楽しいライヴ。最後は「一番クールでカッコイイ曲」という「ファッションモンスター」を、レーザーが飛び交う中で華やかに歌い上げた。

耳についてクセになる楽曲に、視覚的にも楽しめて一体感のあるステージはエンターテイメント性が高い。世界で人気を呼ぶのもよくわかる。

改めてイベント全体を振り返ると、秋葉原発のでんぱ組.incで始まり、原宿発のきゃりーで終わったのも感慨深い。でんぱ組incのメンバーはMCで「こんなオシャレなイベントに出て大丈夫?」「オタクっぽいオーラを隠し切れない」などと話していたが、しばらく前はネガティブなイメージのあったオタク文化がファッションと交わり、ジャパニーズ・ポップカルチャーは発信力を強めた。世界中の人たちとも、国境、人種、政治はどうあれ、ただ“面白い”から繋がっていければいいなと思った。

文/斉藤貴志

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