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  • 2018.05.10

FTISLAND、ファンとの絆が見えたアリーナツアー完走!「みなさんが信じてくれるから、僕たちは前を見て進める」

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韓国出身の5人組ロックバンド・FTISLANDが、5月9日、東京・日本武道館で『FTISLAND Arena Tour 2018 -PLANET BONDS-』を行い、大阪城ホール、愛知・日本ガイシホール、武道館2Daysの4公演で30,000人を動員したツアーを完遂した。

昨年、デビュー10周年を迎えたツアーでは「10周年でゼロにリセット、新しい10年をまた作る」と宣言した彼ら。今年は新たな気持ちで“絆”をテーマとしたニューアルバム『PLANET BONDS』の楽曲を核にこれまでにないほど新旧の楽曲を織り交ぜ、「メッセージは、全部音楽で伝える」というファンに向けたラブレターのようなセットリストで臨んだ。

ライヴは、アルバム『PLANET BONDS』の中で、ボーカルのイ・ホンギがもっとも気に入っている曲として挙げている壮大なイメージの「Golden」で幕開けし、日本1stアルバムに収録されている懐かしい曲「Brand-New days」へ。オープニングから全身全霊のプレイを見せてくれる5人に、ファンも大きなコーラスの声で応える。

ホンギがセンターステージに移動すると、ボーカル力が冴えるロックバラードのセクションに突入。ベースのジェジンとの2ボーカルで聴かせる「imagine」では<I’m free 想像以上に幸せで>という歌詞が胸に突き刺さる。

「自分の目の前に立ちふさがる高いドアに向かって怒りをぶつける気持ちで歌う」というスピード感と重さが共存するFTISLAND流ロックパートの始まりを告げる「Tornado」は、「イントロを聴くだけでテンションが上がる」というホンギ。ジェジンのベースのリフがフックとなる新曲「GAME」から続いたこの日唯一の韓国楽曲「Take Me Now」では、重いビートの渦に飲み込まれる客席に向かって、ホンギが「みんなの声をもらおう、ソリチラー(叫べ)!」と声をふり絞ると、ファンもサビを全力で一緒に歌い、一体感に包まれる。

MCで今回のツアーについての想いを語ったホンギは、「アルバム『PLANET BONDS』は、宇宙への旅がモチーフになっています。ライヴは自分自身をみつめる旅だと思って、1曲1曲の歌詞を思い浮かべながら聴いてほしい」と真面目な顔をしたかと思えば、「僕は韓国人だけど、頑張って日本語で歌っているから!」とファンを笑わせる。メンバー同士でツッコミを入れながら日本語のトークをする彼らが、韓国のバンドあることを忘れてしまいそうだ。FTISLANDはいつもMCで彼らの本心を語ってくれる。

中盤は、『PLANET BONDS』のリード曲「Hold the moon」で会場を厳かなムードに変えたかと思えば、「You Are My Life」では「みんなで歌ってほしい!」と会場にマイクを向けると、「そのすべてが ぼくのすべて」とファンが全編を歌いあげる。「4、5年前の曲だけど、この曲の歌詞をみんなの声で聴きたくて入れました。歌ってくれてありがとう!」とホンギが感謝を述べたが、バンドとファンの絆が見えた感動的なシーンだった。

「僕らにもいろんなことがある。仕事や人間関係、行かなきゃいけない所もあるし、自分だけでは超えられない壁があって辛かった。そんなとき、昔のライヴ映像を全部観直したんです。そしたら早くライヴをやりたくなって。ライヴをしたら元気になります。みなさんが僕たちに元気をもらうって言ってくれるけど、みなさんは僕らの力になってくれています。こうやってライヴに遊びに来てくれるだけで。毎年、みなさんに感謝するけど、その意味は、毎回違うんです」とホンギが心情を吐露すると、リーダーのジョンフンも「僕も最近辛いことがあったけど、ライヴをやってステージの上が幸せだと感じた。これからもみなさんを信じて走っていたい。みなさんが信じてくれるから、僕たちは前を見て進める」と正直な話をしてくれる。こうやってFTISLANDは、ライヴでファンに心の奥を見せてくれる。だから、ファンも彼らのことを信じて付いていけるのだろう。

「DESTINY」からは、5人からファンへのラブレター。ミンファンが作った新曲「Skyway」はジョンフンのセンチメンタルなピアノソロから始まり、ジェジンとホンギの美しいハーモニーの重なりからバンドサウンドが広がり、<僕を信じて>と歌うが、これまでの彼らの話が昇華されたかのような曲だ。

最後のパートは、「言いたい言葉はちゃんと届けた。ここからは俺ら式で遊ぶ!」と、FTISLANDのパーティチューンを続けざまに。「PUPPY」で会場のファンとひとつになると、「Stay What You Are」ではホンギが花道を全力疾走し、楽しさを爆発させた。

大きな「FTISLANDコール」に迎え入れられ始まったアンコールの1曲目は、ミンファンの結婚を祝うために作ったというジョンフン曲「Flower Road」。センターステージにスンヒョン、ジェジン、ホンギ、ジョンフンが1列に並び、ジョンフンのアコースティックギターに乗せて、5人が順番に歌っていく。1stアルバムに収録されている「So today…」では「今日を忘れないでという曲。次はみんなの番、一緒に!」とホンギが頭のパートだけ歌うと、あとはファンが大合唱。メンバーもニコニコしながら歌うファンを見つめ、ホンギはエアボーカルでファンを煽った。

「今回のツアーは、僕たちにとってすごく大事で意味深いライヴ。これからも曲を作り続けます。すぐじゃないけど、戻ってきます!次の「SAYONARA」は、今までの辛い事、悩みにバイバイするって曲。みんなもそんな記憶にバイバイしてください」と言って「SAYONARA」を歌うと、「昨日、ダブルアンコールやっちゃったから、今日もやらないとスネるよね」と笑って大きな拍手が続く中、「俺らとひとつになって、ここを「Paradise」にしよ!今日も無事に帰って、シャワー浴びて、ビール1本飲んで、いい夢見よう!」というホンギのお決まりのセリフから「Paradise」で最後にまた、大合唱とともに会場が一体に。明るくなった会場を温かな眼差しで見渡すホンギ。本当にライヴがFTISLANDにとってもファンにとっても「Paradise」だと思える瞬間だった。

5人が並んで手を繋ぎ礼をした後、ベースのジェジンの儀式ともいえるオフマイクでの「みんな、ありがとー!!」という言葉にファンも「ありがとー!」と返してライヴを締めくくったが、ジェジンが最後に「何度も武道館でやっているけど、今日は最初の武道館を思い出した。いろんな問題があってもちゃんとやっていく。最後まで僕らと一緒に行きましょう」と言っていたのも印象的だった。  

デビュー10年超を一線でやってきたバンドだ。今回のように新旧の曲が入り混じっていても、今の彼らに合ったアレンジに仕立て、古さを感じさせない。ツアーごとにライヴの精度はどんどん上がっている。やんちゃだった10代から30歳目前になった今、音楽に対する情熱とファンに対する感謝もどんどん深まっているのを感じる。ライヴはファンと一緒に作るものだから。そして何より感じるのは、ファンと彼らの絆の深さだ。FTISLANDのライヴに来ると、彼らとファンの垣根のなさ、そして彼らの正直さに驚くはずだ。ホンギも言っていた通り、今回のツアーで彼らが伝えたかったメッセージは、歌詞に込められている。なぜ、この曲がセットリストに入ったのか……。もう一度、歌詞をじっくり見直してみることをオススメしたい。彼らの愛と、音楽で結ばれる絆の素晴らしさを体感できたライヴだった。

文/坂本ゆかり



<セットリスト>
1.Golden
2.Brand-new days
3.Dancing on
4.Time
5.Hourglass
6.Imagine
7.Tornado
8.GAME
9.Take Me Now
10.Hold the moon
11.Go Again
12.You Are My Life
13.DESTINY
14.YOU DON’T KNOW WHO I AM
15.Skyway
16.Champagne
17.PUPPY
18.Stay what you are
-アンコール-
EN1.Flower Road
EN2.So today…
EN3.SAYONARA
EN4.Paradise


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