• ミュージック
  • 【ライヴレポ】シド、結成15周年の幕開け元日ライヴ『シド初め』開催!「吉開」「必要悪」「影絵」とレア曲でシド色に染めた一夜!!
CONTENTS
Home
  • ニュース
  • 2018.01.05

【ライヴレポ】シド、結成15周年の幕開け元日ライヴ『シド初め』開催!「吉開」「必要悪」「影絵」とレア曲でシド色に染めた一夜!!

1.5sid01

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎えるシドが、そのキャリアの中で初めて行った元日ライヴ『結成十五周年記念公演 「シド初め」』。セットリストの半分を2008年以前のインディーズ楽曲が占める新旧織り交ぜたメニューにより、彼らは自身が持つ光と影を同時に浮かび上がらせて、変わり続けながらもリスナーの裾野を広げ続ける真の“アーティスト力”を証明したのである。

会場となったZepp Tokyo、カウントダウンと共に開演時間キッカリに紗幕が落ちると、久々の披露となる「chapter 1」で2018年のシドは幕を開けた。雲が流れるビジョンを背に、バイオリンの音色が導くキャッチーなメロディ、伸びやかなマオの歌声で織り成す爽やかなポップネスは、まさしくシドの大王道。続く「ANNIVERSARY」では頭から銀テープが飛び、久しぶりのスタンディングライヴで激戦チケットを勝ち取った人々がひしめき合うフロアからは大合唱が湧き上がって、早くもクライマックスの様相だ。

「今日から俺たち15周年です。みんなが支えてくれて15年、歩いてこられました。今日はその感謝の気持ちや今までやってきたこと、全部吐き出せる一発目のライヴなんで」

そんなマオのMC通り、拳が突き上がる最新アルバム収録曲「XYZ」や、アンニュイな空気を振りまくインディーズ曲「アリバイ」と、時代を超えて多彩な楽曲を勢いよくプレイ。だが、どんなにバンドサウンドが前に出たロックチューンであろうと、楽器隊の軽やかに緻密かつ芯の太い演奏により、どこまでも良質なポップスとして成立しているのが、シドというバンドの凄さである。荒々しさよりも洗練が先に立つゆえに誰もが触れやすく、しかも、それに加えて時に毒をブッ込んでくるのだから驚くほかはない。サイケな照明を浴びて跳ねる「MUSIC」ではセクシーにうねりながらフロアに突っ込むマオ、華やかなアクションを演奏の間に素早く挟み込むShinji、豪快にスラップベースを奏でる明希と、暴れ馬のような各人の個性をゆうやのドラミングが上手く御して、楽曲の魅力を最大限に引き出していく。当日限定グッズである書初めタオルをフィーチャーしながらのメンバー紹介に続き、「循環」では「グラグラ酔っちゃうくらい回れるよね!?」という煽りに応え、オーディエンスは満面の笑みでグルグルと回転。初期からのライヴ定番曲であり代表曲とも言えるこの曲が、こんなに早い段階で登場してくるところからして、明希の「今日はすげーおもしろいセットリストになっているから!」という言葉に嘘は無いらしい。

とっつきやすさと中毒性という対極に位置する二者を兼ね備えた彼らの真骨頂が表れたのは、マオが「お酒が入っていなくても、今日はシドの4人がみんなを酔わすから」と宣言した直後。アコースティックな音色が映える「ハナビラ」で切ない春の色を描き、マオの凄まじいロングトーンで客席の度肝を抜くと、2014年の発表以降ほとんど披露されてこなかった「影絵」へ。重々しいマーチのリズムがディープな空気を纏い、ヘヴィなベース音が邪悪に響き渡る……かと思いきや、突如アニソン級のキャッチーなサウンドへと広がって、繊細なギターフレーズがキラキラと輝きを放つ。そしてまた不穏な余韻を残して幕切れるという想定外すぎる楽曲展開は、なるほど、ライヴに組み込むにはかなり難易度の高い作品と納得するものの、それだけに観る者に与えるインパクトは大きい。特に「ハナビラ」と繋いだことで、パステル調から漆黒の闇、そして光溢れる天空と色合いが変わってゆく様は、まるでジェットコースターにでも乗っているかのようなスリルとトキメキを与えてくれた。演奏後に「かなりメンバーも気に入っているんで、どんどん浸透していけばいいなって」と語ってくれた「影絵」の、今後の活躍ぶりが誠に楽しみである。

以降はインディーズ時代の楽曲が続き、「今年もシドに妄想しとけ!」と会場全員が完璧な振りを繰り出す「妄想日記」、お馴染みのコール&レスポンスが吹き荒れるサーフロック「dummy」と、彼らの十八番とも言える哀愁歌謡的フレーバーにファンは歓喜。さらに「結婚しよう!」と甘い言葉から雪崩れ込んだ「プロポーズ」に、「ひとりひとり全力でかかってきなさい!」と煽った「眩暈」では、メンバーもオーディエンスも共に荒ぶり、拳を上げて熱い一体感を創り上げる。シドの15年を支えてくれた、そして元日という特別な日に集ってくれた人々へ精一杯の感謝を表したい——。その想いはアンコールでも変わることなく、1曲目にライヴではかなりのレア曲「必要悪」を披露。真っ赤なライトの下でフロント陣は不穏に蠢きながら、エモーショナルなプレイでダーク&ハードな世界を繰り広げて大歓声を呼んだ。さらに「男も女も大人も子供も盛り上がれるやつ、持ってきたから!」と「Dear Tokyo」で大合唱を、「one way」でモッシュを巻き起こすが、客席のテンションのあまりの高さに「もう一発いく?」と、予定になかったシド最初の曲「吉開学17歳(無職)」を急遽ドロップ!前方に押し寄せてガチガチに固まったフロアにShinjiもヘッドバンギングを放てば、暴れ切って「死んだ!」と声をあげるファンを見てマオは「まさに“シド初め”って感じ」と笑顔を見せた。

ここ数年は活動が緩やかになりながらも、昨年5月の東京・日本武道館2Daysで本格的に復活したシド。今年5月からはライヴハウスツアーも決定しており、マオも「15周年は他のこと考える暇をまったく与えないくらい、シド色に染めてやるんで期待していてください」と力強く言い切った。ストリングスの音色を伴い、聴き手を温かく包み込むバラード「光」で感動的なエンディングを迎えると、ゆうやも「こんなに良い1年のスタートの仕方ないね。ホントに始まった感じがする。この熱量のまま、ツアー先で待っているぜ!」と明言。最後にマイクレスで「愛してます!」と叫んだマオの言葉が真実であると、痛いくらいに実感させた2018年の初日を皮切りに、シドの15周年を祝うパレードは華やかに続いていくだろう。

写真/今元秀明 文/清水素子



<セットリスト>
1.chapter 1
2.ANNIVERSARY
3.XYZ
4.アリバイ
5.V.I.P
6.MUSIC
7.循環
8.ハナビラ
9.影絵
10.モノクロのキス
11.妄想日記
12.dummy
13.プロポーズ
14.眩暈
-アンコール-
EN1.必要悪
EN2.Dear Tokyo
EN3.one way
EN4.吉開学17歳(無職)
EN5.光

 


あなたへオススメの記事


RECOMMEND
12.1sid01

【ライヴレポ】シド、『NOMAD』ツアーファイナル・札幌公演でファンからのサプライズに号泣!「最高のライヴと、ズルいサプライズをありがとう!」

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

11.2SID01

【ライヴレポ】シド、『NOMAD』ツアー8本目となる東京公演開催!マオが「何ファイナルみたいなライヴかましてくれちゃってんの!」と感激!!

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

5.30SID01

【シド 日本武道館公演 2017「夜更けと雨と」】 4人もファンも待ちに待った1年7ヶ月ぶりの単独ライヴ!「この場所を大切にしながら、ブっ倒れるまで走り続けるから」

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

5.13SID10

【シド 日本武道館公演 2017「夜明けと君と」】 「モテる男はサプライズが得意です(笑)」衝撃の演出と最高のプレイで魅せつけた未来へと繋がる“光”

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

9.7SID mao

新しい世界や言葉を知りたい!シド・マオが“暇つぶし”によくしていることBEST3

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

9.8SID Shinji

茨城県の煮干しが効いたスープのお店がお気に入り!シド・Shinjiのオススメ醤油ラーメンBEST3

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

9.9SID  aki

高いところが苦手でも行きたい!シド・明希が“放浪”して見てみたいものBEST3

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

9.10SID yuya

まだまだ夏気分を楽しめる!シド・ゆうやが好きなTUBE楽曲BEST3

変わること、変わらないこと——そのどちらも“生きる”上では必要なことである。どちらが欠けても健全な成長は望めず、過去を捨てずに新たな未来を創ることが己を、そして周りの人々をも幸せにするのだと、年明け早々に教えてくれた存在があった。2018年に結成15周年を迎え . . . 続きを読む

CONTENTS

HEAD BANNER

注目記事

あなたへオススメの記事

アクセスランキング

LIKE BOX

AdSense