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  • 2017.07.27

【インタビュー】北村匠海「今回の【僕】はすごく自分に近かった」音楽とDISH//が“僕”を変えた大切な存在

20170727kitamura-takumi

7月28日公開の映画『君の膵臓をたべたい』で、ヒロイン・桜良(浜辺美波)が重い膵臓の病を患っていることを唯一知ることになり、彼女と一緒に過ごしていく中で、少しずつ変化していく【僕】を演じる北村匠海。映画初主演にして、ごく自然に【僕】として映像の中で生きることができたのは何故だったのか、12年後の【僕】を演じた小栗旬からどんな刺激を受けたのかなど、【僕】と同じく静かな口調ながらも、内に秘めた熱を感じさせてくれた彼の想いをお届けします

文/杉江優花

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DISH//メンバーも号泣!映画初主演作は“芝居”ではなく“生きる”

kimisui01――映画『君の膵臓をたべたい』、エンドロールのあともしばらく涙が止まりませんでした。
匠海 僕自身、出演している作品を観て初めて、人目を気にせず泣いてしまったんですよね。DISH//のメンバーも観に行って号泣したらしいし、僕が音楽活動でお世話になっている40代のマネージャーさんも「素敵な作品だった」と言ってくれて、身近なところでも幅広い年齢層の人が感動してくれているようです。
――ただの青春ストーリーでもなく、悲壮感漂う闘病ものでもなく、生と死に向き合う【僕】と桜良の感情が丁寧に描かれているから、世代を問わずに心が動くのでしょうね。
匠海 平穏な日常の中で死を意識することってなかなかないですけど、誰もがいつかは死ぬわけで、だったらどう生きたいんだろう、どう生きるべきなんだろうっていうことを、改めて考えさせられたりもして。そういう人の心を動かすことができる作品に出演できて、本当に良かったなと思うし、嬉しいです。
――もともとは他人に興味がなかったのに、桜良の秘密を知り、最初は振り回され戸惑いつつも少しずつ変わっていく【僕】を演じることの難しさ、初めての映画主演というプレッシャーは、感じましたか?
匠海 中学生の頃の自分は、まさに【僕】のような人間で。だから、オーディションの段階から自分に合っている役かもと思っていたし、実際に演じてみても、【僕】が何を考えているかが手に取るようにわかったというか。ここ2年くらいは、底抜けに明るい役、根は優しいヤンキー、学校に乗り込んじゃうブっ飛んだ大学生などいろいろ振り切った役を演じてきたんですけど、今回の【僕】はすごく自分に近かったんですよ。
――だからですね、しゃべり方にしても表情の変化にしても、ごくごく自然。
匠海 場面場面で、「芝居するぞ」というよりは、“生きている”という感覚に近かったので……そう感じてもらえたなら良かったです。
――桜良のペースに巻き込まれて、だんだん簡単な言葉にできない感情が芽生えていく【僕】に、こちらも気付いたら感情移入してしまいますから。
匠海 浜辺美波ちゃん演じる桜良が芯を持って笑顔で生きてくれたから、【僕】も自然と心を開くことができたし……ほかのキャストの方も、ナチュラルなお芝居で、日常感の中での感情描写が繊細だからこそだと思います。自分が出ている映画でここまで惹き込まれるのは初めてだし、初主演にしてそういう作品に出ることができたことで、自信もつきました。

小栗旬の偉大さに刺激!他人に興味のない人生を変えてくれた存在とは?

kimisui02――なお、【僕】の12年後を演じた小栗旬さんが、「北村くんであれば 【僕】をどう演じるかが想像できた」とお話したと聞いていますが……。
匠海 小栗さんとは何度か共演させていただいて、今回のように同一人物の若い頃を自分が、大人になってからを小栗さんが演じられることもあって。今回は、一度も話し合っていないのに、僕がどんな芝居をするのかを想像して、左利きを右利きに変えてくれたり、ほくろを同じ位置に足してくれたり、僕に寄せてくれた部分がすごくあったんですね。完全に12年後の【僕】がスクリーンの中にいるので、改めて偉大な方だなと思いましたし、完成した作品を観て、役者として刺激も受けました。
――そういう意味でも、匠海さんにとって特別な作品になりましたね。匠海さん自身、好きなシーン、印象強いシーンを挙げるなら?
匠海 矢本悠馬さん演じるガム君とのシーンが好きですね。矢本さんとは、ドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『仰げば尊し』(TBS系)に続いて3作品連続で共演しているんですけど、とても7つ年上とは思えない、若い心を持っている人で(笑)。芝居の話もしやすくて、月川翔監督にも「ふたりの空気感、すごくいいね」と言っていただいたし、【僕】とガム君が一緒にいるシーンは、観ていてなんだかホッとできます。
――同感です。ちなみに、【僕】にとっての桜良のような、匠海さんを変えてくれた出会いはありますか?
匠海 僕の場合は、音楽ですね。中学の頃に音楽とDISH//のメンバーと出会って、大学に進学せず芸能の世界で生きていくっていう覚悟を決めてからは特に、意識も表現もどんどん変わっていって。
――匠海さんの所属するDISH//はとても表現欲求が旺盛で進化速度が速いので、音源でもライヴでも毎回楽しませてもらえています。
匠海 自分たちも楽しみながらやっています!
――結果、お芝居と音楽活動の素敵な相互作用もありそうです。
匠海 それは絶対にあると思います。そして、音楽では自分たちのブランドを確立して突き進んでいく一方、役者としてはその現場ごと、場面ごとに顔を変えて、スっと作品に馴染んでいきたいなと。
――ということは、これからも役者としていろいろな表情を見せてもらえそうですね。
匠海 そうですね、いろいろな役を演じて、いろいろな人生を生きてみたいです。

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【作品情報】
映画『君の膵臓をたべたい
7月28日(金)公開


出演:浜辺美波 北村匠海
大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地/上地雄輔
北川景子/小栗旬
監督:月川翔
脚本:吉田智子
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
音楽:松谷卓/追加編曲:伊藤ゴロ―
主題歌:Mr.Children「himawari」(TOY’S FACTORY)
配給:東宝
©2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
©住野よる/双葉社

<STORY>
高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく――。膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて終わりを告げる。桜良の死から12年。結婚を目前に控えた桜良の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた―−。そして、あることをきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知るふたり―−。



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