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  • 2017.06.02

【インタビュー】田中俊介「ひとりの役者として真剣に向き合った」ストイックに打ち込んだ作品から得たものとは?

マッチョでクールな兄貴・BOYS AND MENの田中俊介が主演に抜擢された、実写化不可能と言われていた問題作『ダブルミンツ』。普段の健やかで健康的なキャラとは真逆の、バイオレンスで怪しい魅力に満ち溢れた“光央”を作り上げている。役者として注目を浴びるに違いないこの偉業は、カリスマ的な人気を誇る中村明日美子による原作を読み込み、光央に惚れ込んで没頭したという一途さゆえ。インタビューでは、いつもの明るい笑顔と口調で、笑いを交えながらも真剣に、役作りの過程について語ってくれた。

文/根岸聖子

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役と真摯に向き合えたのはメンバーのおかげ!「なんだかんだ、ボイメンって仲良しで、アツいヤツら」

doublemints1——この役はオーディションなどで決定されたのでしょうか?決まったときの感想は?
田中 クランクインの1年ほど前に、内田英治監督から、お話をいただきました。原作もそのタイミングで読ませていただいたのですが、こんなにおもしろく、魅力的な作品の主役のひとりを演じられるなんて、驚きと嬉しさでいっぱいになりましたね。まだまだ、役者としての経験の浅い僕を抜擢してくれた監督の想いに応えたいし、後悔させたくないと思いました。1年間という準備期間があったので、この作品のこと、光央というキャラクターを深く掘り下げたい、真摯に向き合っていこうと決意しました。
——撮影をされていた昨年は、ボイメンとしての活動も忙しかったと思います。シリアスな映画撮影とボイメンの活動は、まさに陰と陽といった印象ですが、両立は難しくなかったですか?
田中 バラエティ番組や歌ったり踊ったりといった場では、『ダブルミンツ』のことは一旦、頭からハズして、120%集中していましたね。反面、現場を離れている瞬間、瞬間はすべて、光央のことを考えていました。みんなでいるときも、まぁ、もともと僕は、辻本(達規)みたいにハシャいでるタイプではないんですけど(笑)、映画に入る前はより一層、静かだったなと。ボイメンでいながらも、そういう自分を受け入れてくれたのは、メンバーやスタッフさんの気遣いがあってこそなんです。ひとりの役者として挑んだ作品ですが、みんなに支えられてもらったという感謝の気持ちはあります。
——あらかじめ、メンバーにも映画出演のことをアナウンスしていたんですか?
田中 すごく大事な作品だったので、気安く言えなかったんですよね。だから、メンバーは何も言わずに考え込んでいる自分だったり、役作りで体を搾っている様子を心配しながら見ていてくれたと思います。田村(侑久)なんて、部屋で着替えていたときに、浮き出たアバラを見て、「俊さん、どうしたんスか!?ペラペラじゃないっすか!大丈夫ですか!?」って。「まぁまぁまぁ」って、適当ににごしてやり過ごしましたけど(笑)。情報解禁するタイミングで、真面目に「ひとりの役者として真剣に向き合った作品だから、時間があったら、みんなにも観てもらいたい」と話しました。
——「観たよ」っていう連絡はありましたか?
田中 スタッフさんを通じてですが、土田(拓海)が観たらしいです。アイツには直接、観てって言っていないんですけどね(笑)。賢ちゃん(平松賢人)も、わざわざ前売りを買ってくれているみたいで、メンバーがそうやって気にしてくれるのは嬉しいです。なんだかんだ、ボイメンって仲良しで、アツいヤツらだなぁって思いました。

「プレッシャーよりも全力で取り組みたい」作品、光央との幸福な出会い

doublemints2——暴力シーン、そして同性愛といったショッキングな内容に関しては、いかがでしたか?
田中 まったく知らなかった世界の話だったので、正直、最初は抵抗がありました。でもそれ以上に、読んですぐ、作品が魅力的で虜になってしまったんです。僕自身、この作品のファンになったことで、プレッシャーよりも、光央になりきってやる!全力で取り組みたいという気持ちのほうが断然、強くなりました。ビジュアル的にも近づけたかったので、体重も14kg落としたんです。
——そういったビジュアルで作り込んでいく部分と、気持ちの部分、どちらがより大変でしたか?
田中 体作りはそんなに大変じゃなかったですね。ふたりの“ミツオ”を繋ぐものは何なのか、共依存といったものを深く掘り下げて、理解するほうが難しかったです。そうやって1年間、考え抜いて、監督とも何度も話し合ったので、現場では演じるというよりは何も考えずに、光央としていることを意識していました。光央だったら…とか、その場で考えることなく、存在していたかったので。その瞬間、瞬間は、本当に幸せでしたね。辛さよりも、とにかく光央に近づきたいっていう気持ちのほうが強かった。これだけ打ち込める作品、役に巡り会えて、本当に幸福な時間を過ごさせていただきました。
——そこまで打ち込んだ映画が完成して、ご覧になった感想を教えてください。
田中 撮影ですべてをやりきったので、反省点はありましたけど、後悔は一切なかったです。純粋に、最初に僕が『ダブルミンツ』を読んだときに感じた魅力が、映像作品として表現されていると感じられましたし、映画作品としておもしろいと思いました。誰もが大きな愛を持って向き合った作品だからこそ、本当に素敵な映画になっていたんです。これからも、自分が関わる作品はひとつひとつ、全身全霊で愛していきたいなと、改めて思わせてくれました。
——田中さんが依存してしまうもの、どうしても離れられないと思えるものというのは?
田中 やっぱり、BOYS AND MENというグループの存在かな。あとは映画も大好きなので、ずっと観続けていたいです。あ!あと基本的に、常に体を鍛えていたいタイプなので、そうなると、タンパク質には常に依存してしまいますね(笑)。

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【作品情報】
映画『ダブルミンツ
6月3日(土)公開


出演:淵上泰史 田中俊介 須賀健太 川籠石駿平 冨手麻妙/高橋和也 小木茂光
監督・脚本 内田英治
原作:中村明日美子「ダブルミンツ」(茜新社刊)
音楽:小野川浩幸
配給:アーク・フィルムズ スターキャット
©2017「ダブルミンツ」製作委員会 ©中村明日美子/茜新社

<STORY>
「女を殺した―—」ある日突然、壱河光夫(淵上泰史)の携帯電話にかかってきた高圧的な声の主は、高校時代の同級生で今はチンピラになっている市川光央(田中俊介)だった。同じイチカワミツオの音の名前を持つふたり。高校生だった当時、冷酷で高飛車な光央(須賀健太)にいつしか光夫(川籠石駿平)は下僕となり、逆らえない主従関係となっていた。数年を経て、衝撃的な再会をした光夫と光央だったが、かつての隠微な記憶が忘れられない光夫は、逆らうことなく共犯者となった。だが、それは高校の頃の主従関係ではない、新しい形の関係へと姿を変えていく…。



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