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  • 2017.03.17

【インタビュー】神木隆之介「お芝居しかしたことがないですし、居場所はここしかない」 プロとして生き抜くために守るべき大切なもの

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3月18日に前編が、4月22日に後編が公開される映画『3月のライオン』。羽海野チカの人気マンガを原作としたこの作品で、壮絶な過去を背負いながら中学生にしてプロ棋士となった主人公・桐山零を演じるのは、若手俳優の中でも群を抜いた才能を様々な作品で見せつけている神木隆之介。彼が生々しく命を吹き込んだ零の生き様は、胸を揺さぶる。そして、誠実で実直、内に闘志を秘めた彼の言葉を聞けば、役者として、人として愛される理由がよくわかるはずだ。

文/杉江優花

「ライオンが心の中に棲んでいる」改めて気付いた桐山零の人物像

3lion01――原作のファンであったという神木さんですが、『3月のライオン』で主人公・桐山零を演じることが決まって、どう思われたのでしょうか。
神木 お話をいただいたときは、すごく嬉しかったです。ただ、自分にとって初となる2部作の主演ですし、素敵な役者の方々の中で、おこがましいですが、きちんと中心に立てる技量があるのかということも含めて、プレッシャーは大きかったです。しかし、みなさん本当に優しくて、以前に共演させていただいた方もたくさんいらっしゃいましたし、和気藹々とした雰囲気の中で、撮影に臨むことができました。
――将棋の対局シーンでは本物のプロ棋士にしか見えませんが、準備は大変だったのではないでしょうか。
神木 プロ棋士の方たちは幼い頃から将棋に親しんでいて、僕たちが箸を持って食事をするくらいの自然さ、無意識さがないといけないと思ったので、駒を持つ、指すという基本的なところから、プロ棋士の方にレッスンを受けました。しかし、たまたま幼い頃から将棋の経験があり、将棋が好きだったので、大変なところもありつつ、楽しく学ぶことができました。
――神木さんの表情で見せる演技、心情を語るモノローグも印象的ですが、どういう心配りをされたのでしょうか。
神木 すべての撮影が終わったあとに声だけのモノローグを録るというのが、一番大変した。悟りきった感じではなく、年齢相応の少し幼い雰囲気を残すように心がけつつ、撮影をしたときの生々しい感情や気持ちの流れを思い出しながら録りました。
3lion03――どおりで、胸に響くはずです。原作ファンの神木さんでさえ、最初はどんな人間かつかめなかったという桐山零。演じていく中で、改めて知ったこと、気付いたことはありますか?
神木 最初は、零はおとなしい人間なのかなと思っていたのですが、時には伊藤英明さん演じる威圧感のある後藤正宗にも敢然と立ち向かっていくし、プロ棋士として数々の対局に堂々と臨めるような男の子でもあるので、心の中で暴れているというか、題名の通りにライオンが心の中に棲んでいるのではないかなと思うようになりました。そして、一見静かに見えるのは、彼の中に拭えない孤独感があるからだということに気が付いたんです。その上で、僕はあえて固定したキャラクターは作らず、揺れ動くリアルな人間としての桐山零を表現したいと思いました。人は、相手との親密度や関係性によって、話し方も言い方も変わると思っています。壮絶な過去を経験した零とこの人とはどのような距離感なんだろう、この人に対してどのような声を出すんだろうということを、半分考えながら、半分感じながら表現しました。
――だからこそリアリティがあるのだなと納得です。ちなみに、神木さんの中にもライオンは棲んでいますか?
神木 棲んでいます。僕、負けず嫌いなんです。親族が集まって従兄弟たちとゲームをするときでも、相手がどんなに幼くとも絶対に負けないです(笑)。あと、本番前や舞台挨拶では緊張することもたくさんありますが、その緊張はいい方向に作用しているのではないかなと思います。

「目の前のお仕事を着実に頑張りたい」役者の世界で生き抜くために大切なものとは?

3lion02――間違いありませんね。前編は零の棋士生活を中心とした緊張感漂う作品、後編は零の周囲の人々や棋士たちの人間ドラマを描いた作品だなと感じますが、神木さんとしてはどう見ているのでしょうか。
神木 前編は共感できる場面がたくさんありましたし、佐々木蔵之介さん演じる島田開が苦悩する様子をはじめ、いろんな人間の覚悟や熱情に、“僕も仕事を頑張っていこう”と思いました。後編は家族だったり友だちだったり、近くにきちんと自分を見て、支えてくれる人がいるんだなということに気付けたんです。なので、僕の中では前編が熱くて、後編は温かいという印象です。
――言い得て妙!なお、零は悩み苦しみながら成長していきますが、零と同じくプロの世界で幼い頃から生きてきた神木さんも、今に至るまでに苦悩や葛藤があったのでしょうか。
神木 苦悩や葛藤は、周りの人たちのほうがあったのではないかなと思います。僕は目の前のお仕事を着実に頑張りたいという考えで、学校生活も楽しく過ごしました。今まで、とても苦しんだということはないかもしれないです。
――それはきっと、“好き”という気持ちがあるからですね。
神木 そうですね、僕はお芝居が好きです。
3lion04――どんなにキャリアを重ねても、変わらずにそう思い続けていられるというのは、本当に素敵なことです。話題作に立て続けにご出演、作品によってガラっと異なる人物を演じている神木さんの評価は高まるばかりですが、ご自身ではそういった状況をどう捉えているのでしょうか。
神木 今回、自分が思い描いたお芝居ができたという実感があるので、役者として、ひとつひとつのお仕事を楽しんでやらせていただいているなというのが、正直なところです。僕自身はこれまでと何も変わらないですし、そこは変わらないと思います。
――では最後に、桐山零は、自分にとっての大切なもの、守りたいもののために闘っていく強さがありますが、今の神木さんにとっての大切なもの、守りたいものは?
神木 家族や大事な人たちは大前提として……僕はお芝居が好きですし、お芝居しかしたことがないですし、居場所はここしかないと思っています。自分にとって一番大切なのは、自分の居場所。それを守るために、これからもひとつひとつのお仕事に真っ直ぐ向き合っていきます。

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【作品情報】
映画『3月のライオン
前編 3月18日(土)/後編 4月22日(土) 2部作連続全国ロードショー

出演:神木隆之介 有村架純 倉科カナ 染谷将太 清原果耶
佐々木蔵之介 加瀬亮 伊勢谷友介
前田吟 高橋一生 岩松了 斉木しげる 中村倫也 尾上寛之 奥野瑛太 甲本雅裕 新津ちせ 板谷由夏
伊藤英明/豊川悦司
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
脚本:岩下悠子 渡部亮平 大友啓史
音楽:菅野祐悟
製作:「3月のライオン」製作委員会
配給:東宝=アスミック・エース
©2017 映画「3月のライオン」製作委員会

3lion05

<前編STORY>
春のある日、東京の将棋会館で、17歳のプロ棋士・桐山零(神木隆之介)は、義理の父で師匠の幸田柾近(豊川悦司)との対局に勝利する。9歳の時に交通事故で両親と妹を失った零を内弟子として引き取ったのが、父の友人の幸田だった。零は幸田家を出て、下町のアパートでひとり暮らしを始めていた。中学生でプロ棋士としてデビューした零は、史上5人目の天才ともてはやされているが、家も家族も友達もなかった。ある時、具合が悪くなって道に倒れていた見ず知らずの零を、近隣の町に住む川本あかり(倉科カナ)が自宅へ連れて帰り介抱してくれる。その日から、長女のあかり、次女のひなた(清原果耶)、末っ子のモモ(新津ちせ)の3姉妹、すぐ側で和菓子屋「三日月堂」を営む祖父の相米二(前田吟)と零との温かな交流が始まる。楽しい生活を送っていたある日、初詣に出かけた神社で、妻のいるプロ棋士の後藤正宗(伊藤英明)と微妙な関係を続けている義姉の香子(有村架純)に出くわす。父である幸田との確執で家を空けがちな香子から、もし自分が獅子王戦トーナメントで後藤に勝ったら、家に戻るという約束を強引に取り付ける。獅子王戦─それは、将棋界の最高峰を決めるビッグタイトルのひとつ。タイトル保持者の宗谷冬司(加瀬亮)と闘う挑戦者をトーナメントで決めるのだ。零が後藤に当たるには、島田開(佐々木蔵之介)を倒さなければならない。さらに幼い頃からのライバル、二海堂晴信(染谷将太)が「新人王になる」と宣戦布告した、新人戦トーナメントも待ち受けていた──。

<後編STORY>
「もう1年になる?桐山くんが初めてこの家に来てから」とあかりに言われ、「お世話になってます」と頭を下げる零。今では川本家の家族の一員のように、3姉妹と自然に食卓を囲んでいる。今年も獅子王戦トーナメントの季節が始まるが、零の周りの棋士たちに様々な試練が降りかかる。まずは幸田が、頭のケガで緊急入院して不戦敗となる。引きこもってゲームばかりしている歩を叱ったら、反対に突き飛ばされてしまったのだ。香子も派遣もバイトも続かず、後藤への想いを持て余し、幸田家は崩壊へと向かっていた。一方、後藤は入院中の妻の容体に心を痛め、実は難病を抱えている二海堂はそれでも闘いたいと願っていた。初タイトルを目指す島田は故郷の山形の人々の期待に押し潰されそうになり、将棋の神の子と恐れられる宗谷でさえも、ある重大な秘密を抱えていた。そんな中、川本家にも次々と事件が襲いかかる。ひなたのクラスでいじめが始まり、さらに3姉妹を捨てた父親(伊勢谷友介)が現れ、耳を疑う要求を押しつけたのだ。大切な人たちを守るため強くなるしかない。新たな決意のもとトーナメントに挑む零。愛することを知った零の闘いの行方は──?



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