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  • 2017.03.23

【ライヴレポ】 UVERworld・彰の思想に酔いしれ2506人の笑顔が溢れた“彰生誕祭”!「最高です。本当に世界一幸せだと思います」

ピースフルと呼ぶにはあまりに灼熱な、けれども確かな幸福感に包まれた唯一無二の2時間だった。

『LIVE HOUSE TOUR 2017』ファイナル、いや、遡れば昨年夏の『UVERworld SUMMER TOUR 2016』から、同じく昨年11月にスタートし、年をまたいでさいたまスーパーアリーナ公演までを駆け抜けた『UVERworld ARENA TOUR 2016-2017』を経て、足掛け約7ヶ月に渡って敢行された一連のツアーのグランドフィナーレと言っていい。さらにはギタリスト・彰の生誕祭とも銘打たれた3月8日、東京・Zepp DiverCity2日目。長きに渡る旅の終わりと、命の始まりを象徴する生誕祭、“終わり”と“始まり”が同居するスペシャルなステージはのっけから観る者の意表を突いてきた。

何せ1曲目が「just Melody」だ。ここ最近のUVERworldのライヴを振り返るに、研ぎ澄まされたアグレッシブチューンでいきなり興奮のギアをオーバートップに入れにかかるのがオープニングの定石だった。しかも生誕祭のセットリストには祝われるメンバーの趣味趣向が大きく反映されると聞く。それが彰となれば、おそらく予定調和は嫌うだろうから定石は外してくるはず、とまでは思っていたが、まさか王道側に振り切れるとは。むしろ激烈な一発をオーディエンスも想像していたのだろう、嬉しい裏切りに凄まじい歓声が沸き起こる。

UVERworldのデビュー初期を飾って今もキラキラと色褪せない名曲の余韻を、しかし「ナノ・セカンド」が容赦なく断ち落とし、場内の空気を狂騒一色に塗り替えた。一瞬にして切って落とされる肉弾戦の火蓋。「GOLD」「エミュー」と畳み掛け、「WE ARE GO」ではフロア前方に身を乗り出したTAKUYA∞がオーディエンスに揉みくちゃにされる中、突如、履いていたスニーカーを両足とも脱いでは自ら客席に投げ入れる一幕も。本人いわく「昨日から始まった儀式なんだけど、テンション上がると靴飛ばしちゃうんだよね」とのこと。「悪かったよ、返してくれよ」と訴えると、すぐさまステージに投げ返されてくる、その信頼関係が素敵だ。

「今日は彰が全部セットリストを決めているんだよ。だから絶対に最後までちゃんと観て、聴いて、帰ってほしい。彰がなぜこの曲をやりたかったか、彰の思想を追いかけてほしいんだ。次にやる曲は俺、“彰、この曲、好きだったんだ!?”って驚いた。今日はそんな曲がいっぱいある。7年ぶりにやる曲もあるし、思い出すのに必死だよ」

中盤戦に入ってTAKUYA∞が冗談混じりにそう明かすと、フロアに再び歓喜のどよめきが広がった。なるほど、定石を覆しまくり、かつ、これまでにも増して新旧のバラエティに富んだ曲のセレクションは彰らしいと言えば実にらしい。

塊のような音のつぶてを間断なく浴びせかける「GROOVY GROOVY GROOVY」は今の彼らが演奏すればいっそう図太くスリリングにオーディエンスに迫り、このMCの直後に披露された「ハイ!問題作」は一転、明るく小気味よく、歌詞に散りばめられた彼らの歴史の小さな破片を聴き手にも手渡してくれる。儚さと、ゆえにこその輝きを携えて疾走する「ゼロの答」も、切実な希望を美しく紡ぎ上げた「YURA YURA」も、どれもライヴで聴くのは久しぶり、もしかすると初めての人だって大勢いたはずだ(“7年ぶり”の曲はおそらく「YURA YURA」のことだ)。にも関わらず、フロアの反応が驚くほど速くて目を見張ってしまう。イントロが鳴るたびに、歌が始まるたびに驚喜しては一緒になって歌う光景のなんと眩しいことか。このセットリストはきっと彰から2500人へのプレゼントでもあったに違いない。

真太郎の号令で2500人が一斉に贈った「おめでとう!」を彰も両手を広げてこそばゆそうに受け取ってみせた場面もあれば、TAKUYA∞が普段はベールに包まれた彰の素顔を語り聞かせる場面もあって、ことあるごとにスポットライトが彰を照らす。徹頭徹尾の彰づくし、これぞ生誕祭の醍醐味だ。

「Collide」からなだれ込んだ後半戦。躍動して分厚いパーカッションアンサンブルが興奮を押し上げる「こいつの夢を叶えるには俺たちが必要で、俺たちの夢を叶えるためにはこいつが必要なんだ。これさえ揃っていれば俺たちが俺たち自身の未来に絶望することはない!」とキッパリ断言して放たれた「在るべき形」の曲中、TAKUYA∞は歌いながら隣に立ち、彰の肩をがっしりと掴んだ。応えるようにギターソロを轟かせる彰。その勇姿を誠果が誇らしげに指し示し、信人のアップライトベースが温もりと強さを奏でる。猛りつつも一音一音を丁寧に重ねる克哉、激しくビートを刻んでなお最後までまるで失速することなくバンドサウンドを牽引する真太郎。6人の存在、固く結ばれた絆がそのまま音像となってどこまでもほとばしる。

必ずまたどこかで会おう、次は新しいアルバムを持ってこのステージに立つから。そう約束して、ラストは「Roots」。今や彼らのルーツ=根は広く深く大地に張った。“根”は“音(ね)”と置き換えてもいいかもしれない。彼らの新しい音楽とともにその根の及ぶ範囲はさらに大きく広がるのだろう。懐かしい曲たちの衰えぬきらめきに触れたからこそ、なお期待が募る。

「最高です。本当に世界一幸せだと思います」

何もかもをやり切った彰の、清々しい笑顔と噛み締めるような最後のひと言が今日という日のすべてだと思った。

写真/MASA 文/本間夕子

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