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  • 2013.12.08

『半沢直樹』『あまちゃん』…今年のヒットドラマの共通点とは?

■ストレートにわかりやすい“スッキリ感”が必要

今年のヒットドラマの共通をひと言で表すならば、“スッキリ感”ではないだろうか。

例えば平成史上No.1の最高視聴率42.2%を記録した『半沢直樹』(TBS系)。銀行の融資課長・半沢(堺雅人)が理不尽な上司により次々とピンチに立たされながらも、己の正義を貫き立ち向かっていく。権力に屈することなく、たとえ相手が上司であろうと、「やられたらやり返す。倍返しだ!」と啖呵を切る。その姿がなんともスカッとするのだ。

そして観終わった視聴者が生きがいを失くす、“あまロス”なる言葉まで生み出すという、未だかつてない朝ドラブームを巻き起こした『あまちゃん』(NHK総合)。軽快なオープニング曲に元気が出る!主人公、アキを演じる能年玲奈の笑顔を見ると気分が明るくなる!!という声も多かった。物語は東京から岩手県北三陸に来た女子高生・アキが地元発アイドルとして町おこしに大活躍するというもの。何度、壁にぶつかっても真っ直ぐ頑張るアキや、タフな海女の熟女軍団、どこか間抜けな観光協会の面々など愛すべき登場人物たちの賑やかなやりとりが、とにかく楽しくほのぼのとした気持ちに。脚本は宮藤官九郎。彼らしく80年代カルチャーがところどころに散りばめられていたり、アイドルを目指すアキが所属するご当地ユニットが“AKB48”を連想させる“GMT47”だったり。思わずクスッとしてしまう小ネタも話題になった。が、元ネタを知らない幅広い世代にも支持されたのは、そこに笑いだけでなく、祖母・夏(宮本信子)、母・春子(小泉今日子)、アキと親子三代のジ~ンとくるような温かい絆も心に響いたからだと思う。未曾有の大震災は確かに不幸な出来事だったけれど…。決して同情目線で描くことなく、希望を失わずにたくましく笑顔を絶やさない彼女達にどれだけ励まされたことか。

ただでさえ不景気な世の中、テレビをつければ暗いニュースばかり。喫茶店で隣のオジサンが「あれ観ると身につまされるよなあ…」と『半沢直樹』について話しているのが聞こえたけれど…。せめてドラマの中だけでも納得のいかない上司にバシッと言いたいし、頑張っていれば誰かが見ていてくれる、正義は必ず勝つと信じさせてほしい。
ラブコメディ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)も、現実なら女ウケはいいんだけどねぇ…で、終わりそうな39歳オヤジ化女子・桜(篠原涼子)がハッピーエンドを迎えるというところが世の女子の共感ポイント。ドラマならではのキュンとくるベタなストーリーだからこそ、世のアラサー、アラフォー女性の心をキャッチした。

■複雑なストーリーや奇をてらったものは嫌われる!?

複雑なストーリーや、奇をてらった感性を試されるようなものより、ストレートにわかりやすく共感できるドラマが観たい!そういった“スッキリ感”が求められてるのではないかと。やっぱり『水戸黄門』のDNAが流れる日本人(笑)。最終回まで延々、頭を悩ますことなく、ちょこっとオチが見えるぐらいのほうがちょうどいい。そんな勧善懲悪のドラマといえば『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)だ。大学病院を舞台に悪代官のような教授に、それを取り巻く出世が命の医師たち。そこへ金も地位も名誉も興味ナシ、求めるのはオペの数だけというフリーの外科医、未知子(米倉涼子)が現れて…。どんな難しい手術も、「私、失敗しないので」と、そのゴッドハンドで完璧に成し遂げ、イケ好かない教授たちの鼻を明かす様子に毎回、スーッと胸の好く思いがするのである。同じく医療ものでは、『DOCTORS2 最強の名医』(テレビ朝日系)も高視聴率をマーク。スゴ腕外科医、相良(沢村一樹)が病院の組織改革に立ち向かう一面がカッコイイ一方、患者が心に抱える問題にまで寄り添う優しさにグッときた。

さらに絶対、やってくれるはず!!と期待を裏切らないのが、『ガリレオ』(フジテレビ系)と『リーガルハイ』(同系)の二作だ。前者は理屈っぽく非科学的なことは一切、信じない天才物理学者・湯川(福山雅治)が新人女刑事と共に、次々と超常現象的不可解な事件を解明。後者は毒舌で偏屈で正義よりも勝訴を重んじる辣腕弁護士・古美門(堺雅人)が、真逆に超正義感の強い女弁護士とコンビを組み、毎回、まるでショータイムのような派手な弁護を繰り広げ難解な裁判を解決へと導く。どちらも一風変わった主人公が魅力でもある。
また流行語大賞に輝いた『半沢直樹』の「倍返しだ!」、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」など、キャッチーな台詞もドラマを盛り上げる要素に。『ガリレオ』でも「実に面白い!」のキメ台詞が出ると、“おっ、やっと湯川先生動くのね!!”とワクワクしたし、『ドクターX』でも未知子が「私、失敗しないので」と言い放つと、いよいよ一番のスッキリ場面に突入!
とテンションがアガる。
もうひとつ、人気ドラマに一話完結型が多いのも特徴だ。日々、忙しい中、毎回観続けるのが困難というのも正直なところ。途中からでも話に付いていけるのがメリット。逆に連続ものなら『半沢直樹』のようにハラハラドキドキさせるスピーディーな展開が視聴者を飽きさせないヒケツといえそうだ。個人的には初回から2時間の拡大版というのが、どうもしんどい…。延長はハマってからにしてほしいというのが本音でもある(笑)。

■素晴らしい脇役の存在も欠かせない

今年は脇役にもハマり役が目立った。不敵な笑みを浮かべた企み顔が悪すぎる『半沢直樹』の香川照之は、放送終了後も「♪大人の階段の~ぼる~」と笑顔で歌う自動車保険のCMを観ても、“ホントは悪い人なんじゃないか!?”と思わせるほどの熱演っぷり。オネエ口調の金融庁検察官役・片岡愛之助も、バブリーな愛人役・壇蜜もどハマり。『あまちゃん』でもミズタク萌えと人気を博した松田龍平がとても新鮮だったし、濃い~大物アイドルプロデューサー役・古田新太にも毎回、爆笑させられっぱなし。さらに離婚したアキの父親の恋人役として、バスローブ姿で横切るという数秒の出演ながら強烈なインパクトを残したオアシズ・大久保佳代子の起用の仕方も、さすが!また『DOCTORS2』で高嶋政伸が演じた、おバカなお坊ちゃん医師は私生活でのスキャンダルを振り切るかのような演技で主役を押す人気キャラに。爽やか好青年の三浦春馬も『ラスト・シンデレラ』で、ドキッとするほど色っぽくイメチェンし役の幅を広げたといえる。

■共感できて、少しだけ日常離れした、夢や希望を感じさせて欲しい

好きな俳優が出演していれば観るという時代は終わったように思う。というか、むしろ好きな俳優ほど、その魅力が活かされないイマイチなドラマに出演していると、ガッカリ度も強く観なくなってしまうことも。やはりストーリーありきで役にハマってこそ主役も輝くというもの。
求められているのは、“わかる!わかる!!”と自分の気持ちを投影できるような共感と、ちょっとだけ日常離れしたドラマならではの夢や希望を感じさせてくれるエンタテインメント性。来年もどんなヒットドラマが誕生するか、今から楽しみだ♪

文/秋原納津子

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