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  • 2014.03.14

ロックバンド戦国時代、絶対押さえておきたい次世代バンド13

バンドシーンが久々に活況を呈している。昨年の『NHK紅白歌合戦』に出演したサカナクション、エンターテインメント性の高いライヴも話題を集めているSEKAI NO OWARI、50~60年代のロックンロールをダンスミュージックとして蘇らせたTHE BAWDIES、本格的な世界進出を視野に入れつつあるMAN WITH A MISSION、4月に武道館公演2DAYSを開催するクリープハイプなどが次々とブレイクを果たし、さらに[Champagne]、UNISON SQUARE GARDEN、OKAMOTO’S、グッドモーニングアメリカ、SiM、WHITE ASHといったバンドも躍進を続けるなど、10代後半~20代半のオーディエンスを中心に“いま、ロックバンドがカッコいい”というムードが生まれつつあるのだ。そこで今回は、この先の飛躍が期待できる次世代のロックバンドを紹介したいと思う。

■ファンを獲得するカギは、ライヴ・パフォーマンスを充実させること

現在のロックシーンは軸になっているのは言うまでもなく、フェス・イベントを含めた“ライヴ”。CDをはじめとするパッケージ・ビジネスの時代は終わりを迎え、ライヴ・パフォーマンスを充実させることで、ファンを獲得するというスタイルが中心になっているのだ。バンド側も当然、“いかにライヴで観客を惹きつけるか”ということを意識した楽曲を作り、ステージングに磨きをかけるわけだが、その傾向をもっとも端的に体現している若手バンドはおそらく、KANA-BOONだろう。昨年10月にメジャー1stアルバム『DOPPEL』をリリースした彼らは、大阪出身の4ピースバンド。その最大の特徴は高速の4つ打ちのビートとポップなメロディラインだ。彼らのライヴに足を運ぶ観客はリズムに合わせて飛び跳ね、サビのフレーズを一緒に歌う。そこで生まれる一体感、連帯感こそが’10年代ロックシーンのキモなのだと思う。最新シングル「結晶星」では、4つ打ち以外の多彩なビートを取り入れるなど、音楽的な幅広さもしっかりとアピールしているKANA-BOONはこの先、さらに幅広い層に受け入れられることになりそうだ。

KEYTALK、キュウソネコカミ、テスラは泣かない、シナリオアートなども、ライヴ・シーンのなかでオーディエンスの支持を得てきたバンド。“仲間といっしょに楽しみたい”というファンのニーズに応えながら、いかにバンドの個性を表現するか。そのバランス感覚も現在のバンドに必要不可欠な要素だろう。

■高い音楽性、際立った演奏テクニック、ジャンルレスの振り幅を持つバンドも出現

また、単にオーディエンスを盛り上げるだけではなく、高い音楽性と際立った演奏テクニックによって評価を得るバンドも。まずはパスピエ。ドビュッシーの曲名をバンド名に冠した彼らは、東京藝術大学でクラシックを学んだ成田ハネダを中心とする5人組。卓越した音楽理論、高い演奏技術、’80~’00年代までの幅広いポップセンスを反映させた楽曲は、ロックファン以外のリスナーからも支持されている。ヒップホップ、ポップス、プログレなどを自在に融合させたゲスの極み乙女。も要注目。変拍子、ポリリズムなどを取り入れながらも、決して難解にならず、独特の高揚感をもたらしてくれる彼らのサウンドは、現在のシーンのなかでも突出した個性を放っている。

■バンドとファンの“1対1”の結びつき。濃密な関係性もきわめて重要なファクター

一方では、強い思いを込めた“言葉”を武器にするバンドも目立ち始めている。「この高鳴りをなんと呼ぶ」「僕らパンクロックで生きていくんだ」など、熱量の高いロックンロールで人気を得ている“忘れらんねえよ”、いじめ、虐待、自殺などをテーマにした歌詞とグランジ、シューゲイザーの影響が感じられるサウンドを共存させた“それでも世界が続くなら”、現代社会における生きづらさを描き出した歌、シリアスかつエモーショナルなバンド感を特徴とするLyu:Lyuなどがその代表。切実なメッセージ性を含んだ歌を観客のひとりひとりに手渡すことで、バンドとファンの“1対1”の結びつきを作っていく。そういう濃密な関係性もきわめて重要なファクターだと思う。

その他にも、肉体的なダンス・ロックを志向するHaKU、パンクとハードロックを混ぜ合わせた1分台の高速なバーを連射する快速東京、濃密なグルーヴをたたえたバンドサウンドと色気のあるボーカルで人気の爆弾ジョニー、和の要素を感じさせるメロディとサイケデリックな音像を融合させたフレデリック、ボカロシーンで圧倒的な支持を得ているwowokaを中心に結成されたヒトリエ、オーセンティックなロックンロールと10代女子目線の歌がひとつになったSHISHAMO、切なくも爽やかなギターポップを奏でるミラーマン、ヘビィロックを軸にしたミクスチャーサウンドを体現するKNOCK OUT MONKEY、ダブ・ミュージックをルーツにしながら、幅広い層にアピールできるポップ感覚も備えたTAMTAM、UKインディーロックとリンクした音楽性によって急激に注目を集めているFOLKSなど、個性的なキャラクターを持ったバンドが次々と登場している。

「ネット、SNSなどで情報をチェックし、ライヴに足を運ぶ」という図式のもと拡大を続けるバンドシーン。本格的なブレイクを果たすバンドが続けば、その勢いはさらに増していくことになるだろう。
 

文/森朋之

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