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  • 2014.03.13

アイドル=オタクの関係性を一新!変わりゆく女性アイドル事情

CD不況といわれる中で、アイドルの曲は毎週のようにチャートインしている。ミリオンセラー連発のAKB48はいうに及ばず、相次ぎデビューしている新人アイドル勢の健闘も目立つ。ファンの裾野の広がりと業界側の力の入れ方、そして、激しい競争下での切磋琢磨と特化志向が、相乗効果を生み出しているようだ。

■AKB48、ももクロ、BABYMETALが一般層を味方に!

昨年、大ブームを起こしたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。ヒロインが海女からアイドルになっていく話で、毎日楽しみに観ていたクチだが、ひとつ違和感があった。アイドルファン=オタクの描き方が類型的で。

AKB48のライヴ会場にでも行けば一目瞭然だが、今のアイドルファンでいかにもなヲタはごく少数。大半は普通の若者たちで、女性も意外と多い。逆にいえば、そうした一般層をファンにしたからこそ、今日の隆盛がある。

個人的にも、AKB48の大ブレイクを最初に実感したのは、CM絡みで野菜の着ぐるみ姿のメンバーたちのパネルが飾られていた新宿駅構内でのこと。渡辺麻友のパネルの前を通り掛かった女子高生が「あっ、まゆゆだ」と言ったのを聞いたときだった。「まゆゆ」って……女子高生も知ってるのかと。

AKB48に続く存在となったももいろクローバーZもそう。3月15、16日と女性グループ初の国立霞ヶ丘競技場での単独ライヴを控えているが、昨年夏の神奈川・日産スタジアムに詰めかけた6万人の観客も、「ほとんどは元々アイドルファンではなかった人たちです」と関係者が断言していた。実際、2012年に行った“女祭り”では、東京・日本武道館に女性客だけで1万人を集めるという、従来の女性アイドルでは考えられない動員をしている。

アイドルイベントより、神聖かまってちゃんとの2マンなど異種コラボに力を入れてきたももクロ。そのパフォーマンスは全力感に溢れ、エビぞりジャンプや側転、馬跳びまで飛び出す衝撃に「ももクロって面白い!」と、一度観てハマるファンが加速度的に増えた。アーティストやサブカル系からの賞賛も大きく、大人が「ももクロを好き」と言っても気恥ずかしさがない、むしろ「分かってる」と思われるポジションを築いた。
 2010年頃から“アイドル戦国時代”と言われてきた中、「RIVER」以降のAKB48にせよ、ももクロにせよ、“どれだけアイドル市場から離れるか”を図ったアイドルが勝ってきた。逆説的ではあるが。

先日、日本武道館2DAYSを成功させたBABYMETALもその路線だ。コンセプトは、アイドルとメタルの融合。元はオーソドックスな学園型アイドル・さくら学院の出身で、“クラブ活動”としてバトン部、クッキング部などのユニットが生まれた中での“重音部”という位置づけだった。

しかし、ミドルティーンのかわいらしい少女3人とメタルのギャップ、へヴィでダークなサウンドにアイドルらしさが混入する音楽は中毒性が高く、アイドルファンを飛び越えて話題に。国内最大のメタルフェス『LOUD PARK』にも出演して観客を熱狂させ、MUSIC VIDEOは海外サイトでも大きな反響を呼んでいる。

ちなみに、AKB48が売り物にした握手会は、今やほとんどのアイドルが行い、“特色”ではなく“前提”となっているが、BABYMETALの母体のさくら学院では、ファンは“父兄”との位置付けで、握手会をしていない。それでも多くのファンが付くのは、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどのアーティスト寄りの売れ方だ。

■老舗の“ハロプロ勢”が卓越したパフォーマンスで勝負!

一方、老舗のモーニング娘。の巻き返しもシーンのトピック。今年から“モーニング娘。’14(ワンフォー)”と名乗っているが、昨年1月発売の「Help me!!」が3年8か月ぶりにオリコン1位になって以来、4作連続1位を続けている。全盛期にもなかったことだ。

“老舗”“巻き返し”“全盛期”などと書いてはみたが、現在のモー娘。は道重さゆみ以外の9人が2011年以降の加入。最年少メンバーは「LOVEマシーン」が大ヒットした1999年生まれで、実態は新鋭グループに近い。そこは踏まえつつも、AKB48が天下を獲った3年ほど前でさえ、モー娘。のパフォーマンスはアイドルファンの間で「すごい」と評判になっていた。PASSPO☆などを手掛ける振付師の竹中夏海氏も、アイドルのダンススキルではモー娘。を含むハロー!プロジェクト勢が「ブッチ切り」と称賛する。

AKB48人気が急上昇した頃も、ハロプロのスタッフは「握手会よりパフォーマンス」との姿勢だった。だんだん正論ばかりも言ってられなくなってか、現在はハロプロ勢も握手会に積極的だが、成長過程を見せるAKB48より、ハロプロは完成度が高い。モー娘。の楽曲はEDM(エレクトロ・ダンス・ミュージック)路線に舵を切り、ダンスユニットかのような本格派パフォーマンスで支持を高めた。これもアイドルファン以外にも遡及する方向性。モーニング娘。という名前の大きさが、新たなイメージ浸透のカセになる部分もあるが、CMの“モリ娘。”効果も出るかも。

他のハロプロ勢では、同じメンバーのまま結成10周年のBerryz工房、メジャーデビュー7年目を迎えた℃-uteの2組も昨年、初の日本武道館公演を行った。Berryz工房はメンバーの“ももち”こと嗣永桃子がバラエティで活躍し、グループへのフィードバックも狙う。℃-uteはステージの評価が抜群に高いうえ、2トップの矢島舞美と鈴木愛理のビジュアルがアイドル界の中でも抜き出ていて、“最強グループ”との呼び声もある。現状、一般層に届くまでには至ってないが、“老舗”の血脈も受け継ぐだけに、生粋アイドルファンの中では最高ランクに位置づけられている。

48グループ内でも、AKB48が一般層に向けた路線になった分、フレッシュさとかわいらしさを全面に出した“アイドル”の面を、中高生メンバーの多いHKT48が主に担う。公式ライバル・乃木坂46も清廉なイメージが強く、楽曲はアイドルファンのツボを突く名作揃い。AKB48はプロデューサー秋元康氏曰く「クラスで4番目ぐらいにかわいい子を集めた」のに対し、乃木坂46には白石麻衣、西野七瀬など美形も多く、ビジュアルの平均値が高い。こちらもコアなアイドルファンの支持を固めているところだ。

■今後の注目株は篠原涼子出身の東京パフォーマンスドール

アイドル界の図式としては、48グループとハロプロが新旧2大勢力として君臨する狭間で、ももクロを生んだスターダストプロモーションからは、“King of 学芸会”を標榜する私立恵比寿中学、名古屋を拠点に「首都移転計画」という曲でメジャーデビューしたチームしゃちほこと、ゲリラ型アイドルが続いている。エビ中は昨年12月、メジャーデビューから1年7か月と史上最速でさいたまスーパーアリーナ公演を実現した。

エイベックスでは2010年に初の大々的アイドルオーディションを開催し、新レーベルiDOL StreetからSUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、GEMとデビュー。こちらはプロデューサーの樋口竜雄氏が、松浦亜弥の有名なファンサイトを運営していた“トップヲタ”上がりで、正統派の色合いが強い。

群雄割拠の中、今後注目したいのが東京パフォーマンスドールだ。篠原涼子らが在籍して90年代に活躍した伝説的グループの名前を17年ぶりに継ぎ、昨年劇場デビュー。先代はおニャン子クラブ以降の“普通の子”っぽいアイドルが主流だった時代に、プロのパフォーマンス集団としてライヴハウスでの口コミから人気を広げたが、新生東京パフォーマンスドールも半年ほどのレッスンで、歌、ダンス、演劇が融合した舞台に臨みながら、既存の若手アイドルにない“華麗さ”を見せた。

4月から放送の人気アニメシリーズ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』ではテーマ曲を担当。飽和状態のアイドルシーンで存在感を発揮できるか。メンバーたちは「(先代の)圧倒されるようなパフォーマンスは継ぎたい」「世界に羽ばたきたい」などと意識は高い。

文/斉藤貴志

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