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  • 2014.02.21

【インタビュー】GACKT 大切な人への贈り物は“ボクの遺言” 渾身の想いを込めた究極のラブソング

2014年第一弾シングル「P.S. I LOVE U」を発売したGACKT。通算44枚目のシングルとなる今作は、制作期間に8か月もかけ、一度仕上がったものを再度頭から作り直したという、渾身の作品になっている。心の奥底に深く浸透するメッセージソングであり、愛という言葉を超えるラブソングを作り上げた“表現者”に、この曲に込めた想いについて聞いた。

文/斉藤ユカ

最初の段階からあったテーマは“手紙”

──ニューシングル「P.S. I LOVE U」は、制作にずいぶん時間がかかったようですね。

GACKT もっと早くできる予定だったんだけどね。去年のツアー『BEST OF THE BEST Vol.1 W/M』の途中、5月ぐらいから構想は始まっていたんだ。もともと、この曲の描いた物語のイメージがあって、自分が最期に託す手紙をもとに1本の映画を撮ったらどうなるんだろうみたいな話を、仲間としていたりして。その物語が次第に楽曲に転化していった感じかな。ただ、結果的に1曲作るのに8か月かかってしまった。ボクが今まで作った楽曲の中でもいちばん時間がかかっている。今回は正直、精神的にキツかった。内容うんぬんということではなくて、単純にこの1曲にずっとかかりっきりだったから。ボクは10日に1回、ブロマガを発行しているんだけど、この期間の写真はずっと曲作りをしている姿ばっかりで。それを自分で見て、改めて「可哀想すぎる!」って(笑)。

──まぁ、やるって言い出したのは自分なんですけどね(笑)。

GACKT なんだよ、もう(笑)。でも、そうなんだよ、今回はいつも以上に自分で自分の首を絞めてしまったかもしれない。最初の段階で、“手紙”っていうテーマがあったんだ。歌詞カードが手紙になっているというイメージがね。そのシバリがあったから、メロディに言葉をあてはめていくことがいつも以上に大変だった。ただ、イメージがはっきりしていただけに、オケを録って、歌を録って、MUSIC VIDEOも撮って、すべての完成形を見たときに「これは違うな、やめよう」って。

──え、まさか作り直したんですか。

GACKT 作り直したんだよ、なんと。

──そのぐらい、この1曲への思い入れが強かったということですね。

GACKT もちろん。想いが深いからこそ、このまま作品を出すんだったら、むしろ最初からなかったことにしようとさえ考えたんだ。もう幻の1曲にしてしまおう、と。大人の事情は当然あったにせよ、納得のいかないものを世に出すわけにいかないから。それでスタッフとも話し合って、最終的には3月半ばのリリースまで引っ張れるということになったんだけど、ボクとしてはそれもダメだな、と。2月14日、バレンタインデーに間に合わせなければいけないなって。この曲はだって、大切な人への贈り物だからね。

<P.S. I LOVE U>は、タイトルになるべくしてなった言葉

──その大切な人への想いをただ伝えるためだけにあるかのような、とてもシンプルな仕上がりになりましたね。ここまでストレートなサウンドアプローチは、今までになかったと思います。

GACKT 最初に作ったものは、実はすごく音数が多かったんだ。楽曲って、足し算の世界でばかり考えていくとダメになってしまう。むしろ引き算だったりかけ算の世界で考えないと。だから何度もピアノアレンジをやり直して、最終的にここに落ち着いた。尺も最初はもっと長くて、ドラマティックに盛り上がる展開だったんだけど、それがあざとく感じてしまったから、ここまでシンプルになったんだ。ただ、作り手のエゴであることは重々承知だけど、こだわり抜いてもなお、まだ作り込めそうな気さえするんだ。そのぐらい厄介な1曲を作ってしまったなと、今はそう感じる。

──なにしろ、これ以上ないほどの究極のラブソングですもんね。作り始めた瞬間から、命を吹き込まれていたような。

GACKT そうだね。まぁ、MUSIC VIDEOを観てもらったらわかると思うけど、正直、ボクのシーンはいらない(笑)。それだけ物語が確立されているんだ。この手紙にはいろんなことが書かれていて、主人公の女の子の心が誰にも見えるけど、それが本心なのか、強がりなのか、相手を想ってのことなのか、その解釈はおそらく聴き手それぞれに違うんじゃないかな。でも、受け取る人がどうその手紙を読み解こうと、ただひとつ、彼女が最も言いたかったことは<P.S. I LOVE U>なんだってことが伝われば、ボクはそれでいい。だから、タイトルになるべくしてなった言葉なんだよ。<P.S. I LOVE U>に、すべての想いが詰まっているからさ。

──言葉だけを追えば、明らかに遺書ですよね。次が最後と公言しているGACKTならではのライヴ 『VISUALIVE』の始まりとして、これはつまりGACKTの遺言なのかな、と。

GACKT そう、ボクの遺言だよ。でも、この曲だけじゃなくて、実はボクの曲はすべてがボクの遺言。去年の『BEST OF THE BEST Vol.1 W/M』ツアーで、歌詞を抜粋して繋げた映像を幕間に流していたんだけど、それを自分で見たときに、結局は全部がボクの遺言なんだなって改めて感じたんだ。思えば、そう気がついたことが、この曲を作ろうとした最初のきっかけだったのかもしれない。まぁ、最後の『VISUALIVE』は来年になると思うんだけど、そういう意味ではボクはもう遺言をたっぷり遺している(笑)、行き着くところまで行くんじゃないかな。

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GACKT公式サイト
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