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  • 2015.12.28

【ライヴレポ】UVERworld、日本武道館で8年連続のクリスマスライヴ!15年の歴史を辿った聖なる夜!!

愛情の集大成だと思った。スタンド席2階まで、さらには360度全方位に渡って1万3千人、びっしりと埋め尽くされた客席を眺め渡せば、バンド結成15年、そしてメジャーデビューから10年もの間、絶えず彼らに注がれてきたもの、そのデカさやかけがえのなさを仰ぎ見るような感覚に襲われる。天井ギリギリの高さからとめどなく降ってくる、あるいはアリーナ席一面から噴き上がる大合唱もまた然り。UVERworldが今、ここまで大きなバンドに育ったのは楽曲が愛されてきたからに違いない。裏を返せば愛されるに値する楽曲を彼らが作り続けてきたということでもある。ごく当たり前のようでいて実はとても難しいことを、この6人は日々の研鑽の中で遂げてきた。それができたのも彼ら自身が彼らの音楽を心から愛しているからこそ。ファンとバンド、お互いの愛情の乗算で無限大のエネルギーが生まれる。聖なる夜にその途方もなさをつくづくと実感させられた夜だった。

25日、東京・日本武道館。クリスマスに武道館とくれば答えは言わずもがな、UVERworldの“Premium Live on X’mas”だ。しかも今回で8年連続開催。加えて関東ではこの日が2015年最後の公演となる。『“15&10”Anniversary Tour』としてはまだ福岡での2Days公演を残してはいるものの、5ヵ月以上に渡ってひたすらに駆け抜けたアニバーサリーの総決算的ライヴにもなるだろう。スクリーンに浮かぶ時刻表示と“MERRY CHRISTMAS!!”の文字の下、慌ただしく行き交うスタッフやステージ前に陣取るカメラクルーが身に着けたサンタの衣装が今日という日のスペシャル感を盛り上げる。

「歴史を辿る最高の一日、のっけからぶっ飛ばそうぜ!」

1曲目こそ、4日前の神奈川・横浜アリーナと同じ「ナノ・セカンド」が飾ったが、その後のセットリストはガラリと趣を変えていた。横アリ公演が最新型のUVERworldを軸にしたものだとしたら、今日はTAKUYA∞がのっけに宣言した通り、UVERworldの歴史を遡る名曲尽くしのステージ。『“15&10”Anniversary Tour』のアリーナシリーズで展開されてきた新コンセプト、すなわち“あえて今の自分たちで昔の曲を演奏し、披露する”というものだ。今までほとんど過去を振り返ることなく、前だけを向いて突き進んできた彼らにとってこれほどチャレンジングな試みもないだろう。しかしせっかくのアニバーサリーイヤー、ファンの望みに応えたい。そんな想いで自らの背中を押したのだと思う。今、このタイミングでそこに挑むことがこれからのUVERworldに確かな何かをもたらすだろうという予感も働いたのかもしれない。久々に生で味わう「Colors of the Heart」や「Roots」、「ハイ!問題作」に「GROOVY GROOVY GROOVY」と次々に畳み掛けられる楽曲たちのどれもが懐かしさを凌駕して瑞々しく、当時にはなかった説得力さえ帯びて刺さってくるのに目を見張ってしまった。

「10年前、全然、客のいないライヴハウスで俺たちは次にやるこの曲をやっていた。そのときに観に来ていた今のレコード会社の社長や社員たちが、この曲を聴いて俺たちに未来を感じたんだよ。想像してみてくれよ。それがもし、あなたたちだとしたら初めて観るこんなインディーズバンド、どう思う?俺たち、がむしゃらにこの曲をやって、そして今日のこのチャンスを掴んだんだよ」

そうTAKUYA∞が語りかけて放たれた「CHANCE!04」にこれぞ白眉と唸らされた。最新シングル「I LOVE THE WORLD」のカップリングに収録された、「CHANCE!」の原曲とも呼ぶべきインディーズバージョンだ。冒頭を歌って続けざまに「どうも初めまして!俺たちがUVERworld、よろしくどうぞ!」と朗々、声を張るTAKUYA∞。イキイキと強い瞳はきっと楽曲同様、13年前そのまま変わっていないのだろうと思える。「Colors of the Heart」以降、ずっと持ち場に下がっていた誠果もステージ前方に飛び出てきて、サックスの音色を響かせた。そんな誠果をTAKUYA∞は誇らしげに指で示しては「結成した15年前から俺のサックスはコイツなんだよ!」と叫ぶ。もしも10年前に観たとしたら、間違いなく目の前がみるみる開けていっただろう。可能性の塊が輝いていると思ったはずだ。でも、それは今のUVERworldに感じる確信ときっと同じだという気もする。

横浜でも披露された“このコードでこの歌も歌えるんだぜ大会”ではクリスマスならではの1曲、山下達郎「クリスマス・イブ」がオーディエンスをうっとりとさせ、「「恋するフォーチュンクッキー」はやらない!」と言いながら同じAKB48「ヘビーローテーション」をお見舞いするという変則ワザで沸かせた。銀テープが弾けて演奏にまばゆさを添えた「LIFEsize」も、<輝いていたいね><輝いていようね>と約束を交わし合うように1万3千人のシンガロングが空間を震わせた「WANNA be BRILLIANT」も、とても綺麗で涙腺が緩む。それでも。やはりUVERworldは最新型が圧巻だった。「I LOVE THE WORLD」からの終盤戦に、これを待っていたと素直に血がたぎる。

「UVERworldの過去の音楽を愛し続けてくれてありがとう。みんなが求めてくれなかったら、こういうツアーはできなかったと思う。でも俺がはっきり言えるのは今のUVERworldが一番好きだ。そう言えることが幸せだと思っている。過去の楽曲たちを否定するわけじゃないんだよ。ただ、今やっと自分たちの言いたいことと音楽と、そこに乗っかるメッセージ、そういうものが全部ひとつに繋がって、本当に楽しくなってきたところなんだ。だから俺はもうしばらく新しい自分と今の自分で勝負していきたい。まだまだ歌いたいメロディがあって、言葉があって、それを伝えたい人たちがいるから」

本編最後に口にしたTAKUYA∞の真摯な想いは武道館の全員に必ずや届いたことだろう。1万3千人が心をひとつにして歌った「Ø choir」がそれを証明していた。

普段の彼らならばアンコールはしない。けれど今日という日はやはり特別だ。「セルフアンコールいきます!」と再びステージに現われるや「哀しみはきっと」、そして「在るべき形」を披露。UVERworld、そして彼らの楽曲を愛する者にとってこれ以上にないプレゼントだろう。

「ありがとうございました。UVERworldにとって最高のクリスマスになりました。あなた方にとっても最高のクリスマスでありますように!必ずまた来年も」

そうきっぱりと告げてステージを降りるTAKUYA∞。2時間半にも及ぶ最高のクリスマスが幕を閉じた。

写真/鳥居洋介 文/本間夕子

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