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  • 2015.10.06

【インタビュー】HYDE、HALLOWEEN PARTY&DOLLSを語る「今年も期待を裏切りません」<BARKS>

VAMPS主宰による国内最大級のハロウィンライヴイベント<HALLOWEEN PARTY 2015>が今年も10月17日および18日に兵庫・ワールド記念ホールで、10月23日、24日、25日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催される。出演アーティストのスペシャルな仮装やパフォーマンスは同イベントの見どころのひとつであり、加えてオーディエンスの仮装もハンパない。客席に出演者が紛れこんでいても気づかないかもしれないぐらい会場全体がハロウィン一色に埋めつくされる景色は壮観ですらある。

そんな<HALLOWEEN PARTY>にのみ登場するのが、亡霊たちの精鋭が集まったスペシャルバンドHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAだ。今年も各日程に出演するアーティストに加え、明希(シド)、達瑯(ムック)、Tommy heavenly6、ROLLY、分島花音、Shinya(DIR EN GREY)、YUKI(DUSTER-3、Rayflower)、青木隆治らが参加する予定だ。そして、2012年にHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA名義でリリースされたのが、HYDEが書き下ろしによるイベントのテーマソング「HALLOWEEN PARTY」である。

毎年、何らかの形でリリースされているこの楽曲が、今年はHYDEプロデュースのもと、演技派として注目を集める渡邊このみをはじめとした小学生ユニットHALLOWEEN DOLLSによってカヴァーされた。オリジナルとは少々異なるアプローチと振り付けで、10月7日にHALLOWEEN DOLLS名義の「HALLOWEEN PARTY」としてリリースされる。「いつか子供たちだけで、この曲を歌ってほしかった」と言うHYDEに「HALLOWEEN PARTY」のキッズヴァージョンを制作した意図について、また、目前に迫った<HALLOWEEN PARTY 2015>の見どころについて、すべてを本音で語ってもらったロングインタビューをお届けしたい。

「これは完璧なヴォーカルなんですよ」「僕が欲しかったのは子供のあどけない声や歌い方だったんです」

──恒例のVAMPS主宰ハロウィン・イベント<HALLOWEEN PARTY 2015>が間近に迫ってきていますが、これに先がけて10月7日にはもはやイベントのテーマソング「HALLOWEEN PARTY」を、HALLOWEEN DOLLSがカヴァーしたシングルがリリースされますね。ミュージックビデオを見せていただきましたが、めちゃめちゃかわいかったです。
HYDE かわいいですよね。
──この曲のカヴァーをHYDEさんがプロデュースすることになったいきさつから教えてもらえますか?
HYDE まず、振り返ると僕ら、ずっと<HALLOWEEN PARTY>と題した公演を開催してきているんですが、日本にはハロウィンで歌える曲って意外と少ないんです。当初、かなり探したんですが、「ホネホネロック」とか「ゴーストバスターズ」しかなくてね(笑)。「The Nightmare Before Christmas」はカッコいいんだけど、英語だし、ちょっと歌えないなと思って。“これは何とかしなければ”と作ったオリジナル曲が「HALLOWEEN PARTY」なんですよ。
──<HALLOWEEN PARTY 2011>で誕生して翌年の2012年にはHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAによってCDがリリースされていますよね。
HYDE そうなんですよ。その後も毎年、何らかの形でリリースしたいという話になって、2014年はミュージックカードという形でリリースしたり、僕だけの声で全パートを歌ったヴァージョンも発表したんですが、その中の1つとして「ぜひ、子供たちだけで歌ってほしいな」って前から考えていたんです。
──以前から温めていた企画なんですね。そもそもアメリカでのハロウィンは子供たちが魔女やお化けに仮装してお菓子をもらったりする風習として定着してますもんね。
HYDE そう。「子供だけでやったら、すごくかわいいだろうな」と思ってたんです。ただ、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの時もそうだったんですけど、みんなのスケジュールを合わせてレコーディングやミュージックビデオを撮影するのって、けっこう難しいんですよ。ハロウィンは10月だけど6月ぐらいから動かないと、とてもじゃないけど間に合わない。去年もやろうとしたんだけどできなくて、今回、やっと間に合いました(笑)。
──念願の企画だったんですね。ミュージックビデオのアニメーションや振り付けも夢があってかわいいものに仕上がってます。HYDEさんがプロデューサーとしてリクエストしたことは?
HYDE 念願ではあったんですけど、最初はプロデューサーとして自分の名前は出したくなかったんです。作るんだったら子供用のかわいらしい楽曲にしたかったし、僕の影はなくして、世の中の子供たちが「HALLOWEEN PARTY」を好きになってくれたらいいなと思っていたので。ただ、実際に着手したら自分の美意識が出てきて、“こうじゃない”とか“こうあってほしい”っていう気持ちがわいてきたんですよ。
──作品として?
HYDE 要はただ単に子供が歌った曲にしたかったわけじゃないから、“もっと、こうしたらかわいいでしょ”とか“もっと、こうしたら面白くなる”っていう想いがどんどん増えてきたんですよね。そうこうしている内に“これはプロデューサーじゃないとおかしいな”って自分の中で思いはじめて、最終的に堂々と“この曲は自分の作品だ”って言えるところまで行き着いたので、今のような形にしたんです。
──具体的にどんなふうにしたかったんですか?
HYDE まず、楽曲に関しては歪みをなくして、ロック色を消したかった。もともと入っていたオーケストラを使って、子供らしいディズニー感を残したかわいいサウンドにしました。あと、一番重要だったのは子供の声質。上手に聴かせたいなら歌を習っているような小学校高学年の女のコたちが歌えばいいんです。でも、低学年の子たち独特の舌ったらずな感じの声が僕にとってはマストだったんです。リズムはちゃんと取れてるんだけど、ピッチがちょっとズレてるぐらいのかわいい声。ビシビシ、キマってもつまらないんですよね。
──子供なのに歌うまいねっていうんじゃなくてね。
HYDE そうそう。僕はそこは求めていなかった。ニュアンスが出ればいいなと思っていたので、これは完璧なヴォーカルなんですよ。
──つまり、声質や歌い方に一番こだわったと?
HYDE そうです。彼女たちには本物のヴァージョンのデモテープを渡していたので、みんなTommy(Tommy february6 / Tommy heavenly6)の真似して歌ってたんだけど、「それは違うんだ」と。僕が欲しかったのは子供のあどけない声や歌い方だったんです。ネット上では“こんなにヘタでいいの?”っていう意見もあるんですが、「うまくてどうするのよ」と。うまいのが聴きたかったら、僕の歌を聴いてよって話なんですよね。でもね、わかってくれる人は絶対にいますよ。僕みたいなマニアが(笑)。
──はは。マニアになっちゃってますが。
HYDE ははは。絶対にいますよ。“ちょっと舌ったらずなところがいい”とか“息継ぎがかわいい”とかね。そういうところを聴いてほしいですね。
──ダンスも思わず真似したくなるような振りで。
HYDE そうそう。振り付けは今をときめく“えんどぅさん”という方に、「僕らのヴァージョンをもうちょっと単純にしてください」ってお願いしたんです。2種類のダンスが存在することになったんだけど、僕らのダンスと子供たちのダンスを同時に踊ってもおかしくないものになってるんですよ。子供たちにはシンプルで跳びはねる感じの踊りをしてもらってるから、誰でも簡単にお化けダンスができるっていう。

「毎年、恥ずかしい想いしてやってるんですよ。ホントにみんな行かないでください(笑)」

──さっき、ネットでの意見の話をしてくれましたが、中にはHYDEさんがHALLOWEEN DOLLSのプロデュースを手がけることに肯定的ではない人もいるとか。ほかにはどんな意見があるんでしょうか?
HYDE 例えば、“こんな軽々しいことはしてほしくない”っていう意見だったり。
──アイドルのプロデュースみたいなことはしてほしくないっていうことなんですかね。
HYDE SNSの意見とかは、参考のために傷つかない程度に見るようにしてるんだけど、“そうか。わかってくれない人もいるんだな”とは思いましたけどね。僕に対して、“こういうことをするアーティストじゃない”と思っている人もいるみたいですね。“中島美嘉ならいいけど、HALLOWEEN DOLLSはロックじゃないじゃん“なんでしょうかね。BARKSのインタビューとか、こういう場で自分の意志を表明しようと思ったのは、このまま肯定派と否定派の言い合いに発展しないためにも、僕の意思を話しておいたほうが健全かなと思ったからなんです。言っておきたいのは僕は面白いと思ったものは何でもやりたいんです。だいたい将来は民芸屋さんやりたいと思ってるぐらいなんですよ。木彫りの熊とかウサギとかを創りたいんです(笑)。
──彫りたいんですか?
HYDE そういう人なんです。自分が面白いと思ったことや楽しいと思ったことがやりたいんです。今回のプロデュースも、その内の1つで楽しかったし、最高の仕事だった。VAMPSのようなハードロックもやりたいし、L’Arc~en~Cielのようなエンターテインメントもやりたい。俳優もやったしね。
──映画にも出演しましたしね。好奇心のおもむくままに活動していきたいっていう?
HYDE 中には“ロックバンドやってるのに、俳優やるなよ”っていう意見の人もいるし、“L’Arc~en~Cielやってるのに、VAMPSやるなよ。バンドは1つにしなさいよ”っていう意見の人もいるだろうけど、価値観は人それぞれじゃないですか。そこには合わせていられないので、意見はありがたく聞くけどアーティスト(芸術家)は僕なのであって、自由であるべきだと思います。面白いと思ったらシルバー世代ヴァージョンだってありえるかもしれないし。
──シルバー世代ヴァージョン!
HYDE おばあちゃんたちで。“もうすぐハロウィン”みたいな曲(笑)。
──でも、確かにイメージってありますからね。私も今の“木彫りの熊発言”にはビックリしたし。
HYDE 案外冗談じゃないですけど(笑)。
──ちなみにHALLOWEEN DOLLSは<HALLOWEEN PARTY 2015>には絡んでくるんですか?
HYDE そうなればいいなと思ってます。
──一緒に踊る姿も見られますかね。
HYDE もし出てくれてたとしても一緒にはムリですね。彼女たち、かなり早い時間に帰ってしまうので。小学生ですから(笑)。
──年齢的にね。ちなみに「HALLOWEEN PARTY」のサンプルCD&DVDは申し込みをすれば全国の幼稚園、保育園に無料でプレゼントされるんですよね。
HYDE そうなんですよ。最初に話したように、僕がうんぬんというよりも子供たちが歌って踊れるハロウィンソングであってほしいと思っているので。最終的には子供たちが「HALLOWEEN PARTY」で踊って遊んでくれて、あるとき、子供たちが怖いお兄さんたちもこの曲を歌ってるのに気づいて、「あれ? 同じメロディの怖いヴァージョンがあるよ」って驚いてくれたら嬉しいですね。
──それと、『HALLOWEEN PARTY CAFE 2015』と題して原宿に期間限定のCAFEもオープン(9月18日~10月25日)されていますが、今回のこだわりは?
HYDE 一番の目玉は会場でしか見られない映像が流れていることですね。<HALLOWEEN PARTY>って、映像に残していないんですよ。なぜかというとDVDになると、その日のライヴが会場に来たファンだけのものではなくなってしまうから。僕自身も映像に残るのであれば、正直、女装とかしたくないですからね(笑)。その瞬間だけで見られるだけならアホなこともしますけど、それが世に残るのは嫌なんです。例えばゴールデンボンバーだって映像に残るのであれば、肛門は見せられないと思うんですよね(笑)。それが僕、<HALLOWEEN PARTY>のいいところだと思ってるんです。
──その場限りの、年に1度のパーティっていうね。
HYDE 一期一会のスペシャルナイトですよね。しかも、その日、1日のためだけに出演アーティストのみなさんがリハーサルをしてくれて、その日限りの衣装を着てくれる。ホントに特別なイベントなんですよね。話は戻りますが、CAFEではVAMPSに限ってですが、歴代の<HALLOWEEN PARTY>の演出や僕らの仮装が見られるのが最大の魅力ですね。ライヴ会場でサービス映像としてスクリーンに流したものが見られるんですが……正直、僕としては行ってほしくない。
──えーっ!?
HYDE だって毎年、恥ずかしい想いしてやってるんですよ。ホントにみんな行かないでください(笑)。
──そんなこと言ってもダメです。
HYDE 頼むからCAFEでは目を閉じて、見ないふりをしていてください(笑)。

「ちゃんと萌えも用意してますよ(笑)確実にスケールアップしてますから、去年を超えます」

──リハーサルの話が出たところで、いつも<HALLOWEEN PARTY>の出演者はどういうふうに決めているんですか?
HYDE 基本的には僕の友達、それとスタッフが探してくれた人たちですね。スタッフが声をかけてくれて、去年、初めて出演してくれたももクロちゃんとかホントにすごかったですね。
──エネルギッシュでした。
HYDE 幕張メッセで彼女たちが客席を走り回ったのを見た瞬間に、“あ! こういうこともできるんだ!”って思ったんですよ。僕ら、客席に降りたらいけないって決めつけてるというか、頭が凝り固まっちゃってるんですよね。スタッフに「降りたりできるの?」って聞いたら、「会場によってはできるところもありますよ」って言われて「なるほど~」って。それがキッカケで、みんなでフロアを大行進するようになったんです。身内だけで開催していたら気づかなかったことも、新しい血が入ってくることによって、どんどんイベントが活性化されていく部分がありますね。
──ちなみに今年初出演するのは、GACKT presents 神威♂楽園、MY FIRST STORYとでんぱ組.incと?
HYDE あと、ナイトメアですね。MY FIRST STORYとか、どんな仮装するのか見てみたい。GACKT presents 神威♂楽園の人は一筋縄ではいかないだろうから、かなりかき回されそうで今から心配しています(笑)。
──確かに(笑)。仮装は<HALLOWEEN PARTY>の醍醐味ですからね。ちなみに今年のHYDEさんの見どころは?
HYDE 今年も期待を裏切りません。ちゃんと萌えも用意してますよ(笑)。萌えとエンターテインメント。確実にスケールアップしてますから、去年を超えますよ。
──<HALLOWEEN PARTY 2014>も宙を飛んだり、度肝を抜かれましたけどね。
HYDE “もう、これ以上はムリ! 考えられない”っていつも思うんですけど、なぜか今年もうまくいきそうです。
──乞うご期待ですね。夏の<BEAST PARTY>にしてもそうですけど、HYDEさんは、日常とは違う空間を作り出す名人なのかもしれないですね。
HYDE なんかね、ハロウィンって日本の文化に合ってると思うんですよ。日本人って仮装願望があるんですね。海外のディズニーランドに行ってもあんなに耳カチューシャつけてる人たち、いないですから(笑)。
──それは初耳、逆に驚きでした。
HYDE きっと日本人って変身したいんですよ。そういう場所に行かないと恥ずかしくてできない。だけど、<HALLOWEEN PARTY>なら、普段は絶対に着れないような服が着られちゃう。しかも主宰がVAMPSだから不良も若い高校生の女のコも遊びに来られる。
──確かに。日本人が仮装が好きっていうのはイベントをやり始めてから気づいたことなんですか?
HYDE そうそう。最初はクラブチッタで身内だけでやっていたのに、どんどん規模が大きくなって。「幕張メッセ? そんなに人が集まるの?」って(笑)。だったら、昼から夜まで遊べるようにしようって。せっかく仮装して来るのに2~3時間で終わったらかわいそうだと思うから、1日中、その格好でみんなで写真を撮りあったり、場内を歩きまわったりして楽しんでほしいと企画したんですけど、ホントに昼の12時ぐらいから、みんな来て楽しんでます。
──年齢層も広がってきているのでは?
HYDE どうだろう。かわいい女のコしか見てないからね(笑)。
──野郎を見てもね(笑)。
HYDE ははは。仮装のクオリティは年々上がってきてますね。HALLOWEEN COLLECTION(一般参加による仮装ファッションショー)も凄すぎて選びようがないぐらい。クオリティが高いのは当たり前で、いかに誰もやっていないことをやるかが重要になってきていますね。
──今年も楽しみにしています。
HYDE 期待していてください。

取材・文/山本弘子logoR_BARKS

 

 

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