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  • 2015.09.23

【インタビュー】林遣都 俳優が“戦う”上で必要な武器とは? “意識高い系”男子が見せた役者魂

役者が一風変わった役を演じるのは、その俳優の力量が一層問われることでもある。風変わりな役を演じることが多く、それをすべて自分のモノにしてしまうのが林遣都だ。9月16日にDVD が発売されるドラマ『その男、意識高い系。』(NHK BSプレミアム)でも、反省も後悔も成長もせず、実際にいたら相当、鬱陶しい男を好演してみせた。そんな彼が、演じる上で大切にしていることとは何なのか?作品の見どころと共に、彼の役者魂に迫ってみた。

文/松木智恵

愛すべきキャラクター・一条ジョーが与えた自身への影響とは?

――ドラマ『その男、意識高い系。』(NHK BSプレミアム)で演じる一条ジョーは反省しない・後悔しない・成長もしない、なかなかまともな会話が成立しない新入社員。これまでに林さんが演じてきた役柄とはガラッと変わっていてとても新鮮でしたが、ご自分ではこの役がどんな位置付けのものになったと感じていますか?

 チャンスだなと思いました。確かにこれまでほとんど触れてこなかったジャンルの人間と言いますか、新しいキャラクターだった気がしたので。それに原作が無いオリジナルのお話で誰も見たことがない人物だったので、一からいろんな意見を出して作っていけたことも良かったというか。この人間をすごく説得力があるおもしろい人間として見せたい!と思って演じていたので、今でも自分の中ではとても大事な作品として残っています。またお話があればいつでも戻りたい役、そして愛を感じる作品ではあります。

――すごく楽しそうに演じられているなぁというのは画面を通しても伝わってきました。

 結構、何でもアリだったので、すごく楽しかったです。監督やスタッフの方々もとても仲が良くてひとつの方向にみんなで進んでいるという実感がありましたし、「ジョーくんがそうやるなら信じるよ」みたいな信頼関係もしっかりとあったので、毎日がとても幸せでした。ジョーは観る方によっては“こんな人いないよ”って思う人もいるだろうし、一方で作品自体には現実に起きそうな要素がたくさん組み込まれていますし。僕としては「どう観てくれてもいいですよ」と思える作品で、だからこそ何でもアリのインパクトのある人物として残したいなと思って演じた部分があります。

――忘れられないシーンはありますか?

 最終話で、駿河太郎さん演じる二宮とジョーがぶつかる場面です。太郎さんとは私生活でもすごくお世話になって慕っている先輩の一人なんですけど、この人とだったら本当にリアリティーのあるケンカができるんじゃないかなと思って。実際に太郎さんとも「全力で『クローズZERO』ばりのケンカをしましょう」って話をしました。絶対に嘘みたいなシーンにしたくなかったので、けっこうボッコボコにぶつかりあって。オンエアではその中にスローモーションでのコメディチックな部分も流れていて、本当にいろんな要素が詰め込まれた、僕の中でもかなりお気に入りのシーンになりました。

気持ちを武器に立ち向かうのが自分流 同世代の俳優を気にした過去も告白

――林さんが演技をする中でいちばん大切にしてことは何ですか?

 気持ちを込めることですかね。この仕事はとんでもない芸歴を持った方々と同じ立ち位置に立ってお芝居でぶつからなきゃいけない場面が多々あるわけで、そうしたときに臆せずに立ち向かうためにも、自分がちゃんとその役の気持ちになっていなきゃいけないなと思っています。本当に怖い瞬間もいっぱいあるんですけど、「この役はこうだ」という気持ちを武器にしていれば怖いものは無いんじゃないかなって。もちろんほかに必要な要素はたくさんありますけど、最終的に自分が信じるのはその部分です。

――そう思うようになったのはいつから?

 具体的にはわからないですけど、デビューしたての10代の頃はスポーツ映画への主演が多かったので、とにかく撮影前にみっちりとその道のエキスパートの方に指導してもらう時間が多かったんです。高校時代の放課後はほとんど映画のためのトレーニングに費やしていたというか。僕に必要だったのは演技力よりも何よりも、まずは最低限の説得力を持つ動きができることだったんですよ。それが自分の原点だったこともあってか、今も“役作り=最低限の説得力”と考えている部分があります。それを武器にして立ち向かう度胸は本当に自分の中で大事にしています。絶対に逃げちゃダメだ、下手でもいいからコミュニケーションを取って臆せずに立ち向かわないと同世代の俳優の中でも差がついてしまう……と考えていた時期もありました。

――自分がもしも立ち向かうならと想像するだけで怖かったです……。

 そうなんですよね。収録外や本番中でも関係なく、怖い瞬間って本当にいっぱいあって。お芝居に対してガンガン言ってくる役者さんもいますし、「そう来るか!」みたいな大ベテランの方も多いですし。そういうとき、いかに「いや僕は自分の役の中でこう思っていたので」と監督、スタッフ、ほかのキャストの誰よりも自分が演じる役に自信を持って対応できるか……。戦いですね。

――林さん自身が先に仕掛けることもあります?

 全然ありますよ。今回の『その男、意識高い系。』なんかは特にそうしなきゃいけないポジションではあったので、相手役の伊藤歩さんにどんだけ嫌われようが後で何を言われようが、鬱陶しがられるのみ!と思ってやっていました。本当に突発的なことを何度も何度もやらせてもらった記憶がありますね。勝手に抱き寄せてみたりとか(笑)。

――何だかんだと憎めないのがジョーの不思議な良さではありますが(笑)。

 ジョーは常に後悔のないように生きていく人間なので、結果的に成功しようが失敗しようが、何かしら誰かに影響を与え続けるような人なんだと思います。きっと“明日からこういう生き方もありかな”“自分の決めたことを突き進んでいってもいいかもしれない”って思わせてくれる作品だと思うので、ぜひ観ていただきたいです。

――最後に“スマイル”が取り柄のジョーにかけて、最近笑顔になったエピソードを教えてください。

 なんだろうな……あ!2、3日前に父親と会っていたんですけど、彼はすごくおもしろいんですよ。仕事の関係で中国やアジア系の場所へ頻繁に行くことがあるんですけど、その時においしい小籠包のお店があるから連れていきたいと思って行ったら、いきなり全部のメニューを中国語で読みだして。多分、息子に中国後が話せることを自慢することで“俺、国際的だぜ”って見せたかったんでしょうね。その“中国は俺のテリトリーだ”みたいな感じに大笑いしちゃいました(笑)。普段から常に何かに挑戦していて、それこそジョーの成長したバージョンのような人なんですけど、それがすごくカッコ良くて。いろんな伝説を持った……一緒にいるとおもしろいです。全部話すとかなり長くなるので、いつかまたそのお話ができる機会があれば、ぜひ(笑)。

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