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  • 2015.09.06

【ライヴレポ】UVERworldの新たな決意表明!“結成50周年”を叫んだ最高の一夜!!

笑顔と感謝と約束と、そして何度も何度も繰り返しTAKUYA∞が叫んだその言葉通り、1曲目の最初の一音が鳴った瞬間から全力を尽くして駆け抜け切ったゴール後の余韻に至る隅々にまで“最高!”が満ち溢れていた。ステージの6人とこの日集った1万人が一丸となって、全員で作り上げた最高のライヴ。大切な仲間同士だからこそ奏でられた最高の音楽。バンド結成15周年でありメジャーデビュー10周年というダブルアニバーサリーを祝うにこの上ない夜であり、同時に次の未来に向かって足を止めることなく、ひたすら走り続けんとする彼らの意志を改めて見せつけられた夜でもあった。

7月よりスタートしたツアー『UVERworld LIVE TOUR 2015』の後半戦を派手に飾る6本のアリーナシリーズ、すなわち東京・国立代々木競技場第一体育館4Days&兵庫・神戸ワールド記念ホール2Days。うち“結成15周年&デビュー10周年記念LIVE”と冠された9月2、3日の代々木、および12日の神戸の計3公演の2日目だ。

初日に続いてこの日も場内は満員御礼。ステージ上方のスクリーンに映し出された現在時刻が開演予定の1分前を切るや、歓声のボリュームがグンと跳ね上がる。自然発生的に起こるカウントダウン、一斉にほとばしる歓喜。6人が勢揃いしたステージから塊のごとく放たれた唯一無二のUVERworldサウンド、その鬼気迫る熱と圧にあっという間に飲み込まれてしまう。いつにも増して図太く、それでいて鋭く研ぎ澄まされたアンサンブルには彼らの歴史の厚さや重みがそのまま反映されているに違いない。実に3年ぶりとなる今回の代々木競技場第一体育館、久々に帰ってきた大舞台の実感を彼ら自身も思い切り味わおうとしているかのように、TAKUYA∞のみならず、克哉、信人、彰、誠果の4人も横に長いステージを上手から下手まで自在に動き回ってはオーディエンスを容赦なく煽る。そんな5人の背後を守るのは真太郎。一打一打、まるで砲弾みたいに客席に投げ込まれていくのが目に見えるほどにダイナミックだ。

前述の通り、神戸まで続くシリーズゆえ、ここで仔細は書かずにおくが、空間を隈なく渡る幾筋ものレーザービーム、スタンド席も最後列まで一面を埋め尽くして色とりどりに瞬く光の絨毯、曲によって切り替わる映像やスクリーンにアップで切り取られるメンバーの瞬間瞬間の表情など視覚的要素に加え、アリーナサイズならではの演出には終始、心躍らされた。けれど、何より目を見張ったのはどれだけ会場の規模が大きかろうと、薄まるどころかむしろ濃く、いっそう立体的になるUVERworldの生身の存在感。歌が宿したメッセージ、演奏に託された想い、それらがかっちりと噛み合ったときに生まれる途方もないエネルギーが彼らの音楽であり、ライヴの揺るがぬ軸なのだ。

アニバーサリーライヴでありながら、まったくもって回顧的ではないセットリストも実にUVERworldらしい。「過去の曲に頼らず、まだもう少し俺たちは今の自分たちで闘っていたい。今は新しいものを作って、新しい音楽の現場を沸かしていたいんだよ。今の俺たちは間違ってないって信じていたいから」とTAKUYA∞が真摯に胸の内を伝えるや、大喝采を送って沸くオーディエンス。そうしたニューエスト・イズ・ベストの気概は事実、最新シングル曲で大いに発揮されていた。リリースからまだ10日も経っていないはずなのに「I LOVE THE WORLD」も「PRAYING RUN」も観客のほとんどが一緒になって大声で歌っては跳ねる。バンドの演奏、パフォーマンスもまだ披露して日の浅い曲(何せ、この日で2回目だ)だとは思えないくらいカッチリと噛み合って楽曲のポテンシャルをさらに増幅させているのだからすごい。

「結成15周年、デビュー10周年、一緒にお祝いしてくれて本当にありがとうございます。結成に関しては50周年までみんなとお祝いできるように頑張るから。いや、“頑張って”じゃないな、楽しんでいくよ。だって、やめる気ないからね。俺の夢は一生、UVERworldをやっていくこと。だから、みんな心配しなくていいよ。何が起ころうとずっとUVERworldをやっていくから、安心してついてきてください」

ラストの曲を前にTAKUYA∞はそう言い切った。おそらく他の5人だって気持ちは同じはずだ。そうはっきりと誓いたくなるくらいの確かさがこのライヴにはあった。最強の幸福感を残して、ステージを降りた彼ら。これで終わったとして何も不足はない。もとよりUVERworldのライヴは基本的には本編完結のスタイルだ。だから通常、アンコールはない。しかし、この日は違った。

「帰ってきたぞ!」

再び登場したメンバー、TAKUYA∞の咆哮が轟く。

「やり忘れた曲があるからさ、やって帰っていいですか!」

誠果のサックスが天を衝き、怒濤のごとくなだれ込んだ「IMPACT」。もちろんオーディエンスも爆発的に盛り上がる。それがまさか本当に本編でやり忘れた曲だったとは。演奏後、TAKUYA∞の正直な告白にその場の全員が大喜びで笑い転げた。つまりはそれくらいやり切ったと思えるライヴだったということだ。そうして、これが正真正銘のアンコールだと言って彼らが1万人に贈った最後の曲が「MONDO PIECE」だった。隣同士、肩を組んで揺れる列もあれば、一瞬たりと見逃すまいと涙の溜まった目を必死に凝らす女の子もいる。聴き方、感じ方はそれぞれでも気持ちはひとつ、心から思える一体感がこの瞬間、この場所にはあった。

文/本間夕子

※写真は9月2日公演のものです。

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