• ミュージック
  • 【『LUNATIC FEST.』2日目】「また必ず会おうな!」最高、最狂のロックフェスでLUNA SEAが掲げた決意表明!
CONTENTS
Home
  • ニュース
  • 2015.07.05

【『LUNATIC FEST.』2日目】「また必ず会おうな!」最高、最狂のロックフェスでLUNA SEAが掲げた決意表明!

LL60.TANABE NO23815

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音の切れ味に度肝を抜かれてしまう。前夜、声帯の炎症で痛々しく枯れていたRYUICHIの歌声も艶やかに復活しており、心底安堵。「SUSPICIOUS」「SHADE」と連投し、緻密でタイトなアンサンブルとサイケデリックな幻惑感で、一気に観客を異世界へと誘った。

MOONのトップバッターは凛として時雨。TK(Vo&G)のギターのサウンドメイクやピエール中野(Dr)の歌心溢れるドラミングにはLUNA SEAからの影響を明白に感じ取ることができた。ミクスチャーバンド・ROTTENGRAFFTYのアクトには、“俺たちの兄貴!”とJが呼び込まれ「This World」で共演。「夢を現実に変えてくれたSLAVEたち、ありがとう!」とNOBUYA(Vo)は感無量な様子だった。叙情性を湛えたダンサブルなエレクトリックビートで空気を塗り替えたのは、元SOFT BALLETの森岡賢と藤井麻輝の新ユニットminus(-)。『エクスタシー・サミット』を彷彿とさせた初日に対し、この日は『LSB』(1994年に開催された伝説的ライヴツアー。LUNA SEA、SOFT BALLET、BUCK-TICKが共演)のキャストがほぼ勢揃いしていたことになる。しかし、どのバンドもノスタルジーに浸るのではなく、進化した最高の“今”の姿を示していたことが尊く、素晴らしいのだ。

Jがローディーを務めていた大先輩ヘヴィメタルバンド・AIONのアクトには、まるで過去を再現するかのように、Jがローディーに扮して楽器を受け渡す場面も。また、土屋昌巳が率い、ISSAY(Der Zibet)がボーカルを務めるKA.F.KA は、漆黒のベルベットのような艶やかなサウンドで魅了。土屋を師と仰ぐSUGIZOを迎え、「Transmission」(Joy Division)のセッションを繰り広げた。暗黒美を湛えたミクスチャーロックで3万人を掻き混ぜたのはMUCC。逹瑯(Vo)は、『LUNATIC TOKYO』(東京ドーム)におけるRYUICHIのMCを再現して湧かせた(実は2度目だとか。初回は初ライヴ時)。続く[Alexandros]は真っ直ぐなロックンロールを叩きつけ、問答無用のカッコよさを見せつける。庄村聡泰(Dr)は真矢の元弟子であり、師弟対バンが実現した日でもあった。

アーティストの夢が叶う場面に我々は証人として立ち会いながら、フェスは折り返し地点を迎え、GLAYが登場。「OK、幕張行くぞ!」というTERU(Vo)の煽りを合図に、「HEAVY GAUGE」でシリアスに幕開け、意表をついた。続く2曲目は再び意表をつき、言わずと知れた大ヒット曲「誘惑」を放つ。TERU、TAKURO(G)、HISASHI(G)、JIRO(B)が横一列に並ぶサビの光景は壮観。メンバーも笑顔、観客も笑顔である。ポップなスカナンバー「微熱A(※←○で囲む)girlサマー」で会場をGLAY色に染め切ると、MCでTERUは、初日も来場していたことを明かし、「YOSHIKIさんの涙、ヤバいよね!号泣しました。感動するのもいいし、楽しいのもいい。体で感じられる曲を選んできました。LUNA SEAの影響を色濃く受けている、20年くらい前の曲を聴いてください」と語り、「月に祈る」を披露。続けて畳み掛けたのは「口唇」。歓声が弱まる隙は一瞬もなかった。

続くMCでHISASHIは、GLAYが21周年に突入していることを語り、上京当時を振り返りながら、「1枚のCDに出会いました。そのアルバムタイトルは『LUNA SEA』。僕は一瞬にして虜になりました。“早くこんな風になりたいな”と。今日はそのアルバムから1曲」と予告。「SUGIZOさんは、今回のフェスを誘いに僕らのライヴ(※昨年の仙台公演)まで来てくれました。YOSHIKIさんも、千葉のライヴハウスまで観に来てくれました。真っ直ぐで淀みのない先輩のレーベルからデビューできて、良かったと思いました」と真剣に語り、LUNA SEAの「SHADE」のカバーへと突入。TERUは髪を掻き上げながら、いつにない妖艶な表情を浮かべて歌唱し、JIROも前傾姿勢でノリにノッた熱いプレイを見せる。「幕張~!かかってこーい!」(TERU)と煽ると、「彼女の“Modern…”」へ。観客のヘッドバンギングは風を巻き起こす勢いだ。間髪入れず、「TILL KINGDOM COME」を投下。最新アルバム『MUSIC LIFE』に収められ、先日東京ドームでファイナルを迎えた全国ツアーを経て、新たなアンセムとして育ったロックナンバーである。最後は、「このフェスに参加させてもらったのも、僕らのヒーローたちのお蔭」との言葉から新曲「HEROES」を届け、幸せなオーラで会場を満たしながら、ステージを去った。

興奮冷めやらぬ中、SHINEステージに移動すると、D’ERLANGERのアクトがスタート。INORANがゲストとして登場すると、敬愛して止まないCIPHER(瀧川一郎/G)に跪き、kyo(Vo)とハグ。「この素敵な祭りに捧げたいと思います。バラ色の人生を!」(kyo)との言葉から、「LA VIE EN ROSE」へと雪崩れ込む。センターでギターソロを弾くINORANに後ろからkyoが絡みつくと会場は歓喜。また一つ、奇跡を目撃した瞬間だった。

MOONステージに姿を現した途端、闇の密度をグッと高めたのは、BUCK-TICK。ミラーボールが眩しく輝く中、「独壇場Beauty」でその世界の扉を開いた。四つ打ちのダンスナンバーを畳み掛け、熱気で温度は上がっているはずなのだが、心なしか冷気すら感じるのはなぜだろう……?メロディーはポップだが、ひとたび櫻井敦司(Vo)が歌えばそれらはすべて禁断の調べ。指先の動きからシルクハットのあしらいまで、一挙手一投足が絵画のような美しさである。今井寿(G)の音色は変態的に歪み、BUCK-TICK節としか表現し得ない楽曲の数々を披露。視覚、聴覚の両面で観客を惑わし、幕張メッセを魔境に様変わりさせていた。代表曲である「悪の華」などは一切封印した大胆なセットリストだったが、初見の観客を虜にするのに充分な内容だったはず。「ICONOCLASM」にはなんと、Jが飛び入り参加。ベースプレイはもちろん、櫻井とボーカルを交互に執ってはキッズのような清々しい笑顔を見せると、会場はもちろん、これ以上ないほどに湧き立っていた。

いよいよ大トリのLUNA SEAが登場。最新アルバム『A WILL』に収められた「Anthem of Light」で華々しく幕開けた。特効が炸裂する中「TONIGHT」を放ち、RYUICHIとINORANが一つのマイクで歌うと観客もシンガロングし、早々に一体感を形成。「DESIRE」「TRUE BLUE」と、イントロの一音でどよめきが起きるキラーチューンを連打して、歓喜の渦に包み込んで行く。打って変わって、炎が止めどなく噴き上げる中絡みつくような重厚なグルーヴで圧倒した「FACE TO FACE」から、大聖堂のステンドグラスの映像を背後にSUGIZOのバイオリンからスタートする気怠い三拍子の「Providence」へと繋げたシークエンスでは、ダークで深遠な美の世界へと引き込む。続けて、徹夜でフェスを支えたスタッフへの労いや、「みんなへの想いを乗せて…」(RYUICHI)との感謝の言葉から、代表曲「I for You」へ。RYUICHIとSUGIZOが1本のマイクを分け合って大サビを熱唱する姿、ドラムを叩きながら歌う真矢の姿、それらすべての場面に胸を打たれる。ラブソングとして誕生した曲が、時を経て育ち、新たな意味を宿して人に届いていくこと……その尊さを噛み締めていた。

前日に続き、hideの写真が背後に映し出される中カバーされたのは、「ROCKET DIVE」。涙を流す観客の姿も見受けられ、やはり、何ともいえない想いが心に湧き起こってくる。SUGIZOとINORANが向き合ってギターソロを奏でていると、Jは笑顔で天を指さした。やがてSUGIZOもhideの写真を指さし、音を止めて手を合わせると、深々と頭を下げる。「絶対来てるよ、hideさん。hideさんの曲を歌うと背中を押してもらっている気がする」とRYUICHI。ここにいて欲しかったはずのhideへのリスペクトを、笑顔で、全身全霊で示すメンバーの姿が眩しかった。終盤は、「Metamorphosis」「TIME IS DEAD」「ROSIER」と畳み掛け、とめどなく熱を放出し続けたまま終演。これぞロックバンド! という迫力、陶酔。圧巻のステージだった。

アンコールでは出演者を呼び込み、丁寧に感謝の言葉を伝えるRYUICHI。「BELIEVE」のセッションでは、ギターソロを奏でるHISASHIを、SUGIZO、RYUICHI、TERUらが跪いて讃える微笑ましい場面も。若手・重鎮が入り混じったステージ上では、JIROとMUCC のYUKKE(B)が、INORANとHISASHIが、JとTERUが……もう、メモを取る手が追い付かないほど、幾多の奇跡の顔合わせが実現していた。

LUNA SEAのメンバーだけがステージに残ると、「日本のロックシーンを世界に誇れる最高のカルチャーにしようぜ!」とSUGIZO。「奇跡は、俺たちじゃなくて、この会場に来てくれた、25年間を俺たちに捧げてくれたみんなが起こしてくれた」とJ。最後に「WISH」を放ち、2日間にわたる狂気の宴は幕を下ろした。ステージを去る前に、INORANが観客に投げかけた「また必ず会おうな!」という約束。そして、中盤でRYUICHIが放った「音楽をやり続けないとダメだなって実感した。LUNA SEAもみんなと共に歩くよ」という決意表明。夢のような場面を想い返しながら、この奇跡のフェスがいつかどこかの空の下で、再び幕を上げることを願わずにはいられなかった。

文/大前多恵

関連リンク

【『LUNATIC FEST.』1日目】hideと一緒に歌う夢が叶った!LUNA SEA主宰フェスで起きた奇跡!
【ヒット分析】LUNA SEA、結成25周年 伝説が伝説を生んだバンド 世代を超えて支持されるそのワケとは?
【ライヴレポ】LUNA SEA、1万3千人が狂喜乱舞した結成25周年ライヴ 高らかに宣言された新章の幕開け
【ライヴレポ】X JAPAN、4年ぶりの日本公演が大盛況!!「みんなとこの場に居られることが何よりも幸せ」
RECOMMEND
rktop

【インタビュー】河村隆一 向き合ったのは自身のルーツ 原点を見つめて生まれた意欲作

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

0_ll.jpg

【ライヴレポ】YOSHIKI凱旋公演にX JAPANメンバー登場!HIDE、TAIJI、亡き父親に贈る楽曲披露で涙

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

_NO53154

【ライヴレポ】GLAYが10年越しの約束を果たしに東京ドームに凱旋!恩師・YOSHIKIも涙で祝福!!

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

_OG15069

【『HALLOWEEN PARTY』3日目】VAMPS×GLAYが一夜限りのスペシャルコラボ!HYDEがフライング&早着替えで“ありのままの姿”に!?

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

1VAMPARKFEST01_98P5672

【『VAMPARK FEST』1日目】VAMPS主宰の世界クラスなロックフェスが開催!「ドタキャンされなくて良かった(笑)」

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

2VAMPARKFEST01_98P8466

【『VAMPARK FEST』2日目】VAMPS、憧れのニッキー・シックスとの共演に「泣きそう」 ロック史に残る熱い戦いのゴングが鳴る!

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

2015531HYDE2

【ライヴレポ】VAMPSのツアーがついにファイナル!HYDEが日本の“BLOODSUCKERS”の偉大さに感極まる

6月28日、LUNACYによるオープニングアクトで幕開けた『LUNATIC FEST.』2日目。SHINEステージに姿を現したメンバーは、デカダンに装いゴシックなメイクを施して、“麗しの魔人”とでもいった風情。見惚れたのも束の間、1曲目の「FATE」から鋭い音 . . . 続きを読む

CONTENTS

HEAD BANNER

注目記事

あなたへオススメの記事

アクセスランキング

LIKE BOX

AdSense