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  • 2015.07.04

【『LUNATIC FEST.』1日目】hideと一緒に歌う夢が叶った!LUNA SEA主宰フェスで起きた奇跡!

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LUNA SEAが、結成25周年というアニバーサリーイヤーの締め括りとして自ら主宰、幕張メッセにて2日間にわたり開催した『LUNATIC FEST.』。初日の6月27日(土)、ホール内に足を踏み入れると、広大な薄暗い空間にMOON、SHINE、FATEとLUNA SEAの曲名を冠した3つのセットが組まれ、フロア中央の上空には球体の月がシンボリックに青白く光っていた。FATEステージの前に集った観客が待ち構えているのは、オープニングアクトのLUNACY。LUNA SEAが結成当時の名義でパフォーマンスするという、またとない機会だ。開演前から熱い手拍子が湧き起こる中、暗黒のビジュアルに身を包んだメンバーが登場、地鳴りのような歓声に包まれながら、初期曲「CHESS」「MECHANICAL DANCE」を投下。「最狂のLUNATIC FEST.にようこそ!」とRYUICHIが語り掛けると、「SHADE」へ。高速のビートとスローダウンした幻惑的なパートとの対比が、時空をグニャリと歪ませる。まだ午前11時台であることが信じられない。この場所はもう外界からは遮断され、独自の時を刻み始めていたのだ。

3つのステージは各公演の時間が重ならないように調整されており、体力さえ許せば、すべてのアクトを観ることがタイムテーブル上は可能だった。約10分間(トリ前は30分間)の転換中に、観客はステージからステージへと大移動。MOONのトップバッターであり、LUNA SEAへのリスペクトを公言する9mm Parabellum Bulletの「Cold Edge」にはJが飛び入り参加し、エクスタシー・レコードの先輩バンドLADIES ROOMのステージにはRYUICHIが加わって「酒と泪と男と女」をデュエットで熱唱。また、90年代を共に駆け抜け、再結成ライヴを控えたSIAM SHADEがひと足早く一堂に会したステージには、淳士(Dr)が師と仰ぐ真矢が登場し、「1/3の純情な感情」を1コーラス歌唱。DIR EN GREYの「空谷の跫音」ではSUGIZOがバイオリンを奏で、DEAD ENDの「Serafine」にはRYUICHIとSUGIZOが参加……この場でしか実現しえないまさしく“奇跡”の場面を次々と目撃するにつれ、頭では理解していたはずのこのフェスの意義を、まざまざと体感し始めていた。the telephonesやcoldrain、Fear,and Loathing in Las Vegasといった若手から、ベテランTOKYO YANKEES(X JAPANのPATAがゲスト参加!)まで、初日だけを振り返っても、あまりに個性的な顔ぶれ。LUNA SEAと音楽性が似ている、という意味ではなく、根底にある美意識や精神面での繋がりを持つ、先輩・後輩・同世代のLUNATICな、つまり狂気をはらんだ仲間たち。LUNA SEAのルーツを辿り、また、後継の世代に残した影響力をこうして一望することで、ロックシーンの成り立ちと奥行きを深く理解することができたのである。

17時40分頃、青いライトで照らされたMOONステージに荘厳なSEが流れ始めると、観客がサイリウムを交差させて象った「X」が暗闇に浮かび上がる。いよいよX JAPANの登場だ。首に白いコルセットを装着したYOSHIKIがドラムセットに着き、続いてSUGIZO、HEATH、PATAが姿を現し、会場は熱気と共に息を飲むような緊迫感に包まれる。無数の炎がステージ下から噴出し続ける中、TOSHIが1曲目の「JADE」を艶やかに歌い始めた。続く「Rusty Nail」はイントロの一音目が鳴った途端大歓声が起き、青や緑のレーザーが眩しく放射される中、やがて、幕張メッセにひしめく3万人はあの哀愁を帯びたメロディを大合唱。「会いたかったぞ、ルナフェス!今日はお前たちの大和魂を見せてくれ!」とTOSHIが煽り、早くも上半身に汗を光らせたYOSHIKIが奏で始めたのは「紅」。圧倒的な歌と演奏で会場の空気を吸引してしまう。最高潮に高まったテンションを一気にほぐすように、「元気?」と和やかな声色でYOSHIKIは語り始めると、「今日は僕らの大親友のLUNA SEAのためにみんな集まってくれてありがとうございます。呼んでくれて超嬉しかったよね。でもレコーディングしていたんだよね、俺たち(笑)」と明かし、作業がストップしたことを「SUGIZOのせいだよ。LUNA SEAのせい(笑)」と冗談めかしてなじる。すると、「この場で今からレコーディングを再開します」という驚きの言葉が飛び出した。TOSHIが歌うマイナーコードの美しい旋律に合わせ、観客にはコーラスをリクエスト。メンバーと観客の“共演”はその場でレコーディングされ、年内のリリースが予告されているX JAPANの19年ぶりのニューアルバムに収録されることとなった。

LUNA SEAの「PRECIOUS…」の一節をピアノで爪弾き、X JAPANとLUNA SEAとの20数年前の出会いを語り始めたYOSHIKIは、「HIDEが“カッコいいバンドがいるから”と飲み会の場に連れて来た」のが交流の始まりだった、と述懐。「こうやって20数年経って一緒に音を出せるのは嬉しい」「心から感謝しています」と喜びを口にしながら、「いろんなことを経験してここに来ているバンドなんで……」と涙で声を詰まらせる。瞬時にSUGIZOが駆け寄って隣に座り、優しく肩を抱く姿が印象的だった。「気分を取り直して……20数年の想い出と、これからへの想いを込めて」(YOSHIKI)との言葉からスタートしたのは、「ENDLESS RAIN」。最後の一音を、体の奥底から振り絞るようにして長く伸ばすTOSHI。その余韻も冷めやらぬ中、「IV」「BORN TO BE FREE」を畳み掛け、最後に放たれたのは「X」。「We Are!」「X!」の応酬を繰り返すごとにボルテージが高まっていく。左右のスクリーンにはそれぞれ「In Memory of TAIJI/HIDE」と映し出されていて、「天国まで届け!」とYOSHIKIが叫ぶ背後では、SUGIZOがバスドラを踏み鳴らし、スティックを交差させ“X”を示していた。YOSHIKIがドラムセットに戻ると、背後には観客を煽るHIDEの映像が……。再び曲へと戻り、何もかもを振り切るような勢いで、怒涛のステージは終了した。

様々な想いが去来する中、当イベントのホストバンドであるLUNA SEAが遂に登場。SEの「月光」が途切れると、これまでも伝説的なライヴの幕開けを飾って来た「LOVELESS」を放ち、厳かにライヴをスタートさせた。2曲目の「Dejavu」でその静謐な空気を切り裂くと、会場は熱狂の渦へと惹き込まれていった。最新アルバム『A WILL』に収められているシングル曲「Rouge」も、続く「JESUS」など長い歴史を持つ楽曲群にごく自然に溶け込んで行く。「TONIGHT」ではINORANがセンターに歩み出て跪いて仰け反り、アグレッシヴなプレイを見せて湧かせた。これは両日を通して言えることだが、新旧の区別なく、パワーと艶を増した現在の5人の歌声と演奏とで、どの曲にも命を吹き込んでいく。それもそのはず、昨年5月に始まり今年の3月まで繰り広げられた14年ぶりの全国ツアーを駆け抜けた彼らは、LUNA SEAというバンドの最高の“今”を一公演ごとに更新していたのだから。

RYUICHIはMCで、この日のラインナップを「まるでエクスタシー・サミットを思い出すような…」と表現。更に、若手も加わったラインナップであることに言及し、何十年もかけて形成された「“ロックの地層”をここで見せるぞ!」と気迫を込める。気怠い浮遊感が心地良かった「gravity」、激しく燃え盛る炎の中、しなる鞭のようなグルーヴを繰り出した「Sweetest Coma Again」、そして「25周年(のツアー中)、みんなとキャッチボールした曲です」との紹介から披露した代表曲「I for You」。後に明かされたように、RYUICHIの声帯はこの日激しい炎症を起こしており、苦しげに声を掠れさせる場面もあった。しかし、想いが痛いほどに伝わってくる“声にならない声”が聴こえて来るように感じられたし、そんなRYUICHIをメンバーがサポートしようとしているのも伝わって来て、熱く胸に迫るものがあった。その感動に追い打ちを駆けるように、「本当は一緒にステージ立ちたかった仲間がいてね。きっと今夜、来てくれていると思います」(RYUICHI)との言葉から、hide with Spread Beaverの「ピンクスパイダー」のカバーが披露されると、会場の温度や空気の密度がグッと高まったように感じた。軽やかにジャンプを繰り返しながら歌うRYUICHI、頭を振って渾身の音を繰り出すSUGIZO、J、INORAN、真矢。背後には、まるでメンバーを見守るかのようにhideの写真が映し出されていた。最後、SUGIZOは天を仰いで指を高く掲げ、RYUICHIは「hideさんと一緒に歌う夢が叶いました。hideさんが観に来てくれたのがきっかけでYOSHIKIさんにも会えたし……すごく幸せだったんだな、と思います」と感慨深げに語った。終盤は「STORM」「TIME IS DEAD」と畳み掛け、本編ラストは「ROSIER」。「行くぞ、幕張!」とマイクスタンドを背後に放り投げるJに、観客は歓喜の叫び声を上げる。ブレイクで天を仰ぎ見た後、「幕張!お前ら、全員でトバして行くぞ!」(RYUICHI)との煽りから一挙にテンポアップ、疾風が駆け抜けるような、圧巻の幕切れだった。

アンコールでは、出演アーティストたちが再び勢揃いし、LUNA SEAの「PRECIOUS…」をセッション。YOSHIKIはHIDE愛用のギター、イエローハートを持参し、熱く奏でた。MORRIE(DEAD END)、TOSHI、RYUICHIらが声を合わせる奇跡の光景に鳥肌が立つ一方で、泥酔して自由過ぎる言動を繰り返すGEORGE(LADIES ROOM/B)をなだめるLUNA SEAメンバーの後輩らしい振る舞い、表情を見られたのも貴重な場面だった。最後はLUNA SEAのみで「WISH」を披露、メンバーも横一列となって手を繋ぎ、会場全体でジャンプして初日公演は終了。約11時間に及ぶあまりに濃密な体験を反芻しながら、2日目へと想いを馳せた。

文/大前多恵

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