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  • 2015.06.12

“おしっこ玉”が多かったら急いで病院へ?専門医が教える老猫の危険信号

猫専門医・服部幸先生に、老猫が発する危険信号について話を聞いてきました。いろんな症状がある中で、特に気をつけてもらいたい3つのポイントとは?また、発症した際の治療や医療負担への考え方についてもアドバイスをいただきました。

文/若松正子

尿の量と飲水量が増える

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服部 まず、尿と飲水量が増えたら腎臓病のである可能性があります。腎臓病はおしっこが出なくなる病気と思われがちですが、それは亡くなる数日前の末期の症状。それから病院へ行ってももう手遅れです。その前にまず尿が増えて、たくさん水を飲むようになる病気ですので、普段よりもトイレの“おしっこ玉”が多かったら、その日のうちに病院へ行ってください。
━━その段階で気づけば大丈夫ですか?
服部 残念ながら老猫の場合、尿の量が増えた時点でだいたい腎臓の3分の2が壊れています。ですから、多尿=初期症状では決してないんですね。しかも腎臓は再生しない臓器なので、一度壊れたら、残りの3分の1をいかに大事にするかという治療しかできません。そもそも猫は腎臓の予備能力が人間や犬に比べて低いんです。
━━予防法はないんですか?
服部 現在の獣医療で予防法はありません。結石を作らないとか脱水させない治療はありますが、腎臓病を予防できるサプリや薬はない。病気になるのは老化のひとつなので、それを止めることはできないんです。ですから歳をとった猫は尿と飲水の量をつねに注意すること。量の目安は体重1kgあたり50cc以上飲んだら異常。感覚としては若い頃より倍以上の量のおしっこをしたり水を飲んでいたら、すでに病気の可能性があります。

体に“できもの”がある

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服部 “できもの”があると腫瘍である場合が多いので、発見したら絶対に放っておいてはいけません。猫の腫瘍は8割くらいが悪性であるという報告もあります。
━━そんなにがんの確率は高いんですか?
服部 高いです。例えば皮膚の下がぼこっと膨らんでいるとか、できものが目に見えたら、その時点でかなり病気は進行しています。1cm四方のできものには約1億個のがん細胞があります。腫瘍によっては3cmを超えたら延命率は極端に下がってしまいます。でも毛があるので皮膚の下に3cmぐらいの膨らみがあってもわからないし、特に長毛種だと見た目で気づくのは難しくなります。
━━気づくためにはどうしたらいいですか?
服部 最低でも3日に一度、できれば毎日スキンシップをして、とにかく体を触ってあげること。猫は乳がんも多いので、体をひっくり返してお腹の部分もちゃんと触り全身をチェックしてください。ただ、ガンは“できもの”があっても症状が出なくて、それが肺や腎臓に転移するのが怖い病気。転移したら救命率は下がってしまいます。初期のうちにいかに叩くかが重要なんですね。ですから、早期発見ができるようスキンシップをすること。あとは定期健診をこまめにするようにしてください。

食欲がなく体重が減る

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━━猫は気まぐれで食べないことも多いですが、病気や不調で食欲が落ちている判断はどこですればいいですか?
服部 目安は24時間。まる一日食べなかったら、すぐに病院へ行ってください。あと体重が5%以上減ったら要注意。例えば体重4kgの猫の5%って、たった200gだから気づきにくいし、たいしたことない気がしますが、体重60kgの人間だったら3kgぐらい落ちたことになる。ダイエットをしている人はわかると思いますが、3kg落とすって大変ですよね?しかも何もせずにそこまで体重が落ちたらあきらかに異常です。だから猫の100gは人間の1kgか2kgに相当すると考えるべき。でもあまり気をつけていない人は6kgの猫が3〜4kgぐらいになって初めて変化に気づく。その段階になるとかなり病気が進行しているのだと思います。
━━約半分の体重ですね。
服部 60kgの人間が何もせずに30kgになったら、ガリガリになってあきらかに異常ですよね。でも猫の場合は毎日、抱っこしていてもちょっとずつ減っていると案外気づかない。それぐらい人間の感覚は当てにならないので、できれば猫用の体重計があったほうがいいです。
━━測定の目安は?
服部 できれば週に1回は測ってください。見た目の感覚に頼らず、ちゃんと数字で体重管理してあげることが大事です。

※画像は全てイメージです。

備えあれば憂なし。準備しておきたい、猫の医療費

猫が長生きをすればするほど医療費の負担は増えます。健康診断も病気の早期発見をしたいならシニア期に入ったら半年に一度は受けたほうがいいです。しかも健康保険のない動物の治療費は高額になってしまうことも。その負担をするのが難しい場合は治療をしないという選択肢もありますが、それは例えば痙攣を起こしたり、痛みでうずくまっている猫を“放置”すること。つまり病気を放っておくことになります。かといって例えば放射線治療などは100万円くらいかかりますから、飼い主さんには大変な負担。ただ、大きな原疾患は苦痛だけをとる治療もあるので、通っている動物病院に相談してほしいですね。ですから高額治療を受けるか受けないかは別としても、猫を飼ったらペット保険に入っておくとか、毎月1万円でも“にゃんこ貯金”をして積み立てるなど、“準備”をしておくことは必要。その上で病気になった場合、経済的、時間的問題を含めて、どこまで治療をして面倒を見られるのか?猫が健康なうちから、しっかり考えて決めておくことは大切です。

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