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  • 2015.06.01

【ライヴレポ】GLAYが10年越しの約束を果たしに東京ドームに凱旋!恩師・YOSHIKIも涙で祝福!!

遡ること10年前。GLAYがメジャーデビュー10周年を記念して行なった東京ドームでのライヴのエンディングで、ステージ衣装の白いジャケットをマイクスタンドにかけ、「10年後、このステージに、このジャケット絶対取りに来るから」と宣言したTERU。その約束を果たすために、4人は10年振りに東京ドームに凱旋。5月30、31日の2日間、『20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Forever』を開催した。会場には両日合わせて11万人のオーディエンスが集結。2日目となるこの日は、ライヴビューイングや、テレビ、ラジオでの生中継も行なわれ、彼らを支え続けてきた多くのファンが、その光景を見守った。

ドボルザークの「新世界より」が流れる中、マイクスタンドにかけられた10年前の白いジャケットが、無人のステージに登場。客席から大きな拍手と歓声が沸き起こると、突如、アリーナ後方にGLAYのメンバーが姿を現わした。更に大きくなった歓声に応えるように、4つの巨大な白い気球にメンバーそれぞれが乗り込み空高く上昇。そのままアリーナエリアの外周をぐるりと移動し始めた。メンバー各々が客席にいる55,000人のオーディエンス達に手を振るなど、この日が迎えられたことの喜びを分かち合っている。そして、ステージについたTERUが白いジャケットに袖を通すと、「10年間、待っていてくれてありがとう!今日は最高の夢を見せてやるぜ!」とシャウト。そのまま「疾走れ!ミライ」でライヴをスタートさせた。

デビュー20周年の締めくくりということもあり、「月に祈る」「誘惑」「春を愛する人」「SOUL LOVE」といった代表曲、人気曲を立て続けに繰り出して行く4人。そして、それを大合唱するオーディエンス達の歌声が、東京ドームに響き渡り続ける。そんな中、「everKrack」では、歴代のアーティスト写真や、これまでに発表してきたCDのジャケット写真に大胆なアレンジを施した映像を、巨大なLEDビジョンで放映。バンドの歴史を振り返りつつも、合間に小ネタをたっぷり含ませたコミカルな映像で、オーディエンスを大いに喜ばせていた。

また、10年前の東京ドーム公演と同じく、チェリストの溝口肇がストリングス隊の指揮をとり、「pure soul」「つづれ織り〜so far and yet so close〜」「軌跡の果て」の3曲を披露。「軌跡の果て」では、制作当時「ロックバンドとして激しい曲を作れてはいたけれど、自分の人生をどこまで楽曲に落と込んでいいのかわからなかった」というTAKUROに対して「(自分の人生を落とし込んだ曲を)書くことで気持ちが楽になるのなら、俺はTAKUROが元気になるようにそれを歌う」とTERUが励ましたというエピソードが語られる場面も。改めてお互いが感謝を伝え合い、客席からは大きな拍手が贈られていた。

そんなアニバーサリー要素を散りばめながら、JIROとHISASHIがツインボーカルをとり、真っ向勝負を繰り広げる「BLACK MONEY」や、最新シングルの「HEROES」「微熱Ⓐgirlサマー」、そして「Only Yesterday」「百花繚乱」「TILL KINGDOM COME」といった最新アルバム『MUSIC LIFE』からの楽曲も多数披露された。MCで「僕ら自体が今日のライヴを楽しみたいと思っている」とTERUが話していたが、まさにその通り、終始とにかく楽しそうにプレイしている4人が印象的だった。デビューから20年経ってもなお、いまだに活き活きと音を重ね合わせているメンバーの姿が『MUSIC LIFE』という作品にはパッケージされていたが、その音像は昨年からのツアーを経てより強いものとなり、東京ドームという巨大な空間には、エキサイティングでありながらも、どこかアットホームで温かい空気が満ち満ちていた。

また、今回の東京ドーム公演は、2012年7月に今後の活動予定を“7 BIG SURPRISES”と題して告知したものの中に含まれていたのだが、この日、彼らはオーディエンスにとっておきともいえる強力なサプライズを用意していた。

アンコールの声が沸き起こる会場に、2015年からメジャーデビューした1994年までを振り返る映像「History of GLAY」が流れた後、聴こえてきたのは優麗なピアノの音色。会場がどよめく中、ステージの床がゆっくりと迫り上がってくると、そこから現れたのはなんとX JAPANのYOSHIKI!驚きの喚声が場内に響くと、YOSHIKIが作詞・作曲・編曲・プロデュースを務めたGLAYのメジャーデビュー曲「RAIN」を5人で披露。途中、TERUは「幸せだなぁ」と喜びを深く噛み締めていた。演奏後、TAKUROがYOSHIKIに感謝の言葉を告げる。

「ライヴハウスの薄暗い地下で、チャンスもなく、うずくまって立ち上がれなかったGLAYを、こんなに多くの人に祝福されるまで成長させてくれたYOSHIKIさんに、なんてお礼を言って良いのかわからないので……YOSHIKIさん、抱きしめさせてください!」(TAKURO)

2人が熱い抱擁を交わしていると、TERUが「YOSHIKIさん、次、僕もいいですか?」と続き、そこからJIROとHISASHIもハグ。「デビューのキッカケを作ったのは僕かもしれないですけど、20年間GLAYを支えてきたのは、GLAYのスタッフであり、ファンであるみなさんだと思います」とYOSHIKIが感極まり、涙を見せていた。5人はYOSHIKIの自撮りで記念撮影をした後、「“We are X”やっちゃいましょうよ!」というTERUの提案を受け、55,000人とXジャンプを3連発。また、X JAPANはこれまでに東京ドームで18回の公演を行っており「20回目のライヴにはGLAYに出てもらおう!」と、YOSHIKIが提案。「10年前の約束を今日叶えることができましたが、また新たな夢が誕生しました。次はX JAPANとドームだ!」とTERUが力強く宣言していた。

「みんなのおかげで素晴らしい夢が実現できました!俺達も絶対に諦めないから、みんなも諦めるなよ!」(TERU)

ラストに届けられたのは「MUSIC LIFE」。4人がこれまで感じた苦楽や、これからも音楽をかき鳴らし続ける意志が綴られたこの曲を、55,000人の歌声が更にドラマティックなものにさせ、実に感動的なエンディングとなった。

10年越しの約束を見事に果たしたGLAYは、7月25、26日にバンドの故郷である北海道・函館にオープンする、函館アリーナのこけら落とし公演を行なうことを既に発表している。それに加え、「次はみんなの街で会おう!」(TERU)———この日、新たな結ばれたファンとの約束をひとつずつ実現していく4人の旅路と、そこで高鳴り響く音楽は、これからも止まることなく続いて行く。

文/山口哲生

※写真は30日、31日公演のものです。

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