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  • 2015.04.20

【ライヴレポ】MWAM×UVER×綾野剛、3組の“熱い才能”がぶつかり合った、一夜限りの奇跡のセッション

実に幸福なコラボレーションだと思った。単なるプロモーションの一貫としてではなく、この映画に関わった人たちの熱い想いを軸にして築き上げられたまさしくスペシャルなステージ。4月16日、豊洲PITにて開催された“『新宿スワン』〜スペシャルライブ〜SSSL”がそれだ。 

園子温監督、綾野剛主演の映画『新宿スワン』。和久井健原作の人気アウトロー漫画の映画化でも注目を集めているが、5月30日の公開に先駆けてさらに期待を盛り上げようと企画されたこのライヴイベントに出演するのは映画の挿入歌、主題歌をそれぞれに手がけたUVERworldとMAN WITH A MISSION! 唯一無二のオリジナリティを誇る2大ロックバンドによる夢の初共演を見逃すわけにはいかないとチケットの先行受付にはなんと3万人もの応募が殺到したという。競争率10倍の狭き門をくぐり抜けたUVERファン、MWAMファン、そして『新宿スワン』ファンが集う場内はこれ以上にないほどの熱気に満ち溢れていた。

開演時刻の5分前、17時55分に突如、ステージにデジタル時計が浮かび、1秒1秒、時を刻み始めた。分数の表示が切り替わるごとに大きさを増す歓声。あと10秒、9、8、7……3千人が声を揃えてカウントダウン、“0”を数えると同時に客電が落ち、歓声は分厚い悲鳴に変わった。先攻はUVERworld。決戦の火蓋を切る真太郎(Dr)のダイナミックなドラムソロ、勢いよく飛び出してきたTAKUYA∞(Vo)の姿に場内の興奮は早くも最初のピークに達する勢いだ。久々のライヴかつ対バンとなれば6人ものっけの「7th Trigger」から全力全開、100%超えの出力でオーディエンスに斬り込んでゆく。

「見ての通り、いつもの8.8倍盛り上がってるUVERworldです! 最高のイベントなんだからアガっちゃうでしょ。もう平常心なんかいらねぇよなぁ!」
「ace of ace」「LIMITLESS」とハイテンションチューンを畳み掛け、すっかりボルテージの上がったオーディエンスをさらに煽るTAKUYA∞。応えてフロアいっぱいに拳が突き上がる。

「15年間、自分たちが愛せる素敵な音楽を追いかけ倒した俺たちにしかできない曲、何もかも捧げて音楽をやってきた俺たちだから出せる空気があるって俺は信じてる」「たった一小節で空気なんてもろとも変えてみせてやる」、そんなTAKUYA∞の言葉に続いて彼らがほとばしらせたのは「ENOUGH-1」。ディジュリドゥやピッコロをフィーチャーした祭り囃子を彷彿させるイントロから抑制の利いた演奏に乗せてTAKUYA∞がエモーショナルなメッセージを紡ぐ、UVERworldの中でも抜きん出て異色であり、TAKUYA∞の語る通りUVERworldにしかできない1曲にUVERファンのみならず、オーディエンス全員がみるみる引き込まれていくのが印象的だった。

tickのカバーであり、この曲を作った今は亡きReigo5へのリスペクトの表明でもあるスローなラップナンバー「志-kokorozashi-」では会場一体となって温かな空気を作り出し、かと思えば次の「Don’t Think.Feel」では一転、再び不敵に攻める。ガツガツと弾きながら激しくヘッドバングする克哉(G)と信人(B)、その角度もタイミングもぴったり揃う光景が観る者をまた熱くする。誠果(Sax.& Manipulator)が吹く渾身のサックスが狂騒を先導し、3千人の大合唱が轟いた「IMPACT」、終盤に差し掛かってなお衰えない6人の情熱がフロアを激しくバウンドさせた「ナノ・セカンド」。豊洲PITは今や途方もなく熱く固く結ばれたひとつの塊と化していた。

最後の少し長いMCの中で集まってくれたオーディエンスに向けてや念願のMAN WITH A MISSIONとの対バンが叶った今日という日への感謝を口にするTAKUYA∞。『新宿スワン』についても「3回観て、いろんな角度から感動させてもらった大好きな映画です、みなさんもぜひ」と語り、また綾野剛との友情にも触れながら、「これからもまっすぐ音楽と向き合っていきます。笑って熱く生きていきます」と改めて誓って、ラストの「7日目の決意」に突入した。彰(G.)の柔らかな旋律、優しくも力強いアンサンブルに乗ってTAKUYA∞の歌がひとり一人のもとにまっすぐ飛んでいく、その軌跡がはっきり見えた気がした。

UVERworldのライヴ後、『新宿スワン』の特別ダイジェスト版の披露に続いて、ステージに登場したのはなんと主演の綾野剛。少しでもみなさんに喜んでもらえたらと駆けつけたのだという。ここでもUVERworldとの交友に触れ、彼らが担当した挿入歌「Collide」について「今、(ダイジェスト版で)流れてましたよね。今日、やってくれるのかと思ったら、TAKUYA∞が“映画館で聴いてもらわないと意味がないから”ってまた熱いことを言うんです。僕も聴きたかったんで“え〜?”ですよ」と明かして場内を沸かせる。しかも直後、TAKUYA∞を呼び込んだのだから、会場は大騒ぎだ。昨年、TAKUYA∞には内緒で綾野がUVERworldのライヴに訪れ、サプライズを成功させたエピソードや、今日の楽屋裏での微笑ましいやり取りのほか、果てにはMAN WITH A MISSIONの“ガウガウポーズ”ならぬ、綾野考案の“UVERポーズ”を彼本人が披露する羽目に陥る場面も。親密なトークが展開される中、綾野が口にした「音楽の力というのを僕はとにかく信じていますし、何より見える景色が変わる」「共演者が共犯者になってくれて、そこにまたMAN WITH A MISSIONとUVERworldの楽曲があるっていう心強い盾もあったので、(自身の役どころについても)きっちり攻めていいのかなと思えた」という言葉に確かな信頼と愛情を感じた。このイベント、そして今回のコラボレーションの肝はきっとここにある。

トークコーナーの興奮も冷めやらぬまま、場内が唐突に暗転、ステージに降りた緋色の幕に異形のシルエットが浮かび上がった。頭はオオカミ、身体は人間という外見を持つ究極の生命体、MAN WITH A MISSIONの登場だ。待ってましたとばかりにオーディエンスが唸りを上げる。ゆっくりと開いた幕の向こうではトーキョー・タナカ(Vo.)がオフィシャルグッズのマフラータオルを両手で大きく広げて立っていた。

「Ladies and gentlemen, boys and girls! We are MAN WITH A MISSION!」

ジャン・ケン・ジョニー(G.& Vo.)の雄叫び一発、「FLY AGAIN」のダンサブルかつ前のめりなMWAMサウンドが溢れ出した。ジョニーの扇情的なラップにタナカの雄々しいボーカルが交錯して興奮のメーターを迫り上げる。いきなりのキラーチューンにフロアも狂喜乱舞。間髪入れずに襲い来る「Get Off of My Way」の中毒性の高いリフレインには否応なしに腰が動いてしまう。

「改メマシテ人間ノ皆様、MAN WITH A MISSIONト申シマス。我々モ、コノオ祭リニ一花添エルベク、ヤッテマイリマシタ。遊ブ準備ハ、デキテマスカ! 私ガ言イタイコトハ、タッタヒトツデゴザイマス。皆様、カカッテキナサイ!」

そうジョニーが咆哮を合図に「DON’T LOSE YOURSELF」が堰を切る。スペア・リブ(Dr.)が叩き出すどっしりとしたタフなビート、黒っぽくうねるグルーヴ、そしてカミカゼ・ボーイ(B.& Cho.)のコーラスも加わった三層の声が肉感的なこの曲が今日はいっそう艶かしい。間奏では内なる本能に操られるがごとく、ふらふらとステージ中央に歩み出てきたカミカゼ・ボーイが目をギラギラと光らせながらベースに噛み付いてみせるパフォーマンスを披露。映像とも相まって地球規模の朗々たるスケール感に溢れた「higher」から「database」へとアグレッシヴに加速、持ち場を離れて踊りまくるDJサンタ・モニカが勢い余ってステージを飛び降りる場面もあった。

「大好スキ漫画ナンデスヨ、『新宿スワン』。コノ映画ノ楽曲トシテ使ッテイタダケルトハ思イモシマセンデシタ。オカゲサマデUVERworldトモ対バンデキマシテ最高ノ1日トナリマシタ。本当ニアリガトウゴザイマス」

本編のラストはやはり彼らが手がけた主題歌「Dive」が飾った。ミュージックビデオに綾野剛が出演したことでも話題を呼んだこの曲、今回のコラボレーションをきっかけにプライベートでも綾野とMAN WITH A MISSIONとの交流が始まったと聞く。そうした有機的な繋がりや相互作用が、音楽然り、映画然り、作品自体の幅や存在意義をより広げるに違いない。ひたすらに疾走する「Dive」に心逸らせながら、そう確信する。

「我々、本作ノ映画カラ一匹狼ヲ連レテマイリマシタ」 

アンコールに応えて再び登場したMAN WITH A MISSION、ジョニーの紹介からSEが流れると狼の面をつけた長身の男がやってきてギターを肩にかけた。自らはぎ取った面の下の素顔は綾野剛その人だった。綾野が掻きむしる印象的なギターリフ、曲はMAN WITH A MISSIONの定番であり世界的にも有名なバンド、ニルヴァーナのカバー曲「Smells Like Teen Spirit」だ。堂に入ったプレイにオーディエンスの目も釘付け。今宵限りの貴重なセッションがこの日のハイライトとなった。

演奏がすべて終了したステージにUVERworld、綾野剛、MAN WITH A MISSIONが揃い、客席をバックに記念撮影をしてイベントは大団円を迎えた。開演から終幕まで徹頭徹尾、一体感に貫かれた素晴らしき夜。コラボレーションの可能性を新たに拓いた一夜でもあったのではないだろうか。

文/本間夕子

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