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  • 2015.03.11

【ライヴレポ】miwa、女性アーティスト初の快挙に感涙!!「アコギ1本の武道館、幸せでした」

ラグが敷かれた床の上にイスとテーブル、照明スタンド、そして数本のアコースティックギター。アリーナ中央の円形ステージに並べられたセットは、敬愛するキャロル・キングのツアー“Welcome to My Living Room”をイメージしたもの。そこに1人ぽつりと佇み、無言のままギターをチューニングするmiwa。だが笑顔でマイクに向かった瞬間、日本武道館は1万2000人が招待された、居心地の良い彼女の巨大な“マイルーム”となった。

今回のライヴ“acoguissimo(アコギッシモ)”はmiwaがデビュー間もない頃から、大都市のコンサートには行けない地方のファンのために開催してきたギター1本の弾き語りツアー。そのため元々は数百人規模のキャパを想定した“ライヴハウス使用”のステージなのだが、今回は関東圏初開催、しかもアコギ弾き語りの女性アーティストとしては初となる、日本武道館2DAYSという大きな挑戦。けれども静と動を自在に使い分けながら展開していくアクトは、緩急に富み終始ドラマティック。エンターテイナー・miwaをたっぷりと味わえる濃厚なステージとなった。
 
2日目となる8日、「武道館へようこそ!タオル回しますか〜」の掛け声で始まった前半はオープニングナンバー「441」から、怒濤の“動”のパートへ。総立ちになった観客のボルテージは一気に頂点に昇りつめ、一糸乱れぬ手拍子で盛り上がった「君に出会えたから」、サビフレーズ<まだ言えなくて>で大合唱する「春になったら」、爽やかなアップチューン「ハツナツ」まで、エネルギッシュな歌声と激しいギターワークで会場の熱気を煽り、爆発させていく。

だが、そんな前半から一転、“アコギッシモ”がその真髄を発揮するのは、中盤の“静”のパート。今回のセットリストは事前にファンから集めたリクエストを中心に構成されているのだが、その中で1位になった「めぐろ川」が流れ出した瞬間、会場は水を打ったような静けさに。この曲は本人も「私の原点のような曲」と語っており、シングルではないにも関わらず、miwaの楽曲の中でもっとも愛されている曲のひとつ。初恋の儚さや切なさをひたむきに歌い上げるピュアな歌声は、哀愁を帯びたアコギの旋律と溶け合い胸に沁みていく。さらに、イスに座りアカペラで聴かせた「片想い」、原曲のダイナミックな激しさを締めつけるような切実さへと昇華させた「don’t cry anymore」など、レアでスペシャルな“アコギッシモ”バージョンが、静かだが熱い感動を呼び起こしていく。その歌声はギター以外の音がない分、突き抜ける伸びのいいハイトーンから、耳元で語りかけるようなピアニッシモまで、豊かな表情がより繊細に際立っていたのが印象的。さらに、深海を思わせる深いブルーや温かいオレンジ、幻想的なパープルなど、曲ごとに彩りを変えていくライティング効果も加わり、歌えば歌うほどシンガー・ソングライターmiwaのポテンシャルの高さや奥深さが浮き彫りになっていく気がした。

ちなみに、弾き語りのスタートとなったのは、まだ高校生だった彼女が飛び込みで出演を頼みにいった東京・下北沢のライヴハウス「ロフト」で、今ライヴではこのときのステージを再現するため、当時8人しかいなかった“観客”を、会場から選びステージへ招待。そして、そのライヴで初めて歌った、シンディ・ローパーの「True Colors」のカバーを披露したのだが、その歌声はスキルが格段に上がっても、会場がどれだけ大きくなっても、驚くほど初々しく距離を感じさせない。それこそがmiwa最大の魅力=鮮度の高さで、だからギター1本でも、何度聴いても引き込まれ、その世界観が色褪せないのだ。再び“動”のパートへと突入した後半には、そんな彼女が「音楽1本で生きていく」と決意した心情を綴った「Delight」、さらにデビュー前に作った「つよくなりたい」を全身でギターを搔き鳴らしながら熱唱。miwaをここまで形づくってきたフレーズひとつひとつを噛み締めるように歌い上げ、本編を締めくくった。

そして、アンコールではデニムにボーダーTシャツというラフな衣装で登場し、「すごく濃くて、とても特別な2日間でした」と、初挑戦の緊張から解放され、吹っ切れた表情で語った。大トリの「希望の環(WA)」では、「音楽でひとつになるよう願いを込めて」という言葉通り、会場からさざ波のように♪ラララのコーラスが広がり、最後は1万2000人+1で大合唱。その一体感に感極まり「アコギ1本の武道館、幸せでした」と、思わず涙ぐみ顔を覆った姿に惜しみない拍手と声援が送られた。

今ライヴは「デビュー前にアンジェラ・アキさんの武道館のピアノ弾き語りライヴを観たときに感動して。それ以来、私もいつかここで歌いたいと思っていました」という、彼女にとって長年の夢であり、悲願だったステージ。そのときのmiwaのような“小さなギター少女”が会場のどこかにいて、「こんな風に自分も歌いたい」と心に決めているかもしれない。そして何年後かにはその夢を叶えて、この日のmiwaを武道館のステージで語っているかも…。そんな“歌”の強さと夢を持つことの奇跡を感じさせる感動的なライヴだった。

写真/Kaoru Sato 文/若松正子

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