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  • 2014.11.19

【インタビュー】ACIDMAN 泣きながらレコーディングした曲も! 名作映画の感動に並ぶ充実作

acidmantop

通算10枚目となるオリジナルアルバムを11月19日に発売したACIDMAN。『有と無』と名付けられた今作は、彼らならではの真っ直ぐな想いが具現化された、深い作品に仕上がっている。荘厳なイントロダクション「有と無」から始まり、エモーショナルこの上ないラストソング「最期の景色」まで全12曲、それぞれの曲が独自の光を放ちながらも、ひとつの作品としてまとまり、他にはない存在感を持つ本作。1本の映画を感じさせるその作風は、起承転結があり、静と動が重なり合い、何度もリピートさせる力強さを持っている。ドラマティックな充実作に込めた想いについてインタビューした。

文/杉江由紀

「自分の欲求を改めて振り返った時に浮かんできたのが、“有と無”という言葉」

――ACIDMANにとって10枚目のアルバム『有と無』は、重厚感と奥行きのある作品に仕上がっていますね。スリーピースバンドならではの高純度な音像と、人生観や死生観にまで踏み込んだ深い詞世界。個々の楽曲が持つカラーこそ違えど、全編を通してはある種のトータリティさえ感じます。そこに、具体的なコンセプトはあったのでしょうか?

大木伸夫(Vo&G) 何かひとつのイメージに基づいて作品を作り出す、というやり方はしていなかったんです。ただ、曲作りを始めてからある程度の曲がたまってきた段階で、「今回のアルバムのテーマは何になるんだろうな」と考え出した時に、自分の中でこのアルバムタイトルになっている“有と無”という言葉が浮かび上がってきたんですよ。

――これは、実に象徴的なタイトルですよね。

大木 これまでも僕は、ACIDMANの音楽を通してこの世界の仕組みを暴きたいというか、人間の命とは何なのかとか、この宇宙が始まり消えて行くことの意味とか、いろいろな真実を何とかして知りたい、解き明かしたいという欲求は強かったんです。そのことを今回改めて振り返った時に浮かんできたのが、この言葉でした。大別すると、この世界はあらゆるものが“有ること”と“無いこと”で構成されているなと思ったんです。

――つまり、哲学的な意味合いを含んだテーマが生まれたわけですね。この『有と無』という言葉の存在は、やはり音作りにも影響を与えたのでしょうか。

佐藤雅俊(B) 大木から曲作りをやっている時に「こういう景色が作りたい」とか、説明は聞いていたので、自分もベースの音でそのイメージを拡げられるようにしていきました。

浦山一悟(Dr) そのあたりはアルバム全体のコンセプトに左右されたというよりも、曲ごとの色合であったり、雰囲気であったり、風景なんかをいかにドラムの音で伝えられるか、というところを積み重ねていく作業でしたね。

――そうした制作の最中、特に思い入れが強くなった楽曲などはありませんでしたか?

浦山 もちろん、どの曲にも思い入れはあるんですけどね(笑)。でも、特にこれ!ということであれば「EVERLIGHT」です。実はこれ、何年か前からデモとしてはあった曲で、いつかカタチに出来たら良いなとずっと思っていたもので、今回やっとそれが実現出来たんですよ。ほんと、良かったです。

大木 一悟くんが、引っ張り出してくれたおかげですね(笑)。いつも悩んだ末にやらずに終わっていたんですが、今回は「良いアレンジのパターンを思いついたから」ということで改めてやってみたんです。そうしたら、こんなに良いカタチになってくれました。

佐藤 僕の場合は、先にシングルとしても出ていた「世界が終わる夜」と、ラストに入っている「最期の景色」。この2曲に関しては、歌詞がのったデモを初めて聴いた段階で、「これは良い曲だ…!」と感動して大泣きをしてしまっていたんですよ。だからこそ、自分もベースで良いフレーズを弾いて、その気持ちを膨らませながら曲に入り込みたいなと思いながらやりました。レコーディングの時にも、「最期の景色」は完全に泣きながらでしたね。詞を思い浮かべながら弾いていると、涙が止まらなくなってくるんですよ。いやー、ヤバかったです。

――確かに「世界が終わる夜」は胸に迫ってくるものを感じる楽曲ですし、「最期の景色」についても秀逸かつ深遠な楽曲だと感じます。これらを聴いて、感極まらない人はきっといないでしょうね。

浦山 僕なんかは、感情の起伏が薄い方なんですけどね。「世界が終わる夜」と「最期の景色」の2曲は、そんな自分でも思わず感極まってしまうところがあったくらいです。それだけレコーディングでも感情移入をしながらドラムを叩けましたから、この仕上がりに対しても思いはもうひとしおですよ。

「音楽や芸術もまた、人々を癒すものだと信じている」

――「最期の景色」で描かれている達観した死生観にいろいろなことを考えさせられると同時に、今作には「ハレルヤ」や「EDEN」といったタイトルの曲も収録されています。ここには、救いや癒しもありますね。

大木 自分は宗教には入っていないんですけど、宗教自体は否定していないんです。なぜなら、それらは人の不安や悲しみを救うものだと思うし、音楽や芸術もまた人々を癒すものだと信じているから、どこか相通ずるところもある気がするんですよ。

――なるほど、一理ありそうです。

大木 自分自身も歳を重ねてきたり、近年では震災もありましたから、より死というものを身近なものとして感じる機会が多くなってきたせいもあるんでしょうね。願わくば、家族に囲まれて「いってらっしゃい」と見送られるのが贅沢かもしれないけれど理想だな、と最近は考えるようになったんですよ。しかも、そこで全てが終わってしまうわけではなくて、死んでからもどこかにまた別の世界があって、その世界でしばらくの時を過ごしたあとは、またこの地上に戻ってきて誰かと繋がっていくのかもしれない。もし、そんなことがあるのならばそれを信じたいという気持ちが、「最期の景色」やこのアルバム全体に投影されたんだと思います。

浦山 だから、最終的には聴いていてすごくポジティヴな気持ちになれるのがこのアルバムなんですよ。

――あらゆる意味で、今作からはACIDMANの覚悟と本気をより強く感じます。そして、その姿勢は2月6日のZepp Tokyoを皮切りに始まり、4月18日の東京・日本武道館公演まで続く全国ツアー「ACIDMAN LIVE TOUR“有と無”」で、体現されていくことになるのでしょうね。 浦山 爆音の中でも、歌に込められた思いがしっかりと届くようなライヴにしたいです。

佐藤 精一杯の気持ちを込めて、ライヴも感動出来る場にしたいと思います。

――ライヴでも、感極まって涙するような場面が出て来たり…?

佐藤 あるかもしれません(笑)。

大木 でも、俺はいつも泣いちゃっているから、今度のツアーこそは我慢するよ。泣くと、後でどうしようもなく恥ずかしくなるからね(笑)。

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