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  • 2016.12.19

【ライヴレポ】コブクロ、さいたまスーパーアリーナで魅せた過去、現在、そして未来へと繋ぐ“ステージ”!「時を超えさせてくれたのはファンのみなさんの気持ちです」

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本当に不思議だ。デビューから15年を経て、歌えば歌うほどに磨かれていき、艶感が増していく黒田俊介の声。曲が世の中に受け入れられれば受け入れられるほど、メッセージにピュアさが増していく小渕健太郎の楽曲。11月20日に行われた『KOBUKURO LIVE TOUR 2016 TIMELESS WORLD』のさいたまスーパーアリーナ公演は、そんなコブクロが生み出すいろんな意味の”TIMELESS”な魅力を知るライヴだった。

名曲「桜」や「ここでしか咲かない花」を収録したアルバム『NAMELESS WORLD』から10年が経ち、その当時の楽曲も変わらず歌い続けている自分たちの音楽スタイルと、当時と変わらぬスタンスで応援してくれる人々との絆を改めて綴った最新アルバム『TIMELESS WORLD』は、実に斬新で濃密で、いわば彼らが今もっとも叫ばなければならない言葉とメロディを形にしたアルバムだった。そんな曲たちをベースに構成されたライヴは、アルバムと同じく大きなスタートを意味する一曲目「SUNRISE」から、大画面に歌詞を映し出して丁寧に歌う「hana」、ステージ前方からフレイムボールが上がり、迫りくるサウンドがライヴハウスのような閉塞感を醸し出す「SNIFF OUT!」など、一曲重ねるたびに容赦なく聴き手の心を揺さぶっていく。コブクロのさいたまスーパーアリーナといえばセンターステージのイメージだが、今回は至ってシンプルで、メインのステージと横にある花道のみ。それも、今回のライヴでは1万9千人の想いを正面から受け止めながら歌いたいというふたりの気持ちの表れなのかもしれない。

この日はDVD用の撮影が入るということで、MCでも都度そのことに触れていたふたり。ステージ右と左の花道に分かれて話しているのに、1mの距離で話しているかのようにいつものボケツッコミが行われる。結局はしゃべりながらステージの中央に集合し、黒田にからかわれた小渕が「うるさいな!」と腹パンチをキメたり、どう見てもじゃれあっているようにしか見えないのがコブクロならでは。そんな中、歌い始める前にきっちり想いを伝える小渕の話は、目の前で繰り広げられる歌と演奏をより身近なものに感じさせる。

「“TIMELESS”というのは“時を超えていくもの”。時を超えさせてくれたのは間違いなく、ずっと聴いてくれているファンのみなさんや支えてくれている人々の気持ちなんです。ここ10年いろんなことがありましたが、そのおかげでその都度出来てきた楽曲があり、気づくと15年以上歌っている楽曲もあるなぁと。こうやって音楽が時を超えていくんだと。それを共有してきたみなさんと共に、気持ちを集めてこのツアーを回っています」

そんな言葉の後に披露された「奇跡」は、同じ気持ちの人々がここに集まり、同じ歌を共に口ずさんでいること自体が奇跡なんだと思わせた。

中盤では、アリーナ中央に用意された小さな特設ステージへ移動し、デビュー前のようにアコギと歌だけで「Flag」「同じ窓から見てた空」を熱唱。荒々しい小渕のハープと、どこまでも伸びる黒田のロングトーンに目頭が熱くなる。再びメインステージに戻ると、大画面には路上時代のノートに書かれた応援のメッセージの数々や、彼らが路上時代を振り返って話したいつかのインタビューが手記のように映し出された。「桜」のデモテープを買ってくれた恋人同士のふたりが、翌週も聴きに来てくれたこと。自分たちよりも早く曲を覚えて、一緒に歌ってくれたこと。その姿に、ずっと歌い続けることを誓った――という彼らの言葉を受けて味わうその曲は、いつも以上に淡いピンク色の美しさと、ひらひらと舞う柔らかさを感じさせた。そして、そこに続いた「蕾」と「未来」。これまでとこれからのコブクロの生き方を繋ぐような説得力を持つその3曲は、聴き手の人生を背負う覚悟にも似た、コブクロの音楽への確かな愛情と強い意志を提示していた。「この3曲を並べることは今後あんまりないと思います」と本人たちも言っていたが、例えば曲の間ずっと涙を押さえていた人が、その後はとてもいい笑顔でステージに向かっていたように。ここで経験した数分間は、聴き手にとってなんらかの奇跡に繋がっていくのだと思う。

DVD収録のため本番前から緊張していたというふたりは、それぞれおかしな行動をとっていたらしく。漢方をお湯ではなくコーヒーで作られたものを気づかずに飲んだという小渕。しかも黒田が本番前に喉の調子を見るために曲を歌っていると小渕がすぐに被せてくるそうで、「それもうやめて!」と懇願する。「俺たちそうやってやってきたじゃん、(結成から)18年間~。上でも下でもハモるよ!」と満面の笑みで返す小渕とのやり取りで、場内は大爆笑。彼らのライヴを観るたびに思うが、その関係性はなんとも微笑ましい。ラストはそんなふたりだからこそ歌えるアッパーでラブリーな「サイ(レ)ン」や、サマームード満載な陽気ロック「SPLASH」など強めのビートを続け、本編終了まで駆け抜けた。

「この10年でずいぶん、メッセージの伝わり方は変わっています。変わっているのに、18年前もずっと昔の歌も歌わせてくれるみなさんがいるから。どんな時代が来ようがメッセージの伝わり方が変わろうが、僕たちは自信を持って誇りを持ってこれからもみんなに自分たちの信じた歌をどんどん届けていきます」

お互いをリスペクトし合い、信頼し合う彼らが選んだアンコールは、このツアーのテーマともいえる「今と未来を繋ぐもの」、そして18年経ってやっと想いを曲にできたという「STAGE」。絞り出すように全力で届けられる歌とギターは、この日いちばん熱く、それでいて優しかった。この10年を振り返り、思う存分歌にした彼らを目の当たりにしたからこそ、私たちが手にできた確かな発見。それは楽曲いっぱいに詰め込まれた感謝と、胸のときめき、そして新たな決意を形にした今回のツアーで、コブクロがさらにここからの10年を見据え、一歩を大きく踏み出したことだ。

写真/後藤武浩 文/川上きくえ

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