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  • 2014.07.17

【インタビュー】Kalafina 6年半のすべてが凝縮された究極ベスト これまでの私、これからの私

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デビューから約6年半というタイミングで、初のベストアルバムをリリースしたKalafina。“名刺代わりとなる1枚があるといい”という想いから制作された今回のベスト盤には、70曲以上もの持ち曲の中から厳選に厳選を重ねた楽曲たちが収録され、“A5ランク級”の作品に仕上がっている。彼女たちからすれば、懐かしい楽曲も多く、当時の思い出話に花を咲かせる3人。さまざまな苦悩や挑戦を経てきたからこそ今がある——そんな“今のKalafina”に迫ってみた。

文/斉藤貴志

これがKalafinaです!究極のベスト盤が完成!!

——デビューから約6年半。このタイミングで初のベストアルバムを出したことには、何か意味合いがあったんですか?

Wakana 6年半やってきて、私たちも“ここで?”と驚きましたけど、振り返れば自分たちの曲が70曲以上にもなっていて。
Keiko アルバムも4枚出していて、プロデューサーの梶浦(由記)さんとも「初めての方は、どれから聴いたらいいかわからないですね」と話していたんです。名刺代わりの曲たちが1枚に詰まったベストアルバムがあるとお客様にやさしいよね、という想いはありました。
Wakana 厳選するのが大変で、結果的に2枚組になって、何とか30曲入れられました。
Hikaru 自分たちがベストを出せることに驚きもあります。ここまで来られたのは、聴いてくださった方たちのおかげ。みなさんへの感謝も込めたベストになったと思います。

——自分たちで改めて聴くと、思い出すこともありますか?

Wakana 1曲ごとにありますけど、「oblivious」はデビューシングルで、右も左もわからず、もがいていたことを思い出します。これまで梶浦さんの思い描く“何か”を追い続けた6年半だったんですけど、最初はそれが霞んでいて。「oblivious」のレコーディングでは、ただただ“こんなにすごい音楽があるのか”と思いながら歌わせていただいていました。
Hikaru 今は自分でも“こうしていこう”とか考えて臨んでいるんですけど、当初は求められたことをやるのに必死でした。3人でコーラスについていろいろ話しあったり、その積み重ねが今に活きてきていると思います。
Keiko ライヴで何度も歌っているんですけど、ライヴでの耳慣れたハーモニーとCDのものとでは、違っているものもありました。曲の原型を聴いた感じがして、“こうだったんだ”と懐かしさがあります。
Wakana バンドサウンドのライヴ音源からCD音源に立ち返ると、逆に新鮮に感じますね。

——“梶浦語”と呼ばれる造語の受け止め方は、変わってきましたか?

Wakana 3人でコーラスを6年半やらせていただいてる中で、造語でいかにハーモニーの美しさを出すか。その大切さは実感していますし、難しい分、すごく楽しいです。造語にはどんな感覚も込められて、明るく歌うことも悲しく歌うこともできる。3人それぞれ感覚が違って、リズムもニュアンスも違う。だから難しいけど、表現をどこまで到達させられるかも自分たち次第。レコーディングでは、梶浦さんが良しとするものがOKになるので、「あれがOKテイクなら、ここを目指そう」とか見えるようになってきました。
Keiko 口の開き方や発音の仕方も、梶浦さんに細かく教わりました。日本語を話すときと同じだと、造語のニュアンスが出ないんです。言葉の意味がない分、目の前にブワーッと景色が広がるぐらい想像をかきたてる表現力がないと、曲に負けてしまう。造語を歌うところはバックのサウンドが激しくて、特にライヴだと、ピッチを取ってきれいに発音しているだけでは感情がまったく伝わらない。今は積み重ねがあって造語の立ち位置もわかりますけど、最初は造語に無駄なエネルギーを使っていました。「もっとやらないと響かない。3人の声が重ならない」とか。
Hikari 造語は“どう響かせるか”なんですよね。コツを掴むまでは、梶浦さんに何回レクチャーを受けてもわかりませんでした。掴めば案外すんなりいくので、今はちょっとずつ掴めてきたと思います。

“まどか☆マギカ”主題歌で新たな一面が開花!

——今回の収録曲の中で、チャレンジ感が強かったり、転機になった感覚がある曲はありますか?

Wakana  Kalafinaはもともと劇場版『空の境界』全七章の主題歌で終わるはずのユニットだったのが、その主題歌を収録した1stアルバムと同時にシングル「Lacrimosa」がリリースされて、第2章がスタート。そこからライヴ活動も始まったんです。そういう意味で「Lacrimosa」は節目の1曲です。“活動続行!”となったときはすごく嬉しくて、みんなで涙目になりながら「良かったね。やったね」と喜んでいたのを今でも鮮明に覚えています。
Keiko 「光の旋律」はライヴを始めて間もない頃に出した、当時のKalafinaには新しいタイプの曲でした。『空の境界』はゴシック感の強いダークなサウンドが多かったので、こういう希望を感じてもらえる曲は新鮮で、ライヴで歌うと、お客さんの何とも言えない幸せそうな顔が見られるんです。以降、「夢の大地」とかとか明るい曲が増えてきましたが、その先駆けとなった曲だったと思います。
Hikaru 「Magia」はそれまでの楽曲とは違うジャンルで、Kalafinaとして挑戦の1枚でした。「この曲を受け入れてもらえるのか?」という想いもありましたし、個人的にも悩んでいた時期で。「Magia」自体が強い願いを歌った曲なので、“今のまま突き進めばいいんだ”と背中を押された部分もあります。このタイトルでツアーをやらせてもらって、地元の富山県に凱旋したのも印象に残っています。

——「Magia」はブームを起こしたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(TBS・MBS系)のエンディングテーマでしたが、最初に曲をもらった時点でインパクトはありました?

Wakana ありました。アニメの絵柄は可愛らしくて、“魔法少女”だからアニメ『美少女戦士セーラームーン』みたいなのかな?と話していたら、1話から怖いの何のって(笑)。「こういう始まりか!」と衝撃的でした。曲もこの前、久しぶりにMUSIC VIDEOを観たら、メッセージ性が強くて、目力を出していて。「Kalafinaの新しい一面だね」とみなさんに言われて、自分たちでもそう思えた楽曲でした。
Keiko 何より強い。強さを全面に押し出した曲で、自分たちにこういう一面があるんだ、と教えられました。Kalafinaがここまでボーカルの強さを出していいんだと。それまではベールがかかったというか、レガートに引きめで歌っていたり、エネルギッシュに歌っていても、遠いところで浮遊していたり。それがビートに合わせて、こんなに力強く歌ってもアリとされるんだと。“まどか☆マギカ”の人気が出て、「Magia」もたくさんの方に聴いてもらえて、Kalafinaの音楽の幅がどんどん広がるのが楽しみになりました。
Wakana それまでのKalafinaは強い楽曲でも、歌詞は俯瞰的な表現が多かったのですが、「Magia」で真っすぐな想いを伝えて、「signal」のような曲もどんどん生まれるようになったんだと思っています。

——ベストアルバムには、他の“まどか☆マギカ”関係の曲も多数収録されました。

Keiko 長い付き合いになりました。これだけの人気作品で、昨年まで映画で続いていて、私たちもその音楽を続けていけるのが嬉しかったです。一緒に歴史を作っている感じがしましたね。

——“まどか☆マギカ”のアニメそのものから、触発された部分もありました?

Wakana 自分の中のアニメの概念を覆されました。まどかの貫き通す気持ちが真っ直ぐ描かれていて、大人になっても純粋な気持ちを持ち続けたいと思ったし、忘れかけていたものを思い出させてくれて、そこは歌に取り入れました。「君の銀の庭」は劇場版新編の主題歌で、「Magia」から派生して、また違う雰囲気を持つ曲になって。大人になりたいんだろうけど、幼いままでもいたい。二つを重ねることなく、曖昧に表現しました。
Hikaru もともとアニメは好きなんですけど、“まどか☆マギカ”を幼い頃に観ていたら、怖くてアニメを観られなくなっていたと思います(笑)。そういうダークな部分を受け止めて考えられる年齢になって観るのが、この作品の楽しみ方なのかなと。梶浦さんは歌にメッセージ性を込められる方で、それを自分のなかで噛み砕き、曲と作品をどう繋げるかを考えて、“まどか☆マギカ”の曲は歌わせていただきました。

——ベストアルバムの“Red”と“Blue”の振り分けはどうですか?

Keiko 基本は2枚とも振り分けのコンセプトは一緒で、1枚でKalafinaの世界観を万遍なく楽しんで頂けるようにバランスよく選曲しました。タイトルの意味合いとしてはKalafinaの楽曲はエネルギッシュで沸々と燃え上がるような“Red”と、対照的に安らぎや癒しのある“Blue”の2面性があるという事でこのタイトルにしました。

——“Blue”の最後が新曲「heavenly blue」で、ベストアルバムの締めとしても、新作アニメ『アルドノア・ゼロ』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマとしてもハマった感じですか?

Wakana ベスト盤だけど、これから先のKalafinaも見せたくて、新曲を入れました。
Keiko 定番もアリだけど、いつでも新しいものは欲しています。

——Kalafinaがロボットアニメの曲を歌うのは、新鮮な感じがしました。

Keiko 初めてのことなので、自分たちもどうハマっていくかは未知な楽しみです。作品と音楽の交わり方や距離感がどうなっていくのか。
Hikaru Kalafinaが6年半やってきたすべてを詰め込んだ曲だとも思っています。過去の総集編、みたいな。

——確かに、攻撃性と透明感が共に出ていますね。

Hikaru アタマの部分は私が主メロを歌わせていただいています。レコーディングはWakanaが先に終えていて、聴かせてもらったら、たゆたう感じで歌っていたんです。私も激しい部分ではあったけど、ちょっと柔らかめに歌おうと思ったら、梶浦さんに「もっと鋭く歌っていいよ」と言われて、結果すごく鋭い曲になりました。ブレスすら鋭く感じるほどに。自分の声がわりとアタックが強いので、そういう部分を出していきました。
Keiko 3人の役割をまっとうした1曲です。私はいつも通り、WakanaやHikaruに寄り添うように歌って、低音で下に厚みを出したので、悩みはしませんでした。ベストアルバムで頭から既存曲を聴いた後の一番最後に入っているのに、新曲という感じがなくて馴染みます。

——来年、東京・日本武道館2Daysを行うことも発表されました。まだ先ですが、ステージに立つイメージはできていますか?

Keiko イメージをするのは大事だと思っていて、武道館の外まで響き渡るイメージでステージに立たないと会場負けしちゃう。これから人前で歌うときも、こうやってお話しさせていただくときも、“自分たちは武道館に立つアーティストなんだ”と自覚を持って取り組みたいです。
Hikaru 武道館は富山県の人でも知っているぐらい有名な場所(笑)。ぜひ観に来て欲しいです。
Wakana 武道館がゴールではないと思っていますけど、やっぱりすごく嬉しくてソワソワしています(笑)。時間はたっぷりあるので、武道館までの8か月の間に成長して、もっといいものを見せていけるようにしたいです。

——時間はたっぷりと思っても、意外とすぐ来ちゃうかもしれませんね。

Wakana そうなんです。6月にやったワンマンも、1月に発表してからあっという間でした。2015年はもうすぐだと思って(笑)、臨んでいきます。

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