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  • 2016.01.06

【インタビュー】満島真之介 姉・満島ひかりに刺激を受けて『僕だけがいない街』で声優初挑戦!土屋太鳳と演じた“ひとりの主人公”の魅力とは?

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月刊『ヤングエース』(KADOKAWA)で2012年の連載以来、単行本の累計発行部数が239万部以上を記録し、「マンガ大賞」などにも選ばれた三部けいの人気マンガ『僕だけがいない街』。本作は、主人公・悟が“リバイバル”という現象により29歳の自分と小学生の自分を行き来しながら、過去に起きた事件を解決しようと奔走する時間逆行サスペンス。この人気マンガがアニメ放送として1月7日から、フジテレビ“ノイタミナ”枠でスタートする。29歳の主人公・悟を演じ、念願だった声優初挑戦を果たした満島真之介にインタビューした。アフレコの楽しさに魅了され、アニメ作品の肝となる声の演技について、声優経験のある姉・満島ひかりから学んだことを元に挑んだと話す。また、小学生時代の主人公・悟を演じた土屋太鳳との二人一役についてや、自身の小学生の頃の笑えるエピソードなどを交えて、溢れる「僕街」への愛を語ってくれた。

文/西森路代

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自分とかけ離れた役を演じられることが声優の魅力!姉・満島ひかりから学んだこととは?

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――1月7日よりスタートするアニメ『僕だけがいない街』(フジテレビ系)の声優オファーをもらったときの心境はいかがでしたか?
満島 刺激的なオファーでした。以前からラジオや、ナレーションなどの声の仕事に興味があって、いつかはアニメの声優もやってみたいと思っていたんです。ついにこの時が来たかと。原作を読んでみたら、先が気になりすぎて一夜で一気に読んでしまいました。自分の表現の場が広がることはすごく興味深いことですし、こんなにも惹き込まれる作品に携われることに大きな喜びがあります。
――カメラの前でお芝居するときと、声だけでお芝居するときの違いってあるのでしょうか。
満島 アニメは、自分の顔かたちとは全く違う人物から、­僕の体だからこそ出ている声が発せられる。その時点ですでにおもしろい。実写での演技だと自分の顔かたちがあって、そこに衣装を着たりという変化はあるけど、それはあくまでも自分の持っている身体に変わりはない。逆に、アニメだと自分とかけ離れたビジュアルの人を演じられるし、実写で僕が演じられないような役を演じることができるということは大きな違いですね。
――今回、声のトーンが普段の演技と違って抑えた感じに聞こえました。
満島 子どもの頃、母親が電話に出るときに声色がよそ行きなワントーン上がった感じになって、笑っちゃうことってあったじゃないですか。そういう声の使い分けって誰にでもあるはず。でも、ひとりのときだと、ぼそぼそとつぶやいたり、無意識で飾らない声になっていたりしますよね。朝起きて「あー天気いいなー」とか、ただ家のソファーでボーッとしているときの状態に一番近い感覚で演じています。
――お姉さんの満島ひかりさんはドラマ『ど根性ガエル』(日本テレビ系)でピョン吉の声を担当されていましたが、声の演技について何か話されましたか?
満島 そうですね。ピョン吉の声をやっているひかりが本物の彼女に近くて、声だけの演技って本当の自分が出るんだなと思いました。姉は、役のイメージはありますが、ものすごく明るい人なんです。それを本人より周りがわかっているから、素が出ていたよと話しました。ひかりの演技を観て、声だけで演技するときにこそつくらず抗わず挑んだ方がおもしろいと感じたので、今回はその日の自分のそのままの声で演じたいと思ったんです。
――ご自身が演じた主人公・藤沼悟に関してはどう思われましたか?伊藤智彦監督も「藤沼悟という役はヒーローではなく、抜けたところのある役」とコメントされていました。
満島 僕も悟は、普通のマンガでは主人公にならないような人だと思うんです。どっちかというと主人公の友人のひとりのような人を主人公にするのは、すごくおもしろいなと思いました。この作品では、些細な記憶をきっかけに悟の身に様々なことが起こりますが、日常を生きている僕たちにもいろいろな事が起こっているはず。だから、悟というのは誰にでも自分を投影することのできる人だろうし、台風の目のように悟自身は静かなんだけど、その周りでは風が吹いていていろいろなことが起こっている…そんな人じゃないかな。 

ふとした瞬間に過去へ引き戻される“リバイバル”体験は誰もが経験している!?

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――この作品では、少年時代の悟を土屋太鳳さんが、青年になった悟を満島さんが演じるという、二人一役でも話題となりました。
満島 なかなかないアイディアですよね。実写でひとりの人物を男女が演じるということはまずないだろうし、そういう経験にもワクワクしました。太鳳ちゃんとは、アフレコ現場で会ったんですけど、悟という役をどう演じるかということは話していません。僕の悟と太鳳ちゃんの演じる悟は、同じ人物だけど根底に流れているストーリーは違うと思っているので、その“違う悟”が重なることで役のイメージが広がるんじゃないかなと感じています。というのも、ふたりが演じる悟が違うほど、成長する間にどんな変化があったんだろうって想像が膨らむ。特に男の子の場合は声変わりもあるし、太鳳ちゃんが悟をやることでその前後の変化がはっきりと見えるんじゃないかと思います。
――ちなみに実際の満島さんは、どんな小学生だったんですか?
満島 僕はちょっとませていたんじゃないですかね。両親が中学校の先生だったから、自分の周りに年上の人が多くて、同じ年の子の前では大人ぶっていた気がします。今になって考えると大人のマネをするのがカッコいいと思っていたのかなと思います。でも、秘密基地を作ったりして普通の小学生っぽいところもありましたよ。この前、実家に帰ってその場所を見に行ったら、当時は秘密の場所だと思っていたのにこんなおおっぴらな場所だったのか!って笑っちゃいました(笑)。
――子どもならではですね(笑)。では最後に、悟は「悪い事」が起こる直前まで時間が巻き戻る“リバイバル(再上映)”という現象に巻き込まれますが、満島さんが過去に戻れるとしたら戻りたいところなどありますか?
満島 戻りたいところはないかな。どんな出来事も、今の自分に繋がっていると思うと、過去は何も変えたくないかもしれない。そして、この現象は特殊なものだとは思っていないんです。例えば、クリスマスソングを聴いたときや、冬の空気を吸ったときに、過去の記憶がふっと戻ってきたりしますよね。僕は冬のツーンとした朝の空気を吸うと、“部活にいかないとなー”っていう中学生の時の気持ちを思い出すんです。そういう瞬間に頭のなかでは過去に戻っている気がするんです。それは誰にでもあって、ひとつの“リバイバルじゃないかなと。だから、このアニメを観て、そういう自分の世界に入っていくような感覚を感じてもらえたらいいなと。

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